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5.〈神罰〉からの宣戦布告

はい、今回の話から神魔が話に関わり始めます。

(天草 時子視点)


「うげっ!……やっぱり時子も居るのだわ……」


「ああ、やっぱり好感度だだ下がりしてましたか」


「Oh……せめて戦闘は協力するんデスよ?」


転移扉の前に到着した私は、案の定と言うべきか王魅ちゃんからドン引きされてしまいました。


……どうせなら世界の時間を戻したいです……


「うぅ……い、行くのだわ!」


「頑張りましょう!」


「デ~ス!」


そんなこんなで王魅ちゃんから何とも言えない心の距離を感じつつも、私達3人は横1列に並びました。


そして……


「【魔装変身(マジックチェンジ)】なのだわ!」


「【魔装変身(マジックチェンジ)】です!」


「【魔装変身(マジックチェンジ)】デ~ス!」


3人揃って魔法少女のコスチュームに変身☆!


私はピンク色のフリフリスカート、王魅ちゃんは真っ赤のドレス、レベッカちゃんはカウガール衣装にそれぞれ変身して、戦闘準備は完璧になりました。


「それじゃあ行きましょう!」


「ハァ……仕方がないのだわ……」


「露骨に嫌そうデ~スね!」


こうして1人嫌々ながらも、私達は3人揃って転移扉をくぐりました。


なお、転移扉は天魔から少し離れた場所に繋がるので、しばらくは徒歩移動となります。



そうして5分後、天魔の居る位置に到着した私達を待ち受けていたのは……


「ブルモォォォォォォ!」


「ご、ゴツい牛なのだわ……」


「た、(たくま)しいデ~ス……」


「……あ、あれって……」


ゴツい肉体に鋭い角、そして天魔の特徴とも言える白い体毛と背中から生えた大きな翼……


あれ、バイソン型の天魔じゃないですか!?


あんなの、見るからに真ん前に立ったら死にますって言ってる様なものですよ……


「時子、レベッカ、分かってると思うけど正面は避けて戦うのだわ!」


「勿の論デ~ス!」


「はい、そうですね!」


取り敢えず、相手はまだ私達に気付いていません。


それならば、今の内に……


「では時子、今回は頼みマ~ス!」


「ふぅ……【時間(タイム)倍速再生(クイック)】をレベッカちゃんとその魔法に発動します!」


私は手の中に、先端に時計が付いたコテコテの(ステッキ)を出現させて、レベッカちゃんに魔法をかけました。


その効果は倍速再生。


攻撃やら移動やらが倍速になりますが、その分だけ動きの制御が難しくなるという諸刃の剣です。


「ありがとうございマ~ス!」


「いやいや、こんなの当然ですよ」


「では早速……【弾丸(バレット)10連射(テン)】デ~ス!」


ーダダダダダダダダダダンッ!


「ブルモォッ!?」


ーふらっ……


レベッカちゃんによって倍速で発射された弾丸魔法は、そのまま倍速で10発もバイソン型天魔に命中しました。


しかし……


「えっと……敵はまだ死んでないのだわ!」


「いいえ、急所は狙い撃った筈デス!……一応考えられるとすれば、熊の様に死ぬまでにそこそこ時間がかかるパターンもあり得マスが!」


「つまり……」


「ブルモォォォォォォォォォォォォ!」


レベッカちゃんの魔法はバイソン型天魔の急所を撃ち抜いていました。


そして、当のバイソン型天魔からは焦りに似た感情も見え隠れしていて……


あっ、今こっち見……


「2人とも、今すぐ逃げ……」


「ブルモォォォォォォォォォォォォ!」


死が迫り、怒り狂ってこちらへ突撃して来たバイソン型天魔。


私達は咄嗟に逃げようとして……


ードドドドドド!


「あ、これ間に合わ……」


直感が間に合わないと判断し、思わず動きを止めかけてしまい……


「諦めないのだわ!……【女王(クイーン)屈服の鞭(サレンダーウィップ)】を食らうと良いのだわ!」


ーヒュッ!ペチンッ!


「ブモッ!?」


ーふらっ……ドドドドドド!


そんなタイミングで王魅ちゃんが鞭を使った攻撃魔法をバイソン型天魔へぶつけ、突進軌道をズラしてくれました。


結果、私達は事なきを得ましたが……


「ぶ……ブルモォォォォォォ!」


「Oh……まだ立っていマスか。……デスが、もう終わりデ~ス」


「ぶ……ブモォッ!」


ーベチャッ!


バイソン型天魔は体勢を立て直して再度突進をして来ようとしていましたが、動こうとした直後に吐血していました。


「前回の猿みたく臆病でちょこまか動き回る相手ならともかく、こんな当てやすい的みたいな敵に時間をかけ過ぎる訳がないのだわ!」


ーザッ……ザッ……


「ブルモォォォ……」


ーベチャッ!


バイソン型天魔は吐血しながらも少しずつ歩みを進めていましたが、それももう限界寸前。


そろそろ介錯をしてあげるべきかと思った次の瞬間に、異変は起こりました。


『モォォォォォォォォォォォォォ……』


ーガラ~ン……ゴ~ン……ガラ~ン……


目の前のバイソン型天魔……から(・・)()()()()、重く悲しげな牛の鳴き声と共に、大きな(ベル)の音が鳴り響いたのです。


「ぶ、ブルモ……」


ードサッ!


直後、バイソン型天魔は地に倒れ、何も発しない屍となりました。


『モォォォォォォォォォォォォォォ……』


ーゴ~ン……ガラ~ン……ゴ~ン


それでも、牛の鳴き声と(ベル)の音はその場に鳴り響き続けました。


「な、何なのだわ?」


「わ、分からないデ~ス!」


「うん、私も……」


当然、私達は警戒してその場から動けなくなっていました。


そんな中で、先程から聞こえていた牛の鳴き声に変化が起きました。


『モォォォォ……同胞よ……その最期、見届けさせて貰ったぞ……』


ーガラ~ン……ゴ~ン……ガラ~ン……


「「「っ!?」」」


突然、牛の鳴き声が男性の声へと変化したのです。


『重ねて同胞よ……その晴らし切れぬ怨嗟の叫びも受け取った……終わりも見えず、疲れ果てて死に絶えた同胞達の声を聞くのは……もう沢山だ……』


ーゴ~ン……ガラ~ン……ゴ~ン……


「な、何を言ってるのだわ!」


まるでこれまで倒されて来た天魔達を悼むかの様な物言いをする声の主は、続けてこう言葉を紡ぎました。


『この永き戦いに終止符を打とう……勿論、人類側もこの永きに渡る歴史で多くの死者を出して来たのだろう……ならばこそ、この辺りで決着をつけようではないか……』


ーガラ~ン……ゴ~ン……ガラ~ン……


「何を勝手な事を言ってるのデスか!?」


声の主は中途半端に人類への理解もあるらしく、その言葉には一定の聞く価値があるのではないかと思わされてしまいます。


……そんな筈、ないというのに……


『私の名はタウルス(・・・・)……〈()()()()()()()()()()()()()神魔タウルス(・・・・・・)だ……』


ーゴ~ン……ガラ~ン……ゴ~ン……


「「「っ!?」」」


天魔達の親玉にして、世界に12体も居る〈神罰〉と呼ばれる存在の内の1体……


……神魔タウルス。


それが、私達に何を伝えようと……


『端的に言おう……私は今、人類の生存圏へと歩みを進めている真っ最中だ……そして、私はこれまでの神魔と呼ばれる同胞達とは違い……何をされようと退くつもりは毛頭ない……』


ーガラ~ン……ゴ~ン……ガラ~ン……


「「「ハァ!?」」」


つまり何です?


神魔タウルスが、私達人類を滅ぼすつもりだとでも言いたいのですか?


『これは戦争だ……大人しく私という〈神罰〉によって滅びを迎えるか……私という〈神罰〉に抗って神殺しを成し遂げるか……2つに1つだ……』


ーゴ~ン……ガラ~ン……ゴ~ン……


「ろ、露骨に見下しているのだわ……」


「でも、それだけの実力差がありマス!」


「これは神魔タウルスからの宣戦布告です!」


まさか、私達の代で神魔の襲撃が起こるとは……


これまでの神魔はある程度の範囲を破壊し尽くしたら撤退していたらしいですが、神魔タウルスにその意思はない様ですし……


文字通り……神魔タウルスを殺すか、人類が滅ぶかの2択ですか……


『それでは人類諸君……健闘を祈る……』


ーガラ~ン……ゴ~ン……ガラ~ン……


その言葉を最後に、神魔タウルスの言葉は一切聞こえなくなりました。


同時に、ここから私達は……神魔との戦いに巻き込まれていく事になるのでした……

ご読了ありがとうございます。


先に言っておくと、神魔タウルスは人型ではありません。


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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