ー皆川幸人の場合その15ー
そしていつも言われるたびに鈴先輩は悲しそう顔になっているのだろう。
彼女は香澄先輩と違って、人の話を流して聞くこともできないだろうし。
「だから、私的には幸人と宗司にこの環境に慣れてもらうっていうのもあったんだよね」
この部は今まで何をしてきたんだよ、何をしたら他の生徒にあそこまでの言われようになるのやら……
「幸人と宗司はすぐに感情的になるところがあるし、こんな扱いを三年間受けなきゃなんないんだから二人に行ってもらったってわけよ」
なるほどな、確かに俺は鈴先輩の悲しむ顔を見て意見したし、宗司はきっとあの環境にむかついてたのだろう。
そんな俺たちが校内で急に先ほどの様な感じに言われたらどうなるかわからない。
香澄先輩はそういう所はスキがない。本当にそう考えているかは分からないが……
「まあ、そういうことだから、我が自生部は基本的に他の文化部から嫌われているってことを分かってもらえたみたいで何よりだわ」
「……はい」
「お、う」
何か釈然としないが俺の中ではこれ以上の返事は出来そうにない。
「もう、二人ともそんながっかりしないでよ、これは私たち自生部の先輩とか私とかが悪いのであって二人は何も悪くないんだからさ、でもね……」
「私は二人が自生部の事をそんな風に思ってくれて本当にうれしかったわよ」
「別に二人はその場でそんな事言う必要なんてなかったんだし、そんな中で鈴ちゃんを守るために啖呵きった二人を最高の後輩だと思うわ」
香澄さんは先ほどまでのおどけた雰囲気を一変させ、そんなことを述べた。
本当にこの先輩にはかなわないよな。
「ありがとうございます」
「……サンキュー」
「なんか、二人からそんな風に言われちゃうと照れちゃうわね。じゃあ、改めて、今年の文化体育祭何しよっか―?」
まず初めにお読みいただきありがとうございます。
はい、瑞樹一です。
ここ二日間夜遅くに更新してしまってますよすいません。
全部モンハンが悪いんです。




