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清楚で可憐な「詩織さん」はお父さん?  作者: あやせ ひなた
4/5

娘の撮影会やっちゃった!

山崎健太郎です。


娘を女装用の着替え場所であるマンションに案内する日がやってきた。


マンションの所在地は、

自宅と勤務先の中間地点で、

よく行くテニスコートに近く

コインパーキングも目の前にあって、

すごい便利なところ。


駅にも近く、自宅から電車で向かってドアトゥドアで40分かからない。


マンションに着くと

娘は目をキラキラさせていた。


「ここがお父さんのヒミツ基地ね!

ワクワクする。」


マンションに入ると誰もいなかった。


今日は休日だから誰かいるはずだが、

娘にとって初日であることから遠慮したに

違いない。


マンションはリビング、メイク部屋、

衣装部屋があり、娘はおもちゃ箱を見つけた幼い子供のように、ニコニコと楽しそうな表情を見せる。

浴室、トイレ、洗濯乾燥機、冷蔵庫もあるので、それらを見るたびにテンションが上がる娘。


全ての部屋をチェックすると、

こう切り出す。


「お父さんの服や物の場所を教えて!」


俺は、自分専用のクローゼット、衣装ケース、靴箱、バッグ、ウイッグ、化粧品等の場所を教えた。


娘はまず靴をチェック。


「わー、お父さんの靴ちょうどいい!

足のサイズ一緒だったんだね。」


娘が足のサイズが大きく、俺の足のサイズが男性としては小さいのは知っていたけど

同じ大きさだとは気づかなかった!


次にクローゼットを覗く娘。


「きゃーっ!この制服、憧れてた制服だー!

着てみたいっ!

あ、この制服はギャル系のミニスカ制服だ!

恥ずかしいけど着てみたい!

ギャルっぽくなるかなあ!


あ、シークレット・スイートの服もある!

コレとコレ着たい!」


次に下着を詰め混んだ衣装ケースに移る。


「わー、可愛い下着ばかり!

すご〜い!

お父さん、私と趣味全く同じだー!

さすが親子!

みんな洗濯してしまってるんだよねー!

洗濯機あるし。

私着てもいいよね!」


うわぁ、服を着るのは予想してたけど、

まさか洗濯したものとはいえ

俺が着たものを着たがるなんて予想外だ!


ウイッグにも目を輝かせる娘。


「動画の詩織さん用のウイッグ、複数あるんだ!私も被ろう!ロングヘアに憧れてたんだー!

くせっ毛だから、お母さんに伸ばすなって言われて伸ばせないんだよね〜。


友だちには縮毛矯正して伸ばしている子、いっぱいいるけど、ウチのお母さん認めないだもん。」


そのあと、娘はオレに自分専用のデジカメ渡してこう言った。


「お父さん、

これからウイッグ付けて、この下着と制服、私服いっぱい着るから、

このカメラで写真撮って!

スマホで撮ると人に見られたり、ネットに流れちゃうかもしれないから

デジカメで撮るんだ。」


やれやれ、今日は志桜里の撮影会になりそうだ。

まあ、喜んでいるから嫌じゃないけど。



撮影はリビングで行なった。


志桜里は次から次へと服を着てポーズをとる。アイドルのように可愛い笑顔だ。


「お父さんと私サイズ一緒だ!

どの服もぴったり合う!」


服がぴったり合うのには驚いた。

俺が男性としては華奢で

娘はややがっしりしているかも。


それにしても、娘は俺と違って本物の16才の少女だから可愛さが10倍増しのような気がする。


ただし色気はなし、健康的だ。

詩織のように男を誘うような雰囲気は作らない。

ノーメイクなのも羨ましい。

ファンデが服につくのを気にしないで済むから着替えも早い。


驚いたことに、娘は着替えるのにいちいち移動するのが面倒だと思ったみたいで、

俺の前で下着姿になった!

うわ、すげえ!

娘の下着姿なんて小学校高学年以来見てなかった。というか、ブラ&ショーツ姿なんて初めて見る。


「お父さんなら、見られても平気だよ!

もう気にしないことにした。

同じ下着を共用するんだもん。

裸も見せちゃうよ!」


おいおい、それはどうなんだ?

親として心配する俺だが、

カメラマンとして写真を撮るのに夢中になってしまい、娘に注意が出来ない。


昼食を挟み、2時ごろまで撮影会をすると、

さすがに娘は疲れたようだ。



「とりあえず、制服と私服の撮影会はおしまい!お父さん、ありがとう!大満足!


次は下着姿の撮影会するからよろしくね。」


「ええ?

おい、志桜里!

恥ずかしくないのか?」


「ネットで女装して下着姿晒してるお父さんに言われたくないよ。

私の場合は個人的に自分で見るだけだから

問題ないよ!ネットなんて絶対出さないから安心して!」


「そ、そうか…

なら、いいけど。」


そして娘の下着ショーが始まる。


またしても驚いたことに

ブラのサイズが一緒だった。


「お父さんとアンダーのサイズ一緒!

よかったー。」


ご機嫌の娘は、

またとっかえひっかえで着替えていく。


娘は予告した通り、俺の前で着替える。

驚くしかない。

つまり娘の生まれたままの姿を見ることになってしまい困惑してしまう。


でも…

エッチな気分にはならない。


自分の分身みたいに感じる。

顔そっくりだし。


ウイッグは詩織用だし。


「お父さん、ただで私の裸や下着姿見せてるんだから、私の希望は聴いてよね!。」


ニコニコ笑いながら、話しかけてくる娘、志桜里はご機嫌だ。


「ホント、このブラ可愛いな〜。

毎日つけたいよ。

でもお母さんは嫌がるだろうな。


ね、お父さん、私、大学は東京にする。

一人ぐらしするからね。


お母さんに干渉されないようにする。

お父さんは認めてね!

現役で入るから!」


確か に家内は、娘のファッションに干渉するからなあ。

髪型も押し付けてるし。


可愛らしいファッション、色っぽいファッションには否定的だ。

俺が応援するしかないな。



下着の撮影会も2時間ほどで終わった。


そのあとは片付けだ。

下着はちょっと着ただけなので洗濯しないことにした。娘も了解だ。


先に自宅に帰るように娘を促す。



「お父さん、今日はありがとう!

楽しかった!

次回は外出したい!

詩織ちゃんと似たようなかっこで外出したい!

よろしくねっ。」


「あ、ああ。」


「そうだ、同じ服揃えて、双子ファッションで出かけようよ、

同じウイッグもいくつかあるから出来るよね?」


いやはや大変なことになった。

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