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大晦日
人は世につれ
世は歌につれ
みんなそれぞれ
旅のみちづれ
男はあさはか
女はしたたか
酒はうたたか
願いはささやか
年末年始
何故だかうれし さりとてかなし
十年一昔
懐かしく想い出し
ぐるぐるめぐる
自分をめぐる
疑問がめぐる
一年最後の夜
悲喜こもごも
引きこもり共
かつて相棒だった友
今は離れてしまったとしても
独りではないありがたさの前に
いつか散る命の前に
清新な新年の為に
唄い踊り飲み
今年も生き延びてしまった恥の前に
父とケンカしながらメソメソする
それが私の大晦日