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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
北の大地
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99の夜

99の夜越えし魂の

何度も叩かれた包丁のような

鋭さ 強さ しなやかさ


一番寒い夜に殺人予告を出すよ

自殺と言う名の

冬に生まれたから冬に死にたい


一万日 朝と夜を繰り返し

楽しくも苦しくもあった

でも一度だけ夢は激しく輝いた


カラフルに唄い踊れ

マリー・アントワネットのように


そして全てを忘れていくのよ


落としてしまった天国へのカギ

締め出されてしまった私


行く場所も無く当てども無く彷徨う

二月の雨が冷たくて心を締め付ける

これが赦しならば生涯とは苦のみなのか


分からない事だらけで地図も無く

歩いてきたけれど

どうやら終着点は決まっているようで

それはコミカルでもありシニカルでもある


階段は登るそばから崩れ落ちていき

財宝はポケットから零れ落ちていく

ただ勇気を下さい 戦う天使のように

お金などいらないから


一番寒い夜に殺人予告を出すよ

自殺と言う名の

冬に生まれたから冬に死にたい


残酷な懲役が終わった日から数えて99番目の夜に

それを決行する


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