コント「トラック」
せっかくのなろう企画なので、こんなコントも良かろう的な話です
ゲラゲラコンテスト応募企画その1
二人『はい、どーも』
ボケ「このネタ、小説家になろうさんの企画でして」
突っ込み「ええ、最近有名な」
ボケ「なろうさんで有名な作品とかには『異世界転生』ってありましてね」
突っ込み「ああ、俺でも知ってますわ。異世界で凄い無双するみたいなね」
ボケ「そうなんですよ、僕も異世界から転生してきた人間でして」
突っ込み「いやいやいや! またんかい! お前が異世界から来たんかい!?」
ボケ「そうなんですよ、異世界で無双しましてね」
突っ込み「待てや! そもそも『異世界転生』って、日本の人が、トラックに牽かれて、なんやかんやで異世界とかに行くとかちゃうんかい!?」
ボケ「そうそう。詳しいな。僕もそうなんですよ」
突っ込み「どういうこっちゃ?」
ボケ「僕、異世界でトラックやってまして」
突っ込み「またんかい!? 異世界でトラックの運ちゃんやってたんか!?」
ボケ「いやいや。僕はトラックの運ちゃんやってませんよ」
突っ込み「そうだよな、お前トラック運転できないし」
ボケ「僕はトラックだったんです」
突っ込み「トラック!? 異世界でトラックそのものやったんか!? どんな世界や!? あれか、異世界言うてもそんなこっちと変わらん文明だったんか?」
ボケ「エルフやドワーフやドラゴンをトラックで追い回してましてね」
突っ込み「本格的なファンタジーっぽいし!?」
ボケ「まあ、それからこの日本に転生して漫才やっているというね」
突っ込み「なあなあ、素朴な疑問なんやけど、その異世界のトラックは原料なにで走ってるんや? ガソリン?」
ボケ「いやいや、異世界でガソリン作れないでしょ」
突っ込み「俺もそう思うで、んで、どうやって走ったん?」
ボケ「そら魔法ですわ」
突っ込み「魔法。すげーな、魔法の力でトラック動かしてたんか」
ボケ「いや、魔法の力でガソリン作ってたんですわ」
突っ込み「ガソリン作っとるやんけ!?」
ボケ「異世界も色々大変でしてね」
突っ込み「そもそもトラックが異世界っておかしいやろ?」
ボケ「そうか? 日本にあるのが異世界にあってもおかしく無いよ?」
突っ込み「そもそもトラックに意識無いやろ」
ボケ「いやいや。日本のトラックにも意識あるし、喋ってるじゃん」
突っ込み「はあ!? トラックが!? お前トラックの声聞こえたりするんか!?」
ボケ「お前には聞こえんのか?」
突っ込み「聞こえねーよ。おい、例えばあの駐車しようとしてるトラック、アレがなんて言ってるか分かるのか?」
ボケ「分かるわ。いいか、あれは」
『バックします。ご注意ください』
突っ込み「あれは音声装置じゃー!!!」
二人『ありがとうございましたー』