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19.菜々乃の爆弾情報

この作品のアイデア?が湧きました。

(天草 時子視点)


……………えっと…………え?


菜々乃ちゃん、今私が転生者って言いましたか!?


「その顔、さてはあまりの急展開で現実を受け止められてないって感じニャンね?」


「え、あの……い、いきなり何を言ってるんですか菜々乃ちゃん!てて転生なんて、そそそそそんな事が本当にある訳がないじゃないですか!」


な、何でバレてるんですか!?


って、口調も焦って早口かつボロボロになっちゃってます~!


「早口で焦ってるのがバレバレだニャンし、そもそも魔法少女が居る世界であり得ねぇも何もねぇニャンよ。……後、転生者は転生者でも時子の場合は異世界からの転生者ニャンろ?」


「ブフォォォォォォ!」


何で分かるんですか!?


私、何かヘマしましたか!?


「簡単な話だニャン。……実は神魔タウルスとお前達の戦いはラビィリン経由で私達も見る事が出来てたんニャンが、そこでお前が神魔タウルスの大群を見た時に呟きかけた言葉は覚えてるニャンか?」


「え?……地なら……ハッ!」


「そう、それだニャン!……少なくとも、この世界ではあの光景からその言葉が出て来る事なんてあり得ねぇニャン!……何せ、あの漫画はこの世界に存在してねぇんだニャンからなぁ!」


「っ!?」


えっ!?


何で……


どうして菜々乃ちゃんが、その漫画の事を……


「何で私がその漫画を知ってるか、ニャン?」


「っ!?……は、はい!……この世界に存在しないなら、菜々乃ちゃんも知らない筈で……」


「ハァ……それだって私がこの(・・・・)世界の(・・・)人間じゃ(・・・・)ない(・・)……と仮定したらそこまでおかしい話じゃねぇニャンよ?」


「…………………………はい!?」


菜々乃ちゃんが、この世界の人間じゃないですって!?


本当にどういう事ですか!?


「ハァ……時子、ま~た情報を処理出来ずに脳内がパンクしかけてるニャンか?」


「だだだだだって、この世界の人間じゃないって言われたらこうもなりますよ!……まさか、菜々乃ちゃんも転生者だったり……」


「いいや、私はどっちかと言うと転生者じゃなくて転移者の方だニャン。……それも、自分の意思でこの世界に来たタイプの、だニャン!」


「はいぃぃぃぃぃぃぃ~っ!?」


……菜々乃ちゃんは異世界からの転移者で、この世界の人間じゃない……


そんなの信じられ……いえ、あのハリセンの存在を考えればそれも……って、あの漫画を知ってるって事は同じ世界から!?


私の前世世界、猫耳だの特殊なハリセンだのが存在する様なファンタジー世界じゃありませんよ!?


「あ~……こりゃ混乱してるニャンな?」


「……取り敢えず、1つだけ質問させてください」


「ん?……OK♪OK♪どんと来いだニャン!」


「では……菜々乃ちゃんが元居た世界って、どんな世界だったんですか?」


現状の情報だけだと、あまりにも分からない情報が多過ぎます。


最悪、転移者という情報すら嘘という可能性も……


そんな疑念を抱いている私へ、菜々乃ちゃんから返って来た質問の答えは……


「う~ん……流石に全く同じ世界かどうかは分からねぇニャンが、地球って星の日本って島国に住んでたニャン!」


「……ここまでは同じですか……なら、その世界はファンタジー時空な日本だったと?」


「んな訳ねぇニャン!……そりゃ神だの何だのは居たニャンが、基本的に人間がそれを観測した事例はなかった筈だニャン!」


「……だとすれば、表面上は私の前世世界と同じって事ですか?」


おかしいです。


今分かってる情報だけだと、私の前世世界と大差ありません。


……ほんと、聞けば聞く程に菜々乃ちゃんの種族と武器が説明不能になっていくんですが!?


「ニャンニャン♪……ちなみに、私のパピ~がその世界の出身で、かつてパピ~の妹……つまり茜叔母様と一緒にファンタジーな中世風異世界に勇者召喚で転移させられた経歴を持ってるニャン!」


「……………いきなり超ド級の爆弾情報を投げ込まないでください!」


「そんで、その異世界で猫人族のマミ~と出会ってお付き合いを始めて……」


「それで猫耳なんですか!?」


ああ、もう脳内キャパが限界です……


ファンタジーな中世風異世界に勇者召喚?


これ、聞かなかった事に出来ませんか?


「ん~?……思ったより時子の情報処理能力が限界そうニャンな~。……むう、この先の説明はだいぶカットした方が良いニャンか?」


「よ、宜しくお願いします……」


もう全部聞いていられません……


重要な部分だけお願いします……


「分かったニャン……ま、それから色々とあった末に、その異世界でパピ~は多くの仲間や沢山の恋人を手に入れたニャンが、前者の中には異世界を渡り歩く力を持つ者も居たニャン」


「へぇ~、それで菜々乃ちゃんと那奈耶ちゃんはこの世界に?」


「そうニャンな。……で、私達が来た目的はこの世界における迷宮発生装置、通称ラビリンスの監視のためって感じだニャン」


「……もしかしなくても、ラビィリン様ですか?」


「正解だニャン。……そのラビィリン・スーは人間じゃなくて、どっかの世界の傍迷惑な神が作った迷宮発生装置だニャン。……もっとも、ラビィリン本人はラビリンスの中でも人間に味方する方の善性タイプっぽいニャンが……」


……うぅ……


知りたくなかった情報がポンポンと……


これ、消されたりしません?


「ま、その辺のアレコレはぶっちゃけどうだって良いんだニャン。……問題は時子、お前が転生者だって事だニャン!」


「わ、私ですか~!?」


「そうだニャン!……ってか、ここまでの話は全部が全部、お前に私の正体だったりを説明するためのものであって、ここから先の話には何一つ関係ねぇニャン!」


「そうなんですか!?」


それじゃあ、私は無駄に爆弾情報をぶち込まれまくった訳ですか!?


酷いですよ!


「ま、それはそれだニャン。……で、実際のところどうなんだニャン?」


「……た、確かに私は異世界から転生して来た転生者ですが……それがどうしました?」


「ハァ……端的に言うニャンが、本当の本当に神魔タウルスとの戦いで見せたあの特殊な力に心当たりはねぇニャンか?……例えば、転生前に神から与えられたチート能力だとか……」


「神様?……そんな存在、私は前世も今世も会った事もありませんが……」


「ニャンッ!?……それは本当ニャンか!?」


「は、はいっ!?」


えっ!?


い、いきなり何なんですか!?


……神様との遭遇って、もしかして転生者確定イベントなんですか!?


「……あ、すまんニャン。……実は私の元居た世界では、八百万の神々が暇潰しのためにランダムな魂を異世界に転生させまくってるらしいんだニャン」


「……それを知った経緯は?」


「そこはまた時子がキャパオーバーするだろうニャンから教えられねぇニャン!……ただ、信頼性は割と高いニャン!」


「そ、そうですか……」


もう菜々乃ちゃんの元居た世界については聞かない方が良さそうですね……


というか、神様が転生させまくってるってそれ……


「で、そういった神々は転生させる前に魂と話すらしいんニャンが……時子、お前は本当に神と会ってねぇニャンか?」


「会ってませんよ!……私、気付いたら(・・・・・)()()()()()()()()()()()()……あれ?」


そこまで言って、私は気付きました。


これまでは不自然にすら思わなかった……


いや、そもそも不自然に思わなかった事自体が不自然だった筈なのに……


「……どうしたニャン?」


「えっと~……私、どうして(・・・・)()()()()()()()()()()んでしょうか?」


これが事故だったりすれば分かるのも当然です。


しかし、私の死因はエアコンも扇風機もかけずに猛暑の中で水分も摂取しなかった事による熱中症……


……本来なら、私自身の視点からでは推定は出来ても確信は出来ない筈の死因です。


なのに、私は自然と確信し、その上で今の今までその事を不自然にすら思いませんでした。


……不自然に思った今だって、何故知っていたかは記憶に靄がかかったみたいになっていますし……


「……チッ、記憶を弄られてるパターンだったりするニャンか?」


「分かりません……」


「ハァ~……これでチート能力だって言い切れたなら、時子やレベッカに起きた異変も対策が講じれたんニャンがなぁ~!」


「す、すみません……」


結局、私が情報の暴力を食らっただけで、誰も幸せにならなかったこの秘密の会話。


……ですが……


「ま、今後は私も出来る限りサポートしてやるニャンから、思い出したらすぐ言えニャンよ!」


「は、はい!」


私は菜々乃ちゃんという心強い協力者を得れましたし、そこまで悪い話でもなかったかも?


……と、密かに思うのでした……

ご読了ありがとうございます。


菜々乃、諸々バラした割に成果ナシ!


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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