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十字架の前で
ほろ苦い敗北の味を知ってしまったら
幸せの味なんて甘すぎるだろう
だけど吹雪の中で立ち尽くしていたら
差しのべられた手の温かさはかけがえのないもの
One Day 出会ってしまった二人なら
一本のマッチでさえ充分すぎる灯だから
今日という日が幸せな一日だったら
明日は打ちのめされる一日かもしれないと不安になるかもしれない
僕らは決して選ばれた人間ではないさ
言ってしまえば神様の 業だったのかもしれない
舞い落ちる花びらのように
それでも過ぎ去りしDay By Dayは
惜しむらくは戻ってこないから命は大切なのだろうね
自分を愛する事は案外簡単なんだよ
ただ好き勝手やって人の足を引っ張り
今自分のステージに引き込むだけの話で……
もしそれほどまでに堕落するのなら
抱きしめたい時君を抱きしめ
キスをしたい時君にキスをする事
そんな純情が正義だと言わないし
もちろんエゴだとも思わないけど
生きてる悦び感じたいから
いつか約束を交わせるといいよね
灯が消える時その約束は果たされるから
聖なる名前の前で かの十字架の前で