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私・ア・ラ・モード③
「私だって本当は仕事をもっとがんばりたいのに。」
辞めたい訳じゃない。ただ、100%できないなら、中途半端になりたくないだけ。そう思ったらまた涙があふれてきた。
「よしよし。」
魔王様は優しく私の頭をなでながら言った。こぼれる涙をそのままにしていると、ティッシュを渡してくれた。もう私の部屋の住人であるかのようだ。
「ありがと。」
魔王様は黙って頷いた。
「だって、男女平等とか、勤続年数に関係なく昇進させるとか言っときながらさぁ、男ばっかり。私の同期の男の子、ほとんどみんな出世してるんだよ?あいつより私の方が絶対できるのに、ってやつもいる。勤続年数に関係ないなら、育児休暇や産前産後休暇は関係ないってことでしょう?休んでない女の子もたくさん知ってるわ。それなのに男ばっかり。後輩でも男ばっかり昇進してる。」
魔王様は私の呼吸が落ち着くのを待って、
「不公平だな。」
と言った。




