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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
俺、おっさん
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西行?

違ったか。何か全部違うような気がするが……

夢に侵食される現実 僕は目が回って起き上がる事さえできない

酷く苦しい タバコの紫煙が工場から立ち上る排気のようだ


どうしてしまったのか 希望に満ち溢れていた 志望動機は十分にあった

僕は正しい道を歩きたかった 操られ体験だったかもしれない


今はね すべてが恐ろしくて 食欲も無い 痩せてきている

すべてと言ったけど「死」は別に怖くない と言ったら嘘になるか


この世から消えて何処に行こうと死人なのだから僕の病気も完治するだろう

だが死には必ずとは言わないが痛みを伴う


生きていたい 死にたくない でもそれはあまりにも陳腐だよなぁ

いっそ何もしないで 座して首を切り落とされるのを待つか?

愛も知らないで 恋も知らないで 死ねるかね? 世界は続く 終わるまで


まるで人間みたいではないか 明日が保証されていないという点においてのみ


若い涙 老いた乾いた涙 小学生が流す涙 死の間際で人が流す涙

涙の色は一つだけど その涙の意味は色とりどり 


若ぶっていたけど感性の衰えは誤魔化せないな 誰かに褒めて欲しかっただけなんだ

隣で眠っていたかっただけなんだ 強く抱きしめてあげたかっただけなんだ


暑いな 死体も暑がるのだろうか 南無阿弥大菩薩 神はいないのかと叫んだ

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