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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Suicide Paradise
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シンワ

何処かに傷が出来てそれが酷く痛んだとして

何かの病にかかってそれが命を脅かしたとして

それはいつの間にか親和して自らの血肉になる


そういう考え方は僕が思いついたオリジナルなものだが

太宰が先に作品の中で同じような事を書いている


ならば僕も太宰と同じように自殺するかと言えばしないだろう

というか出来ないだろう

だって一緒に死んでくれる密な関係のある女性がいないから


階段からわざと転げ落ちた時 縮こまった筋肉は

しばらくすればまた伸びたし


聖痕のつもりで腹に押し付けた焼けた包丁による

スティグマは豚の焼き印ほど長持ちした訳でも無い


僕の思考は飛躍し不安定に揺れて無限とも思える時間の後に

停止する 科学


典雅 無粋 どっちだって似たような物だろう

サブカルにまみれたこの日本で信じられる事など何もない


芸術とはただ観賞して典雅

ニュースとは垂れ流される訃報で無粋


数えられない 数学じゃない

馬鹿でも天才でも構わない 論理は遊具じゃない

好きな事をすればいい 出来る範囲で


有限と無限の間にあるものは円周の率

割り切れない人生と同じでどこかでピリオドを打ち解放されるのだ


生きる事なんて経年変化の勾玉や剣や鏡

誰かに価値があったとしても僕には値打ちが無い


歴史の教科書を今閉じろ


そしてそこから神話が始まる

終わる世界が光に包まれる

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