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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
北の大地
100/900

冬の風は

今日も日が沈んでいく

当たり前だった日常が音も無く

終わりを告げ憂鬱になる


君が絶望に囚われていて

全てを投げ出したくなっていても

君が書きなぐった詩にピリオドは打つな


まだやる事があるはず

ファイティングポーズを取ったまま

気絶するボクサーのように

強いライオンであれ


痛みを知る事で人は優しくなれる

君が隠しているナイフは君自身や

他の誰かを傷つけるためじゃないだろ


戦場へ向かえ

ガラス窓をぶち破り吹き込んでくる

冬の風は 君の心臓の拍動を試している


越えて 越えて 冬を

春になり咲く路傍の花は

名前は無くとも確かに生きている


生命に理由を求める事

それは鏡に写る自分の姿と対面する事

君の眼は輝いているだろうか


泣き虫だった君は 今こんなにも大きくなり

道を振り返る事も無く ただ旅をしてきたじゃないか


今更後戻り出来ない人生だ

君が書きなぐった詩にピリオドを打つな


黒板にチョークで記した あの卒業式

君が書いた夢は 

今キャンバスに描かれ完成しようとしている

歓喜の瞬間に立ち会う それでなければ

生きている意味なんてないんだ


受け継がれていく遺伝子に

力強く水をやれ


日の当たる場所は君の記憶の中

思いだし笑いしながら


受け継がれていく遺伝子に

君自身の言葉で語れ

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