18.特訓一時終了
特訓パートもあまり長引かせる訳にはいかないのは分かってるんですが……
(天草 時子視点)
特訓を再開してから数時間後……
「「「ゼェ……ハァ……ゼェ……」」」
「ケッ!……そろそろ特訓も終わりにする時間だニャン!」
……私達は3人揃って地に伏せ、体力と魔力が限界を迎えていました。
「やっ……やった!これで終わりです!」
「新しい力が……全部払い落とされるのだわ……」
「Oh ……もう無理デ~ス……」
もう、菜々乃ちゃんの特訓は受けたくありません。
「大袈裟だニャンな~。……ちょっとお前等の攻撃を全部払い落として、ひたすらハリセンでぶっ叩き続けただけニャンよ?」
「充分ですよ!」
「屈辱なのだわ!」
「疲労困憊デ~ス!」
あの~、本当に菜々乃ちゃんは何者なんですか?
魔法少女相手にここまで優勢で戦えるなんて……
「じゃ、そろそろ合宿先に行くニャンか!」
「「「…………………は?」」」
が、合宿?
え、本気で言ってます?
「一応言っとくニャンが、本気も本気ニャンよ?」
「……そ、そうですか……」
「上層部も本気なのだわね……」
「絶対に私達3人を今より強くさせるという意思を感じマ~ス……」
まさかの合宿とは……
というより、そういうのはもっと先に言っておいてください!
「どうせもっと先に言っとけとか思ってるのはだいたい分かるニャンが、それだってお前等がもっと早く強くなってりゃ合宿もナシで済んでた筈なんニャンよ?」
「「「うっ……」」」
そ、それはその……
……いや、いくら何でも無理ゲーでは?
「だからま、納得出来なくても文句は垂れんなニャン!」
「……まあ、合宿も楽しいでしょうしね……」
「……時子、そんな世迷い言を言うならまた責めてあげるのだわ……」
「交流を深めマショ~!」
こうして渋々納得しながらも、私達の特訓合宿は決定してしまったのでした……
そして十数分後……
ーカポ~ン……
「じゃ、さっさと汗やら汚れやらを洗い流してさっぱりしろニャン!」
「は、はい……」
「分かったのだわ……」
「了解デ~ス!」
……私達は魔法少女組織の有料公衆浴場へとやって来ていました。
なお、料金は菜々乃ちゃんが自ら4人分出してくれました。
菜々乃ちゃん、何だかんだ優しくて好きです。
「……時子、傷痕は……残ってないのだわね?」
「ん?……あ、王魅ちゃん今日のSMプレイのアレコレを心配してくれている感じですか?」
「っ!……そ、そういう訳じゃないのだわ!」
「も~、素直じゃないんですから♥️♪」
王魅ちゃん、SMプレイ中は私を徹底的に豚扱いして責めて来ましたが、平常時は何だかんだ今までの王魅ちゃんと変わってないんですよね~。
「っ……い、一応は時子の"女王様"で……こ、恋人なんだから心配もするのだわ!」
「ふふふ♥️……私を徹底的に豚扱いして責めて来る"女王様"モードの時は嗜虐的なのに、そういう可愛い側面も持ち合わせてるのは卑怯ですよ♥️!」
嗜虐的な"女王様"モードと平常時の王魅ちゃん……
……こういうギャップもなかなか良いものです♥️。
と、そこへ……
「あ~……今の王魅、時子が好みそうな感じに仕上がってマスね~」
……レベッカちゃんが会話に混ざって来ました。
途端に、王魅ちゃんが何やら気まずそうな表情を浮かべまして……
「れ、レベッカ……わ、私に何か言いたい事とかないのだわ?」
そう、呟いたのでした。
「ん?……どういう事デスか?」
「……もしかして時子から聞いてないのだわ?」
「……あ、そういえば色々あった上に何となく察して貰えると思って言っていませんでした!……レベッカちゃん、実は斯々然々でして……」
そうして私は、何だかんだ報告を忘れていた王魅ちゃんとのアレコレをレベッカちゃんに伝えました。
……隣では菜々乃ちゃんが聞き耳を立てていましたが、そこはまあ……見なかった事にします。
にしても、恋人への報告を怠るとは私も改善すべき点が山盛りですね……
とまあ、そんなこんなで報告を終えると……
「なるほど……それでは王魅、今後は同じ時子の恋人として宜しくお願いしマ~ス!」
「……そ、それだけなのだわ?」
「Yes!……私、細かい事は気にしマセ~ん!」
「えぇ……それで良いのだわ?」
レベッカちゃんはやっぱりナチュラルボーンポジティブガールですね……
……いやいや、それで納得出来る事ではないと私も思いますよ!?
「私が言うのも何ですが、本当にレベッカちゃんは私に他の恋人が出来ても何も文句だったり嫌みだったりを言わないんですね……」
「家族が増えるのは良い事デスからね!」
「……レベッカちゃん、ほんとどんな環境で育ったんですかね……」
「あまり詮索しない方が良い気もするのだわ……」
ハーレムを喜んで受け入れられると、それはそれで気になるものですね……
しかし、レベッカちゃんが最初だった事はなかなか良い方向に働いてる気もする様なしない様な……
と、そんなタイミングでした。
「……お前等、何処までも爛れてるニャンな……」
「あ~あ~、聞こえませ~ん!」
「……時子、現実を直視するのだわ……」
「堂々としていマショ~!」
頭にシャンプーを付けながら、私達を爛れていると言った菜々乃ちゃん。
私はそれに反論出来ず、聞こえていないフリをするしかなかったのでした……
……その後、頭や顔や体を洗い終わり、大きな湯船に浸かって温まり、公衆浴場を後にした私達は、合宿先の宿泊施設に向かって晩御飯やら何やらを済ませました。
そして……
「ぷは~っ、まさか晩御飯としてすき焼きが出て来るとは思いませんでしたね~?」
「美味しかったのだわ!」
「同感デ~ス!」
「それは良かったニャン!……じゃ、明日も張り切って特訓頑張るニャンよ?」
「「「ひゅっ……」」」
……晩御飯のすき焼きの感想を各々で言い合っていた私達は、菜々乃ちゃんの言葉に3人揃って息を詰まらせてしまいました。
いやはや、本当に菜々乃ちゃんはこの1日で私達からの印象を180度変えましたね……
少し前までは猫を被ろうと必死になっている受付嬢といった印象だったのに、今や鬼コーチの面が強く印象付けられています。
「じゃ、明日も早いニャンからお前等は3人ともさっさと寝ろニャンよ?……もし、夜中までイチャイチャしてたら……分かってるニャンな?」
「「「はい!」」」
……イチャイチャを禁止されてしまった私達は、すぐに寝らざるを得なくなりました。
あ~あ、残念です。
ただまあ、かといって他に何か出来る事がある訳でもないので、私達は歯磨きやら寝る前のお花摘みやらを終わらせ、3つ並んだ布団でそれぞれ眠りについたのでした……
そこから何時間経ったのか分からない深夜頃……
ーパチリ
「んんっ……あれ、起きちゃいました?」
私は何故か、目を覚ましてしまったのです。
……そんな私がすぐにしたのは、両隣の布団で寝ている王魅ちゃんとレベッカちゃんを確認する事でした。
「zzz……むにゃむにゃ……醜い豚が……喋るんじゃないのだわ……」
「zzz……むにゃむにゃ……私の弾丸は……百発百中デ~ス……」
見れば、2人とも寝言を喋って爆睡中でした。
……が、私はそこで不覚にもお花摘みへと行きたい気分になってしまい、部屋を後にして目的地へと向かいました。
で、目的を終えた後……
「ふん、深夜にトイレとは……流石に罰則は与えねぇニャンが、奇しくも秘密の話をするのに丁度良いニャン」
「……菜々乃ちゃん、ビックリしますから突然話しかけて来ないでください……」
突然菜々乃ちゃんから話しかけられ、私は思わずビックリしてしまいました。
……お花摘みに行く前なら漏らしてたかもしれません。
「ニャンニャン。……ま、御託は良いからさっさと本題に入るニャン」
「も~、いったい何の用なんですか?」
この時、私は菜々乃ちゃんの切り出す話題がそこまで重大なものだとは欠片も思っていませんでした。
……が、それはすぐに間違いだと気付きます。
「時子、お前……転生者ニャンね?」
「…………………………………え?」
菜々乃ちゃんから告げられた言葉に、思わずフリーズする私。
……まさかの転生者バレを前に、私は思考が追い付かなくなってしまったのでした……
ご読了ありがとうございます。
時子、菜々乃に転生者バレ!
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後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。




