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34.〈歪な双子〉の謎

この辺でアイデアが限界を迎えたので、また別の作品の更新に移ります。

(浅山 菜々乃視点)


「ちょっ、離せっす~!」


「けひゃひゃひゃひゃ♪……大人しく連行されるか首斬りされるか、昴っちはどっちが良い?」


「あ、連行で願いするっす……」


……一瞬の勝負で昴を捕まえた私は、待機して貰ってた山茶花を呼んで昴を押し付けたニャン。


「じゃ、ご苦労様でマジ卍~♪」


「うんうん、そっちこそご苦労だニャンな」


「うう、アタイの新しい趣味が……いや自業自得なのは分かってるんすけど……」


「テメェは反省しろニャン」


「けひゃひゃひゃひゃ♪」


とまあ、こんなやり取りを最後に昴と山茶花は行っちゃったニャンが……面倒なのが1人、まだ残ってるんニャンよな~。


「……で、那奈耶はいつまでそうして不貞腐れてるつもりだニャン?」


「むぅ……姉さんに某の気持ちは分からないでございますニャンよ……」


ったく、この面倒な妹は……


多くの弟妹の中で唯一私と共に産まれた双子の妹だってのに、産まれ持っての才能に雲泥の差があったせいで私を雲の上の存在と認識してる節があるのが悩ましいニャン……


でも、それを言ったら私だって……


「……那奈耶はそう言うニャンが、それはこっちの台詞(セリフ)だニャン」


「はい?」


……那奈耶が持ってないものを私が持っている様に、私が持ってないものを那奈耶は持ってるニャン。


「ハァ……そのメカクレ童顔の可愛さがあれば、私にマウント取るなんて簡単だったニャンよ?」


那奈耶は背丈こそ私とそう変わらないニャンが、顔は両目が隠れてるとはいえ私よりずっと可愛いニャンし、愛嬌だってあるニャン。


……ほんと、私が欲してやまない可愛さと愛嬌を持っておいて何言ってるんニャンか?


「……某は、戦闘で姉さんに並び立ちたいんでございますニャン!」


「持つ者に持たざる者の気持ちは分からねぇニャン!」


「それはこちらの台詞(セリフ)でございますニャン!」


「あぁ?……ってか、単純な身体能力だけならそこまで差はねぇ筈だニャン!……お前が弱いのは、相手が人だと傷付けるのを怖がるからニャンろ?」


「それがいつまで経っても改善出来ないから悩んでるのでございますニャン!」


……と、こんな感じに喧嘩が始まって、お互いにあ~だこ~だと胸の内を吐き出しまくったニャン。



んで、数分後……


「ハァ……ハァ……私だって、マミ~や那奈耶みてぇな小動物系の可愛さが欲しかったニャン……」


「ハァ……ハァ……某、別に小動物系の可愛さなんてございませんニャンよ?」


「素質はあったんだニャン!……だってのに、那奈耶は体を細マッチョになるレベルで鍛えて口調も小動物系から程遠くなってで……勿体ないニャン!」


「そんな事を言われても困るでございますニャン」


クソが……


いや私だってプロポーションはそれっぽく出来るニャンが、どうしてもぶりっ子になっちゃうニャン。


だから、天然モノやその素質を持ってる奴を見るとどうしても苛立ちが……


「……ハァ……那奈耶、一応聞いとくニャンけど人以外なら躊躇なく傷付けられるニャンよな?」


「ええ、少なくとも天魔や神魔であれば躊躇なく行ける気はするでございますニャン……」


「……なら、次の神魔戦は那奈耶も来いニャン!」


「っ……了解でございますニャン」


よし……


戦力は少しでも多いに越した事はねぇニャンから、これはこれで良かった筈だニャン。


ただ……


「次の相手、どうも搦め手主体っぽいんニャンよな~」


「……某、役に立てるでございますニャン?」


「知らんニャン」


「えぇ……」


ま、なる様になれだニャン。


そんな無責任な事を考えながら、私は早く帰って寝たいと思ってたニャン……



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(俯瞰(ふかん)視点)


「「ヒヒヒ……いくらアタシ達といえど、魔法少女の心の闇だけに頼るのもナ……」」


"それ"は荒野に浮き、不穏な事を口走っていた。


「「ヒヒヒ……2人で1つの神魔たるアタシ達は、2つの〈神罰〉を使えル……1つは【英雄の裏面】、そしてもう1つの【鏡面の虚像】……」」


ーザザザッ……


「「ヒヒヒ……神魔の強さ、見せてやル」」


「モォォ()ォォォォ()ォ……」


「ガル()ルル()ルル……」


「「「「「ギャワギャ()ギャワ……」」」」」


その場に現れたのは、何やらテレビの砂嵐の様なノイズが体に走り続ける……神魔タウルスと神魔レオを象った虚像。


……そして、それに続く様に多くの影が現れた。


「「ヒヒヒ……ああ、楽しみダ……」」


……余談だが、"それ"に仲間を想う心はない。


神魔タウルスの様な賢さも、神魔レオの様な気高さもない……


だからこそ、"それ"は仲間の死を冒涜出来る。


仲間内で〈死者を甦らせる蛇使い〉の異名を冠しているオフィウクスですら、死した神魔(仲間)を悪戯に甦らせるべきではないと考える中で……


"それ"だけは、平気でその一線(ライン)を越えた。


「「ヒヒヒ……あくまでも虚像、されど虚像なりの実体はあル……蹂躙の、始まりダ」」


いくら本物でないとはいえ、死んだ仲間を不完全な形で再現して使役するのは神魔にとっても正気の沙汰ではなかった。


まして、わざわざ死した仲間に限定する必要すらなかった状況でこの選択。


……"それ"は、怒りを買った。


『おい、ゲミニ……』


「「ヒヒヒ♪……主、何か用デ?」」


突如としてゲミニへと告げられた、オフィウクスの声。


その声は、とても低く冷たかった。


『……此度の侵攻は、2人の虚像を使うのか……』


「「ヒヒヒ……何か文句でモ?」」


『……いや、何でもない……ただ、1つだけ言わせてくれ』


「「ヒヒヒ……ご勝手にどうゾ」」


"それ"には、主を敬う心もなかった。


だが、自分は消されないという確信だけはあった。


……そして、それは事実であった。


『……主神魔として、我輩が独断で神魔を処分する訳にはいかない……それを踏まえた上で、ゲミニの事はすぐにでも殺したい……』


「「ヒヒヒ♪」」


まるで苦虫を噛み潰した様な声色のオフィウクスに対し、ゲミニはただただ嘲笑を浮かべた。


……その上で。


『……それでも、我輩はゲミニへ期待をせねばならない』


「「ヒヒヒ……そうだろうネ」」


『今度こそ、人間共へ〈神罰〉を執行しろ。……我輩からは以上だ』


「「ヒヒヒ……ええ、仰せのままニ」」


"それ"は、心にもない事を吐き続けた。


主への敬愛も、人類への嫌悪感も、"それ"にはなかった。


そもそも、"それ"はただ自身が楽しいと思う事をするだけの存在でしかなかった。


「「「ギャワギャワギャワ」」」


「「ヒヒヒ♪……踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々なんちゃっテ♪」」


"それ"……神魔ゲミニは、他の神魔とはあらゆる意味で根本から違う存在。


その意味を、人類側の者はまだ誰も知らず。


故に「「ヒヒヒ、はいネタバレはそこまデ~♪」」


■■■(ザザザ)■■■■■(ザザザザザ)■■■(ザザザ)■■■(ザザザ)……


「「ヒヒヒ、アタシ達は理の外に居ル……」」


ーシャン♪シャン♪シャン♪


「「だからこそ楽しいってものヨ!」」


■■■(ザザザ)……

ご読了ありがとうございます。


しばらくは、また悪役転生ハーレム作品の更新に専念するつもりです。


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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