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すれ違いの恋  作者: 瑞樹一
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ー天河鈴の場合その7ー

自生部って何をするんですかね?

安心してください。


『こんにちわー』



「おー、二人とも来たか、久しぶりー」


「こんにちは幸人君、みなとさん」


 幸人君の事を考えていると幸人君が部室に来てくれました。

 これは少しうれしいです。さすがに運命と考えるほど運命も安いものではありませんけど……

 でも、この部に幸人君が入ってくれたのは後から考えると運命に感じます。

 いえ、あれは何度考えてもやっぱり、運命ですね!


「一昨日ぶりですね沢渡先輩、鈴先輩、昨日は学校を休んでしまってすいません、あと……」


 これはもしかしたら私に個人的にお礼をされてしまうかもしれません、香澄さんに嘘をついてまで話さなかったのにこのままでは……


「あと……、昨日みなとが休んだのは俺のせいですので怒らないでやってください」


 何と、私が全力で下を向いて顔をそらしていると幸人君は言わないでくれました!

 幸人君はやっぱり空気が読める素晴らしい青年です!


「いえ、幸人は身体の具合が悪かったから学校を休んだだけなんでサボったのは私だけです。すいません」


「先生は怒ってないから大丈夫よ、幸人君? みなとちゃん?」


「そうですよ、昨日は大した事やってないですし、大丈夫ですよ。気にしないでください」


 申し訳なさそうにしている二人には申し訳ないんですけど昨日は何にもしてないんですよね……あと、先生って誰ですか、香澄さん。


「昨日何もしてないのは私以外の部員がみんな遅刻なり、欠席なりしてるからなんだけどなー」


 それは本当に申し訳ありません、でもさっき謝りましたよね?

 というか先ほどの私の心を読んだかの様な返答は怖いですよ、香澄先輩。


「やっぱり、私以外のみんなは忙しいんだよね、そうだよね」


 さっきまでソファーに横になっていた先輩が部室の隅でひたすら床に円を書く作業に移ってしまいました……これはなんというか先輩ながらめんどくさい人ですね。


「いや、私も昨日は部活に行きたかったんですけど、幸人がどうしても看病して欲しいっていうものでしょうがなーく幸人の看病してたんですよ」


 あれ、みなとさんさっきと言ってること違うんじゃあありませんか?


「俺も先輩に看病して欲しい所を……、いや、俺はみなとと沢渡先輩と鈴先輩全員に看病してもらいたかったです!」


 幸人君は何を話しているのでしょう?


「ホントに?」


 二人の話を聞いた香澄さんは目を潤ませながら私たちを見上げます。

 もしかしたら二人は既に私より香澄さんを知り尽くしてるのではないでしょうか?

 これは私も二人に便乗していった方がいいんでしょうか?


「ホントに私って必要? 鈴ちゃん?」


 そうですよね、次は私ですよね。



「ほら、先輩も早く」


 あの、香澄さんに聞こえない声で続きを促すのやめてもらえないですかね? 誰とは言いませんけど……

 これは二人に乗っていくしかありません!


「私も香澄さんがいないと生きていけません! 先輩戻ってきてください!」


「……わかった」


 香澄さんはそうつぶやくと先ほどのソファーへと戻り、横になります。

 寝てないと死んでしまうのでしょうか? この方は……


「はー、じゃあ、皆これからはきちんと部活に来るように、いいね!」


『はい』


 その後も私たちの歓談という名の無駄話をしていると幸人君が思い出したように香澄先輩に問いかけます。


「で、沢渡先輩、今日って何するんですか?」


「あ、幸人―、今日から沢渡先輩ってのはやめてね」


 香澄さんは幸人君の言葉を待っていたかのように素早い動きでスマートホンをいじります。


「えっ、どういう事ですか?」


「それはね……」


 まず初めにお読みいただきありがとうございます。

 はい、瑞樹一です。 

 深夜に書いていると何か飲みたくなったりするときってよくあるんですけどその時はもっぱらあたたかい緑茶派です。

 むしろいつ何時でも暖かい緑茶は飲みたくなります。

いつか茶道部とか出してみましょうかね。

 では、本日はこの辺で。

 あとがきまで読んでいただいた方、ありがとうございました。


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