乙女の夢はちょっとのラブに どっぷりダークな世界
推敲しながら投稿となるので、ゆっくり更新となります。
現代から別の世界に行く道がある、異世界転生、または転移。この世で時を終え、記憶を持ったままの状態で、次の世を送る、神様に祝福をされる事もある。無いときはそれを逆手に取る。前世での知識をフル活用して…………。
異世界で始まる最強伝説か、成り上がり人生、それか転落人生の始まりになるのか。
その魂は異世界で産まれ育った。至高の愛の結晶。父親は器を与え母親は御霊を与えた。しかし子供に待ち受けていたのは過酷過ぎる人生。それは大いなる意志がそれに干渉をしていたから。
一度人生を終えるように仕組まれていた。それから始まる、一か八かの大勝負、神々の思う通りそれを見つける事ができるのか、できないのか。
やんごとなきお方達の企みは上手く運ぶのか、否か、時が満ちれば分かる事。
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おひめさまになって、おうじさまとけっこんするの。
小さい時私は本気で言っていた。思ってた、願ってた。だって夜眠るとキラキラしている素敵な気持ちを、毎晩の様に見ていてたから。
それは誰かとても優しい人に、頭を撫でられたり、抱き上げられたり、その人は私の事をとても好きだってな感じなの、優しい感覚と気配、残念ながら光景とかは起きたら忘れている、フアフアとしたあったかーい夢。朝起きたら『うふふふ』な事だけ覚えてるの。
大きくなると、変わっていった、小学生の頃からかな、最低最悪な夢を見るようになったの、ニュースとか、学校で授業があるからかな、イジメられる夢なのよ。現実はそんな事全然無い、何でも話せる親友もいるし、クラスメートもみんな仲良しだし、コレは絶対に現代社会に、大きく影響を受けているからだと思うの。
学生の私はそこで大変な目にあっていた。
無視されたり、持ち物を隠されたり、出来ないっている事を強制されたり、挙げ句の果には理解されずに退学!それからの転落人生………、もう散々!夢の中の生徒もそして先生も私の取り巻く環境が最悪!ダークな世界。
ニュースでアレコレ見てるのが、そのままってな感じ、そして何故か当事者だし…………疲れちゃう!小学生の時はまたまた夜中に泣いて、ママにお気に入りの本を読んでもらったり、チワワのモネをパパが連れて来てくれてからは、モネと寝たりして夜を乗り越えたの。
ちなみにその最低最悪な学生時代の後は、どん底よりダークでビターな人生があって…………どっぷり泥沼、もぅ!人間不信になるかと思ったわ。良かった、リアルが楽しくて、朝の目覚めが嬉しいと思った事もしょっちゅうあるの。
中高になれば、現実が面白くて大変で忙しくて、夢見る事も少なくなって、それに寝る前に楽しい事をいっぱいしてから、寝ることにしたしで、今はそれ程見ることは無いの。さ!今夜もさっちゃんと寝る前トークしなきゃ………
「もしもし?バンわー、さっき相談したい事があるって…………えー、やっぱいいって、うふふふん、いよいよ告られたー?アハハハ、どうしてわかった?わかるよぉ、幼稚園の時からの親友じゃない…………」
ベッドの上でゴロゴロしながら、親友の恋バナを聞いていると、モネがクンクン、カリカリカリ、ドアの前で入れてほしいアピールをしてきた。私は迎えに行く。
「んー?モネが部屋に来たの、んー!かわいい、そうかぁ、さっちゃんも彼氏持ちかぁ………、いいもん、私にはモネがいるから!え?好きな人?うーんいないなァ」
他愛のない話をする、楽しい時。好きな人………、好きな………私はどんなタイプが好きなんだろ、親友の話を聞きながら考える。
「うーん、タイプかぁ、わからない………、え?王子様?やだぁそれって、幼稚園ぐらいのときに、話してたやつでしょう?今は無いわよ、ん?そんなことない?ヤダヤダやめてよ、もう………」
親友と恋バナをしていると、小さいときに見た、素敵な事の方を思い出す。ほんわりと何かに包まれる気分、あの人誰なのかな?おとぎ話に出てきたっけ?
ヤダヤダ、アハハハ、王子様じゃん、と電話で話をしながら、浮かんだ自分の考えにツッコんだ。
そりゃ私は少女趣味だけど、この年になって王子様はナイナイ、なぁーい!
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天野 のぞみが朗らかに笑う、楽しむ、笑顔が弾ける。クッションを抱えてクスクスと、友人と笑い合う。
彼女はこれからどうなる。