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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
詩ぬの止めた
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七月の風

暑い。

汗だくのTシャツを脱いだら七月の風が吹く

僕らの戦いは今までもこれからも続く

蒼い太陽が照りつける 空は輝きに満ちていた


息が心地よく胸の中の闇を開放していくよ

いつまでもこのままで時が止まればいいのに

出会いは突然の雨嵐で ドキドキ


仲間がいる事 それはとても心強く

僕の背中を押してくれる 君はその中でも特別な存在で

白と青の境界線で遊ぶ 陽が沈むまで


ああ あの頃は何も怖くなかった

後ろ向きな今の僕を記憶だけが立ち止まらせる

セピア色のフォトグラフ 大事な事を思い出させてくれた


七月の風は 強く心臓を高鳴らせる 僕らの行く末を照らし出すように

未来への切符が それに ヒラヒラと舞い 蒼と蒼の境界線をまたぐ


今は衰えた名剣のように古物商の店頭に並ぶピエロ

道化師はそれを大事に抱えている もう二度と何物も切れやしないのに


それでもそんな物が過去と未来を繋いでいるのなら宝物なのかな

もう戻れやしないからさ 不可逆性の中 で踊るディスコ 

夏の思い出はいつも 少し 処女のように清らかで淫ら


七月の風は 僕らを連れてゆく 陽が沈んでいくにつれて

口数が少なくなり 1人ビールを飲み干して 火照る


未来へと進む事が僕を戦士に変えていく 金色の正直さ

儚い人 盗む花は僕を天使に変えていく 陶磁器の意識


活けられた花は 汗だくのTシャツのように少し萎んで

水を欲している


僕らはこの四季折々の美しい国で静かにつま先立ちして

未来を見つめる そこには未だ何も無くても


どこまでも続いていく道のりを汗だくになりながら

何かを探し 何かを見つめ 何かにすがり 何かを高め

何かを問い 何かに答え 何か大切な物に 何かを期待する


それは己次第だと言う事 答えはもうすぐそこだよ

行こう 仲間が集う 戦いの聖地へ




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