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アラフォー公務員は魔王様と素敵なお夜食に癒される
疲れた。
ベッドに倒れ込むようにして横になる。
義理の母のために買った服の、ノベルティのパジャマを着て。
そろそろあの人が来る時間だ。人?ではないか。
「待たせたな。」
初対面もこのセリフで、「いや、待ってませんが?」と思ったものだ。
「今日は何ですか?」
「うん、今日はこれだ。」
取り出したのはコーヒーゼリーだ。あぁ、絶対スッキリ後味が涼やかで癒されるやつ。
私がなんとか体を起こして机に向かうと、魔王様はいそいそとベッドメイキングを始めた。だいたいいつもこんな感じだ。あと、部屋が散らかっていると片付けてくれたりもする。
「魔王様ー、私もう仕事辞めちゃおうかな。」
「何か辛いことでも?」
数ある小説の中から、この作品を読んでくださってありがとうございます。
お察しの通り、冴えないアラフォー公務員とは作者のことです。
いつもの日常にこんな非日常があったら……との思いで書きました。このお話を書き始めてから、ちょっと楽になりました。皆さんもお好きに脳内アレンジまたは実際にスイーツやご飯を食べて、少しでも癒されますように。