お父さんを追求しよう！
志桜里です。
リアル女子高生です。
今、ツ〇ッターの「詩織さん」にはまっています。
「最初は男なのに、ずるい！」と嫉妬したし、変態で気持ち悪いとも、思いました。
でも、すごい人気であることを把握し、エッチな写真、動画まで載せていながらも、
清楚で、可憐な雰囲気を作ってることに驚いて感心してしまいました。
そして、私に顔が似てるし、名前も似てる。
他人には思えません。
何か、ファンになり、毎日のようにチェックするようになってしまいました。
コメントも入れてます。
詩織さんは
「リアルの女子高生なの？すごい！！仲良くしてね。」
なんて答えてくれるので、うれしくなります。
それにしても、私に似てるなあ。たぶん、ロングヘアのウイッグを私が被ったら
全く同じ感じだ！
そう考えながら、自宅のリビングにスマホを持ちながら、
入っていくと、父親がいました。
新聞を読んでいます。
今は土曜の朝で、父親は仕事が休みで家にいます。
もうすぐ趣味のテニスで出かけちゃうんですけど、
朝食は一緒に食べます。
父親とは、最近話していません。
なぜか、思春期になってから、話がしにくくなりました。
どの家も同じかな。
そうそう、
父親は、話しにくい相手だけど
母とちがって、私が可愛い服を好きなことに理解を示します。
「女の子は可愛い服がいいよなーっ。」
って言いながら、家族でショッピングモールとか行ったときに、
私に可愛い服を買ってくれそうになります。
でも、母が反対します。
「無難なデザインの服がいいよ。長く着られるし、着回しも効くでしょ？
そんな、お嬢様みたいなデザイン、いつ着るの？着ないでしょ。
やっぱり、カジュアルな感じがいいよ。」
結局はお父さんの好意は却下されます。
うー、お父さんって、いつもお母さんに押し切られるんだから。
そんな父の横顔を見て、ふと気づきます。
お父さんって、私にそっくり。
体格も華奢で、小柄で、女性みたい。
女装したら、「詩織さん」になれるかも。
なーんてね。
その時は、まさかそんなことはないと、一瞬でその考えは消えました。
それは、そうでしょ。
自分の父親が女装するなんて、想像もできません。
気持ち悪いです。
でも、
詩織さんのツ〇ッターをいっぱい見るうちに、いろいろな疑問が湧いてきます。
詩織さんって、若くないよね。
こんなに色んな服を買えるってことは、収入がある程度あるってことだ。
３０代？４０代？かも。
お父さん、確か４１才だっけ？
詩織さんの写真や動画って、
いつも、ビジネスホテルでの画像だけど、
これは家族に秘密でやってるからだと思う。
ビジネスホテル使うってことは
お仕事で出張する時かな？
もしかして有給休暇とって、
ビジネスホテルに泊まってるかも。
家族には出張って言って、内緒で。
多分、自分の収入は
自分で管理してて
お金自由に使える人なんだろうな。
友だちの沙奈のお父さんみたいに
小遣い制だとビジネスホテルに泊まって
服とか買えないだろうなあ。
そういえば、ウチのお父さん、
小遣い制じゃなくて財布は握ってる。
出張もよくしてるなあ。
あっ、この人、私と同じ関西の人だ！
地元ネタ、わかる！
この人、もしかして、近くに住んでたりして。
そんな感じで、いろいろ分析してると、
あれっ、もしかして、お父さんかも？
お父さんって私とそっくりだし、
出張はよく行くし、
休みの日にテニスで出かけていて、
家族に行動がわからないところがあるから、「詩織さん」になれるかも。
うーん、お父さん、怪しい。
ちょっと怖い事実かもしれないけど確かめたい！
私は、お父さんを探偵することにしました。
ある日、お父さんが風呂に入ってるときに、お父さんのスマホをこっそり手にします。
回りに誰もいないことを確認し、パスワードを打ち込みます。
お父さんが使いそうなパスワードは事前に調べておきました。
何回か試すと、何と開きました。
そして、履歴をみると、
あったんです！「詩織さん」のページが！
やっぱり！
そっかー！
もうお父さんが「詩織さん」で間違いない！
ショックだー！
お父さん、そんな趣味あったの？
でも・・・不思議と嫌な気がしない。
なぜだろう。
私の分身のように思える画像だからかな？
よし、お父さんを追求しよう！！
おもしろそうっ！！
父親の変な趣味に怒りが湧いこないどころか、
ワクワクしてきました。
そして、こう思います。
「お父さんを追及したら、私も可愛い服、着れるかも！」
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俺は山崎健太郎。
４１才、そこそこいい企業に勤務し、
家族は愛する妻と、高校１年生の長女。
真面目に仕事をしている真面目な人間だ。
趣味はテニス。
細身で華奢な体格ではあるが、テクニックは自信があり、
時々やっている試合では、パワーが上の相手にも負けない。
テニスはメンタルスポーツ。
精神的に強いことが大事。
これは、仕事にも通じるものがある。
俺は、メンタルは強いほうなんだ。
また、テニスは
人のいないところに打つ狡さや人の悪さも必要。
相手に打ち返すだけのラリー練習ばかりやっていると、
試合の時も人のいるところに打ってしまって、試合に勝てない。
練習だけうまくても、弱い人はそういう狡さがない人なんだなあ。
俺は、人のいないところに打ちこむ狡さがある。
これも、仕事に通じる。
人と同じことをやっても、人より実績は上げられないからだ。
さて、テニス以外にも俺には趣味がある。
うーん、言いにくいんだが、話そう。
実は、人には言えない趣味だ。
それは「女装」なんだ。
うっ、恥ずかしい。
ティーンの女性の服を着て、可愛く変身するということを、秘密でやっている。
しかも、その可愛い姿をネットで公開してしまっている。
写真と動画だ。
何と、
４１才の俺だが、変身すると、自分の娘のような姿に・・・つまり１０代の女子の姿になれる才能が俺にはあった。
ティーンの女子に変身するという行為。
これは、すごい快感だ。
自分で、鏡や写真に写しても興奮するが、
ネットで、「可愛い！」と絶賛の声が集まってきたときは、
うれしくて、天にも昇る気持ちになった。
最初は恐る恐るやっていた行為だが、いっぱいファンができて、もうやめられない。
それにしても・・・・
自分でも女装した姿が、こんなに可憐で清楚な少女に見えるとは思わなかった。
小柄で、華奢で、女顔と呼ばれてきた人生だが、まさか、こんなに女装がはまるとは！
もう、毎日が楽しくて仕方がない。
仕事で嫌なことがあっても、乗り越えられるやりがいがある。
テニスとは違ったストレスの解消法として、手放せない。
もともと、女子高生、女子中学生の制服や下着、可愛い私服には興味があったのだが、
自ら着ることで、こんなことになるとは。
でも、問題はある。
家族、仕事関係には絶対秘密にしなければならない。
知っているのは、ネットで知り合った友人や同好の趣味の人が集まるビデオボックスの仲間だけ。
だから、時間と場所に制限がある。
ネットに公開する動画と写真はビジネスホテルで撮影している。
出張が多い仕事なので、出張の時にやっている。
たまには、有給休暇をとったときに、ビジネスホテルで撮影している（家族には仕事と説明して、
宿泊している。）
あと、テニスで出かけると言って作った時間を女装に当てはめることもある。
家族持ちが秘密の趣味を持つって大変だ。
個人行動の時間を大量に作ると、家族に怪しまれるし、非難される可能性がある。
おかしいと思われない程度に時間をつくらなければならない。
費用も大変だ。
幸いにして、自分には収入に余裕があるから何とかなっている。
付き合いの酒とか飲みにいかないようにして、自分の好きなことにお金を使うようにしている。
ちなみに、財布のひもは妻ではなく俺が握っているから、うまく行っている。
女装に使う服や下着、靴、カバン、化粧品、ウイッグはどこに保管してるかって？
仲間数名で、あるマンションの一室を借りて、そこに置いている。
けっこうコレクションになってしまった。
収納するのが大変だ。
まあ、そんなこんなで、仕事、趣味、家族とのかかわりで俺の毎日は忙しい。
