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すれ違いの恋  作者: 瑞樹一
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ー皆川幸人の場合その13ー

「こっちは文化体育祭なんて参加しなくても活動を証明できるし、部費をどうでもいいものに使う余裕なんてないんだけど!」


「どうせ、よくわかんない部活動が変な風に部費使ってんでしょ?」


 あれ、なんかこの流れって……


「そうだよな、何だっけ? 自己生活部? 本当に何やってんだよ?」


「こっちはコンクール前で大変な中わざわざ学校行事なんてやってらんないよ」


「それに比べてなんもない部はいいよな」


「そんな部潰しちまえばいいじゃん? 自己生活部? あれとか意味わかんないし良くない?」


 前の方に座っている人の発言を皮切りに様々な文句が飛び出した。

 別にこの人たちの意見はあってるし所属してる俺もなんであるのかはよくわかってないんだよな、


「静かに! 何か意見のある者は挙手して意見を述べるように!」


 そうして、生徒会長っぽい人が声を上げるとその場は静かになった。

 でも、先ほど他の部の方々の声を聴いた鈴先輩は責められていると感じたのであろう、体の震えは止んでいない。

 はー、損な性格しているって分かっているよ、俺もさ。


「ほら、意見のある者は大歓迎だぞ? いないのか?」


 そうだよな、こんなところで普通意見なんてしないよな……

 でもさ、自己生活部って普通じゃないんだよ?


「なんだ、一番後ろの君、何かあるなら言ってみたまえ」


 俺は手を上げ他の上級生が多くいる中声を上げようとしている。

 普段はこんなキャラじゃないんだけどな……

 てか、俺だって他の部に入ってたら文句を言う側に立っていたのだろう。

 そうして、今俺の隣で震えている先輩を攻撃する大多数の一人になっていたのだと思うと、心底こちら側で良かったと思う。

 せっかくなら、可愛い先輩を守れる後輩になりたいもんな。

 そして、俺はその決意と共に周囲に放った。



「そんなこと言うなら俺たち自己生活部に勝ってみてくださいよ?」



「……」


 ほら、凍り付いた、知ってたよこうなるってことはさ、でもね。


「何かを言い訳にしてそれで他がおろそかになるなんて本末転倒じゃないんですか?」


 俺たちも一応はあの頭のねじの飛んでいる先輩と隣で今も震え、泣き出しそうになってるお嬢様な先輩の後輩なんですよ。


「先輩方はきっとたいそうな部活動をしているんでしょうし、余裕ですよね?」


 これでいいんだよな? みなとには怒られそうだけど他の部費は喜んでくれるだろうし。


「言いたいことは以上でいいのか?」


「は……」



「つまりオレらは一位目指すんでよろしくっす」



 なんだろう、もう言いたいことは言い終わったし終了しようと思っていた矢先、前から聞き覚えのある声が聞こえたぞ……


「なるほど、それは頼もしい発言だな。今度こそ言いたいことは以上でいいか、自生部諸君?」


 やっぱり、声は宗司のものであったようで、生徒会長から自生部としてくくられてしまった。一位目指すとまでは言ってないんだけどな、俺は……


「はい」


「以上っす」


 二人揃って返事してしまった、恥ずかしいなこれ。

 まあ、隣にいる鈴さんの震えが止まっているしいいのかな?


 まず初めにお読みいただきありがとうございます。

 はい、瑞樹一です。


 遅くなってしまい申し訳ないのですが、今後も頑張りますので見放さずによろしくお願いします。

 


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