表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の魔王様は優しい  作者: 水爽 ソフィー
10/17

「どうしたの、ママ?」

 なんかしんどい。朝は魔王様もいないし。夫も出て行った後では、癒される相手もいない。

ピピピ ピピピ

台所からタイマーの音が聞こえてくる。娘の行く時間だ。部屋から出ていくのを渋っていると、娘が階段を降りていく音がした。つられるように階下に降りていくと、私がやってきたことに振り返りもせずに、玄関でリュックを背負い、帽子をかぶっていた。玄関のドアが開いたままだったのは、私への配慮か、単に開けっぱなしだったのか。

「どうしたの、ママ?」

 元気のなさそうな私に声をかけた娘の笑顔が明るく、かわいくて、癒された。

「なんかしんどいの。原因はないんだけど。」

「そっか。」

 ついこの間まで、着替えも、支度も何もかも手伝ってやらなければならなかったのに。娘を見送りながらどんどんしんどくなってきた。まずい。薬を飲もう。しばらく飲んでいなかったけど。そういえば私から魔王様を呼ぶ手段はない、ないというか聞いたことがない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ