テンプレ12 やっと言えた
「ン・・レン・・・・グレン!」
(なんだ?誰の声だ?ていうか今これどういう状況なんだ?周りが真っ暗で何にも見えない。
あ、そうだ思い出した、俺は香織に会ったんだ、だけど、、、」
見られた、見られてしまった。俺が人を殺すところを、一番見られたくなかった香織に。
やっぱり、拒絶されるだろうなぁ、それとも笑って受け入れてくれるだろうか、いや、これは俺の願望か。
どこの世界に人殺しを受け入れてくれる女子高生がいるだろう、せめて、思いだけ伝えて立ち去ろう。
俺はそっと目を開け、なぜか俺を膝枕している香織に喋りかける。
「久しぶり香織、6年振りか、こっちにいるってことはお前をあの時助けられなかったのか、悪かったな、助けられなくて。」
「ううん、死んだのはその翌日だよ。自殺したんだ、私。」
「え、もしかして俺が死んだのは自分のせいとか思っちゃった?」
「うん」
「そんなこと、心配しなくてもあれはあの運転手のせいだろ?何で香織が自殺しないといけないんだよ。」
「ルーシー」
「え?」
「ルーシーって呼んで。それがこの世界での私の名前だから。」
「え、あ、うん。ル、ルーシー。」
「それとね、私が自殺した理由はね、あなたが死んだのが私のせいだって思ったこともそうだけど、一番は、あなたがいない世界に生きている意味がなかったからなの。」
「え?」
この娘は何を言っているのだろう。
「だから、あなたがいない世界で生きている意味なんてないのよ。」
「なんでだよ」
「そんなの決まってるじゃない。」
「え?」
もしかして、というわずかな希望が見えた。
「あなたが好きだからよ。」
その言葉は俺なんかには持っていないくらいの言葉だった。
「なんで俺なんだよ?」
「そんなの決まってるじゃん。初めて会った時、不良に襲われてた私を助けてくれたあの時からだよ。」
やっぱりか、そこしか俺が惚れられる要素が思いつかん。
「でね、あの日から私はあなたを目で追うようになった。そして、あなたの全てが好きになったのよ、竜馬、、あぁ今はグレンという名前だったわね。」
「そうだったのか、ふー、ルーシーが言ってくれたんだ、俺も言わなきゃ男じゃないよな。
なぁ、ルーシー。俺は日本にいたときから君のことが好きだったよ。」
「え?そうだったの?でもそんな素振り見せたことがないよね?」
「あぁ、そうだよ、ここにきてやっと気づいたんだよ。あぁ、俺は香織の事が好きだったんだなぁ、ってね。」
「そうだったの、私たち、その、両想いだったんだね、すごく、嬉し、、い」
そう言ってルーシーは泣き出してしまった。
「だからルーシー、よかったら俺と、付き合ってください。」
「はい、喜んで!」
そう言ってはにかんだルーシーはとても綺麗だった。
こんにちは!白佑です。今回からはグレンとルーシーの恋愛要素が出てきます。
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では、また13話で会いましょう。




