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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

死にたがり屋のぼくと不器用な死神

作者: mugi_LEO

『死神』にいろいろあるんだよね。

寿命  運命  奇跡

今、ウクライナでもパレスチナでも、他に多くの地域で「突然の死」「意味のない死」が一部の為政者の『欲』によってもたらされています。もうきれい事で済まない世の中がやってきているのかも知れません。人類は同じ過ちを懲りずに繰り返すのでしょうか。(それはいったい何に問題があったのか?・・・それを解き明かそうとした物語ではありません)

死にたがり屋のぼくと不器用な死神




ぼくは何をやってもうまく行かない。


それを決定づけたのは、朝食での残りのカレーライスだった。白い洗い立てのYシャツの襟に黄色いシミが出来た。普通、カレーを飛ばすかよ・・・でも、俺は6割がた飛ばしているから。


おかしい自分はいつもいた。昨日もだ。世界史の時間、シュリーマンの話から古代ギリシャの『トロイの木馬』の話になったとき、よりによって先生が僕に尋ねたのだ。

「トロイア戦争のことについて君はどう思う?」

先生は戦略的な評価を歴史的に述べて欲しかったのだと思う。でも、そのとき木馬の話を信じ、油断して殺されてしまった人々と、今朝のニュースで報じられたロシア・ウクライナ、イスラエル・ガザの話がよぎってしまい、涙腺崩壊、男子あるまじき姿で泣き崩れる姿にクラスが『引いた』のは十分、分かった。


しかし、瓦礫の中で押しつぶされた肺で必死に呼吸する子供、ちぎれた腕で瓦礫を押しのけようとする老人、潰されてなくった両足で這い出ようにもコンクリと鉄筋で塞がれた空間で息絶えてしまう・・・それも自分目線で想像してしまった時、崩れる自分がいたし、それが普通だと思ったのだ。


それはなぜか、冷たい目線だった。赤い溶岩を固まらせる冷たい雨・・・それにも似た『無視』『期待されたものとは違うもの』『期待されたものを通り越してしまうやっかいなもの』・・・それはよく分からなかったけど、たぶん、それ。


ありきたりの約束された中で、そこから踏み出してしまうことは絶対に許されない世界なのだ。きっとここは。



飽き飽きした自分に疲れ、麻薬に麻痺させられたような精神のまま、もう電車にでも轢かれようかと線路を歩いている・・・ときだった。その後線路沿いを歩き肉塊を拾ってビニル袋に入れるといった後始末や突然列車が来なくなって約束の時間に間に合わず人生が狂ってしまう人々の迷惑なんか全く頭になかったぼくの視線がふと上がったとき、30m程先の踏切の上で動けなくなっている車椅子が目に入った。あっと思った時には踏切がけたたましく鐘を鳴らし始め、赤い大きな信号機が点滅しだした。遮断機が下りていく。何人かの人が車椅子を動かそうと踏切内に飛び込む。若いサラリーマン、中学生くらいの制服の女の子。ぼくも30mを必死でダッシュしていた。車椅子に座っていたのは中年?いやもっと若い?おじさんだった。力任せ車椅子を動かそうとする。電車の気の狂ったような警笛がそう遠くない距離で鳴る。車輪がレールの隙間に食い込んでいて車椅子はピクリとも動かない。悪いことに車椅子の安全ベルトが絡まり人と車の固定は外れなかった。そんな中にも電車の悲鳴にも似たブレーキ音が近づいてくる。時間が止まっていく。そのわずかな瞬間、必死で生きようともがいていたはずのそのおじさんは観念したのか抵抗をやめ、手を振り回して回りの親切な人々に離れろと必死に合図した。サラリーマンと女子中学生が他の人によって踏切から引きずり出された。でも、ぼくはあくまでそのおじさんから手を放さなかった。黒い大きな影が覆い被さってきた時、ぼくを後ろから引きずり出そうとしていた手は離れた。

その瞬間、時間の進み方が変わった。回りはスローモーションのように時がとまったような動きしかしなくなった。ぼくの動きも併せて鈍くなった。しかし、意識だけは通常運転のまま。不思議な感覚で、「ぼくって死ぬんだな。ちょっと予定とは違ったけど、人助けで死ぬなんてまんざらではないかも・・・。」

警笛はもう聞こえない。目を自然に閉じた。

(このやろう、勝手に死ぬんじゃ無い!)

ぼくの『心の声』ではなかった。




目を開けると空が見えた。しりもちをついてひっくり返っている。右手を伸ばし、おじさんと握手したまま。

ぼ~として溶け込んでいた回りの空気から徐々に分離し、初めて意識したのはまるでありがとうと感謝するように握手していたおじさんの腕だった。

そして、次に意識の中に現れたのはYシャツのカレーのシミの脇に、鮮やかな赤いシミがいくつか増えていたことだった。


はっと自分の体中を見回す。下半身も足も足首から先もあった。無事だった。上半身も腕も。多分、頭も胴体と首を介してつながっている。出血は?

目の前の巨大な車両の窓から乗客がこちらを見て何か叫んでいる。少し離れたところには完全にひしゃげた車椅子とおじさんの一部があった・・・もう、話すまい。おじさんは死んだ・・・。全くこんな日に、こんなところで、こんな風に死ぬとは思っていなかっただろう。『運命』か・・・。


ぼくもこのおじさんと同じ『運命』を選択したはずだったのに、いったいどうしたんだろう。

(それが『お前の運命』だからなんだよっ。)

さっきのぶっきらぼうな声が聞こえた。

(勝手に『運命』を選ぶんじゃねぇぞ。)

また聞こえた。

しかし、回りから駆け寄った人々や救急車のサイレンの音、ストレッチャーが耳元でガタガタ鳴る音・・・そんなものにかき消されてぼくの意識も再び底へ底へと落ちていった。

例の声は何かいろいろ言っているみたいだったけど、ぼくには遠くの音にしか聞こえなかった。




再び意識が脳みそのシナプス伝いに這い上がってきたのは病院のベッドの上だった。さほど時間は経っていないようだ。誰も居ないはずの景色。

目の前のありえない薄暗い、覆い被さるような大きな影に気付いた。おーっ、いったいなんだよ!おい、おい、おい!視線を上げる。

そこには明らかに困ったような顔した奴がいた。ドクロ顔で黒いフードを深々とかぶり、長~いカマをを背負っている。いかにも絵に出てくるような格好すぎて少し興ざめた。(お前、死に神に違いないけど・・・『鉄拳(※お笑い芸人・人気画家)』かよ・・)

無精ひげだらけのドクロだ。なんか怖くない。

(おいお前、勝手に死ぬんじゃねぇ。)

今まで思い込んでいた凄みのある目・・・に比べ、ずぶ濡れの猫のような目で話しかけてくる。ぼくの足下に片膝を組んで座り、猫背に丸まってこっちを見てる。

枕元まくらもとじゃないんだね。」

ちょっと残念そうな口調だった。

(?・・・なんだ?お前、そのジンクス、知ってんのか?お前、いつの時代の人間だぁあん?)

「いや、死に神って、その当人が死ぬときは枕元に座るんだろ?」

(はん?どこで聞いたが分からんが、そうとは限らん。ただ、いつでも首を落とすことができるように頭側に座ることはあるが。?・・・でなんで、俺が死に神だと分かったぁあん?)

「いや、まんまでしょ。どう見ても野球選手には見えない。」

(ちっ!どこかで俺たちの姿を見せてしまった馬鹿もんが仲間にいるから、この低脳な人間にも分かるようになっちまったじゃないか。)

ぬれた猫のような目は変わらない。下から媚びて見上げるようにぼくを見ている。

(昔は、お前のような人間は少なかった。生きたくても生きることの許されない人間のほうが圧倒的に多かった。特に赤ん坊はな。お乳がちょっと飲めないだけで、すぐに冷たくなっちまう。少しばかり、着るものが少ないとすぐにこいつも冷たくなってしまう。これは『寿命』なんだ。神が決めるものさ。俺たちはどうしようもない。冷たくなった身体から命をかき集めては神に返すのさ。)

死神はめんどくさそうに手でイヤイヤする。

(『命』か?それ自体、実体があるものじゃない。『権利』ってところかな。例えれば『パスポート』みたいなもんかな。)

「あのおじさんのパスポートを取り返したの?」

(ああ、誰かダチの『死神』がな。あいつは俺のクライアントじゃない。まあ、可愛そうか幸せかは分からんが、『寿命』よりも先に『運命』に定め付けられちゃったよな。)

「どういうこと?」

(『寿命』は『神』が決める。ちなみに俺も神だから、やつに『様』はつけたくねぇ。で、俺たちが決めるのはそいつの『運命』だ。寿命は『絶対』でそこから伸びたりも縮んだりもしねぇ。ただ、『運命』は俺たちが決める。生き方によって『運命』は左右されるが、俺たちの気まぐれでもって決まることも少なくない。今回の車椅子の人間は本当に必死に生きようともがいていた。自由に動けないということについて、本人は特に気にしていなかったようだが、本心は切なくてもそれを外に出さず、ひたすら努力を重ねていたよ。見ている方が切ないほどにね。だから、ダチの死神が見るに見かねて命の終わりを宣言したんだろう。たぶんあいつが。)

「知り合いなの?」

(まあ。やつも不器用でね。もがく奴を見ていられなかったんだと思う。死神って結構そういうやからがいるんだ。)

「それって違う。どんなに切なくても必死で生きていこうともがいている人を端から楽にしてあげようなんて・・・。」

(でもな、本当は早く楽になりたいって気持ちに蓋をしながら辛い方を選択しているんだぜ。誰かが助けてあげなきゃ。隠している本音に対して素直にしてあげるんだよ・・・)

「でも、それが本音だったら、もっと先に自分自身で死を選ばぶんじゃないかな。」

(お前のようにか?ふざけるな!しかもお前も『本音』ではないくせに!)

「でもね、ぼくはさぁ、もう、生きるのが切なくてさ。というよりもぼくみたいのが生きている価値がないというか、そう考えると生きる意味もないというか。」

(この糞野郎。生きることに『価値』も『意味』もあるか。生きているという『それだけ』でいいだろ。いちいちそんなもの付けるんじゃねぇよ!ふざけんのもいい加減にしろ!)

「ぼくだってそう思いたいよ。でも、」

(でも何だよ)

「ぼくだって一生懸命生きている。なのにへまばっかりでいつも人に迷惑をかけたり、笑われたりして切ないんだ。耐えられないんだよ!死んだ方がましだって。」

(なに寝言いってけつかりやがる!生きたいと願っても無残にこの大鎌で命を刈り取られるやつがたくさんいるってのに、なんて贅沢なやろうだ!おれたちは摂理に従うだけで、容赦とかはしない。ただただ、淡々と鎌を振るだけだ。お前らのような感情はあいにくと持ち合わせていない。)

「でもさっきの死神は困っている人を助けようとしたんじゃない? 」

(あほか。それがあのおっさんの『運命』だったからだよ。)」

「『運命』?」

(はあ?お前、相当鈍いな!説明してやる。いいか、さっきも言ったが、まず『寿命』は神が決めるものだ。これは神の一人である俺たちにも逆らえない。『寿命が延びた』とか『寿命が縮んだ』なんていう貴様らの戯れ言は通用しない。厳格なきまりなんだ。『寿命』が尽きるとき、それらが俺たちの本当の出番だ。特に神や俺たちが生まれた頃はそれがほとんどだった。)

「『神』もあなたたち『死神』も生まれたの?」

(当たり前だろ。お前らが生み出したんだよ!)

「えっ?ぼくたちが?」

(そうだよ。お前らが”死”に対して『魂』という”つくりもの”を考え出したんだ。そして死に対して『恐怖』を初めて覚えた時、死を司るなんらかの理由を付けたかったんだと思う。それが『神』だ。『神』は生き物に『生』をうみ、『死』という終わりを定める存在として。・・・そう生まれた?ん?創られた?まあいい。そして、その終わりに立ち会い、命を終わらせるのが俺たちの誕生であり、それが本当の役目だ)

「『魂』ってつくりものかぁ。なるほど!」

相づちはなんか変だが。

「生命って複雑で『生きてる』ってよく分かんないから。一つや二つの細胞の死じゃ、死じゃないし。全身の機能が維持できなくなった時が死だと思っていたけど、確かに『魂』のあるなしで考えると分かり易いかも。」

(はぁ?なに小難しいことタレてんだぁ?お前ぇ、馬鹿じゃねぇ?)

「はあ、昔からよく言われてました。だから自信ないんですよね。」

(そりゃ、馬鹿扱いされるさ。馬鹿に馬鹿って言ってもしようがないからな)

「でも、『本当の役目』とか言ってましたよね。裏返せば、ニセの役目もあるわけですよね、」

(こいつ死にたいってやつじゃなかったか?なんなんだ?)

「ニセの役目ってなんですか?」

(『ニセの』役目じゃない!『別の』役目と言え!)

「じゃあ、その役目って?」

(それがな、『運命』だよ、『運命を決めること』だ。『寿命』は神が定めるし、『運命』は俺たちが決めるのだ。さっきから言ってる通り・・・)

「さっきの車椅子のおじさんは、『運命』ってこと?」

(まあ、そのままだともう少し生きていたかもしれないが、さっき言ったように辛さを断ち切ってやったんだろう。まあ、その辺に節操が無くなってきて片っ端から命を終わらせることが多くなってきたが・・・)

「運命の乱発ってことですか?」

(宗教とやらが生まれたころからかな。神が与えた『寿命』に逆らうように『運命』とやらで俺たちが命をもらいにいくことがやたら増えてきたようにおもう。ここ二百年くらいが特に激しさを増してきたように思う)

「いや、『命をもらいにいく』ってなんか自分たちで『運命』を決めていないように聞こえるんですが。」

(戦争をはじめとする争いごとが酷くなってきたからな。「弾の当たる・当たらない」とかの『運命』を左右するのは確かに俺たちだが、それらの争いごとを起こすのはお前らだ)

「・・・・。」

(中には不器用な輩も居てな、『運命』を逆に決めてしまうこともある。)

「つまり、『死なない』って方にですね?」

(・・・。自然の摂理がねじ曲げられてしまうから、そんなのはめったに出来ないんだが、『あっ!』と勝手に身体が動いてしまうことがある。お前らは『奇跡』だと言ってやたら神に感謝するが、実際はどこかの不器用な死神がやっちまったことなんだ)

「ぼくを助けてくれたのは『それ』なんですね。」

(別に助けた訳じゃねぇ。『運命』だ)

「いや、『奇跡』でしょ!」

(喜ぶんじゃねぇ。お前は死にたがりだったんだろ?逆になったのが嬉しいなんて、お前、本当は死ぬ気なんてなかったんだろう・・・つまんねぇやつだ)

「でも、なんでぼくなんか助けたんですか?」

(だから、助けたんじゃねぇって。俺は世界を股にかけている。さっきまでは”ガザ”にいた。空爆の直後で、瓦礫に押しつぶされてひしゃげている女の子の命を刈り取った。そして、その腕を必死で握っている母親もだ。『私が代わりになりたい』と泣き叫んでいたが、お前にも『運命』だと言い渡し、鎌を振るった・・ばかりだったんだぜ。参るぜ。だがな、俺たちを生み出したのは前にも言ったがお前たちだ。ちょっとばかり良心の欠片が残っているのがお前たちの中にいたらそのわずかな影響を受けているのかもしれん・・・)

「確かにぼくは『争いごと』はいやです。きらいです。困っている人は助けたくなる・・・のはそうなんでしょうか?」

(たまたまよ、”ガザ”とかの後でなかったら、お前なんか屁でもなく、死のうが全く平気だったんだと思うけどな。どうしようもないお前なのに・・・あの親子の直後だったから。くそっ!狂っちまっていたぜ。さあて、どうするそのお前の命、刈り取ろうか?病院を出た瞬間に車にはねられるなんてのもあるぜ)

「やめてください。ぼく、今の話を世間のみんなに伝えます。伝えたいんです!」

(お前、本当に『脳天気』だな。豆腐の角に頭ぶつけて死ねるヤツだ。だってよ、お前の話なんか、誰が聞くかぁあ?)

「ふふ。それは無理だということは自分でもよく分かってます。だから、今、書こうと決めました。話したことは消えますが、書いたことは残ります。書き物にすればいいんです。」

(書き物かよ。そんなもん、誰が読むんかい?)

「いいんです。『生きようとすること』が大切だってこと。だって生きたくても生きることの出来ない人が沢山いるって知っちゃいましたから。だから『残す』んです。」

(んなこと言ってるやつ、昔から居たよ。でも、読まれたのは・・・どうかな。今まではゼロだけど、これからもゼロであるという保証はない。お前もほぼ絶対そうだがな)

「でもさ、これって『生きがい』とかいうやつになるんでしょ。」

(ん、なん、お前が決めることで俺は知らん、知ってたまるか!お前って本気で糞野郎だぜ!)

「でもね、聞いて。書き出しはこう。『あれか?あれは自然からうまれたもんじゃなくて人間が意図的に生み出したものだ。怖れを打ち消す存在を言い分け的にな。そして時代が進めば、人間、いや、そいつの存在がありもしない神なんてものから祝福されて誕生したなどという戯れ言で、空虚なながら正当化するために生み出したものに過ぎない。』ってね。」

(お前、つくづく糞野郎だな。本当にこの鎌をブルンと振るってその存在を『無』にしてやりたいぜ!本当にイラつく野郎だ!)

「うん。命はなくなるかも。でも、『無』にはならない。『書く』っていうことはそういうことなんだ。誰かが読むかも知れない、また永遠に読まれないかも知れない。でもね、可能性はゼロから『ゼロでない世界』になるんだ!死に神さん、分かるかい!この興奮。今までゼロだったぼくがゼロでなくなるんだ!」

(お前って、本当に『不幸なやつ』だったんだな。本気で糞野郎に思えてきた!死ぬ気で努力したことがないんだろ!!お前本気で死ね!)


(今も・・・つまりこの瞬間もだ。どこかで人間どもの作り出した殺戮兵器とやらで多くの命・・・幼い子も、その親も、兄弟も、爺ぃも婆ぁも、犬も・・・言いくるめられて戦場に正義を求めてきた兵士も、俺たちが命を拾い集めている。なに?『奇跡』か?さっきから言ってるけど、それは弾が当たるか当たらないかくらいものだ。ミサイルや戦車砲をぶっ放すとか、ぶっ放さないってのは、俺たちが決めることではない。お前らだよ。お前らが決めてやっていることだ。それは例え核兵器の撃ち合いになってお前らが地球上からいなくなったとしても俺の範疇じゃ無い。糞野郎のお前たちが選んだ・・・いやそういう狂った糞野郎をお前らが殺そうとしなかったからだろうが。そいつらを殺すのは死神の仕事では無い。お前ら、人間なんだよ。いい子ぶってんじゃねぇ!お前ら本気でその糞野郎ために全員命を刈られたいんだな!上等だよ。でも、人間ってそうなんだろう、おい。)

この題材は前から気になっていましたが、なかなか執筆が進まなかった文でした。

ただ、連載している『由美子の読書感想文』のメイン、今年の課題図書を図書館からお借りしたのですが、仕事の関係も忙しく(あー言い訳はいいわけ?)、読んでいる途中で返却となり、次に予約されていた方から再びお借りできるまでちょっとこちらをやろうと・・・。ぶっつけ本番というか、煮詰めたいところがあったのですが、とりあえずお読みいただこうかと。


ちなみに連載もの『由美子の読書感想文』は童話分野で、転生でもないし、魔法もない。読書感想文という花もない題材で書いているので、予想以上に多くの方から目を通していただき感激しております。


この『死に神』も多くの方から目を通していただけたり、続きのご要望があれば考えていきたいと思います。

ありがとうございました。

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