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エピローグ
この世界の人々は少なからず、大なり小なり差はあれど神から祝福を受けている。ある者は困難を退ける力を、ある者は思い描いたイメージを現実へといったような祝福=力であったり、動物から好かれるといったような祝福=想いという具合にだ。神からの祝福は魔法と認識出来ない場合もあるが、この世ではそれも含めて魔法と呼んでいる。魔法には念じたり、手順を当てはめ、発動させるものもあれば、常時発動しているものもある。基本的に魔法は当人の魔力を消費して行使するのだが、神からの祝福はそれに当てはまらない場合もあり、これ以外にも説明が出来ない力を魔法と呼ぶのである。まあ魔法という枠に収めれば楽なのだ。
本作はこの世界での魔法使い7大列強の1人に数えられている異端児の物語である。