ー皆川幸人の場合その8ー
購入したのがきっと前期の部費が出た直後だと考えると少し厳しいかもしれないがここは自生部の為、この部長に好き勝手させない為に返品できることに期待しよう。
「私がそんな事をすると思っているの?」
そうですよね、一度決断して買ったものを返品するなんて絶対しないですよね……
この部の会長は本格的に変わった方が良いのでは?
「出来ることならして欲しいんですけど、無理ですか……」
「そうです、そう言いたくなりますよね、私もそう言った時がありました……」
「鈴先輩も苦労人ですね」
「そんなでもないですよ……」
鈴先輩はお嬢様なのに幸が薄そうな笑顔を俺に向けてきた。
この笑顔は香澄先輩に去年一年振り回されたからこそ作れたものなのだろうな。
せっかくの可愛い顔が台無しだ。
「そうよ、苦労してるのは私も変わらないんだからね。自生部の部長として円滑に部を運営するために色々と考えてるんだからね」
「この感じを見る限り姉ちゃんより鈴先輩の方が大変だろ」
「いえいえ、そんな香澄さんにも大変な事が多いですし、私自身迷惑もかけてしまっているのでお互い様ですよ」
この場面でその言葉が出て来る鈴先輩は本質的にいい人なんだよな、これはもはやお嬢様うんぬんなど関係はない。
心の真の部分が良い人でそれが体中に周っている感じなんだと思う。
「私も鈴ちゃんも幸人も宗司もみなとちゃんも皆が大変な思いをして日々を生活しているということでいいんじゃない?」
なんだろう、大事なことから話の論点をいい感じにずらされた気がするのだが、まあ、これ以上香澄先輩を攻めたところで何も起きないと思うしこれでいいのだろう。
本当にいいのか?
「じゃあ、本題に入るけど文化体育祭何しよっか?」
ここからが本題みたいだ、俺的にはさっきまでの方が重要だと思うのだが……
今後、俺たちの部費は何に使われていくんだろう。
「そうですね、今年こそは頑張って上位を目指したいです!」
鈴先輩にすべてを受け入れるのもなんか悪い気がしてきたな。
優しすぎるんだよ、この人。こういう人たちのやさしさがダメ人間を作るのだろう。
「ちなみに去年の自生部は下から数えた方が早いぐらいの順位だったから」
「やっぱり、そんな感じなんですね、それならあたしたち三人が頑張らなきゃだね」
みなとは期待を込めたまなざしを俺に向けてくるが俺には案などないし見つめるのはやめてほしい。
ただでさえみなととの関係をどうしたらいいのかと勝手に悩んでいるのだし……
「姉ちゃんが使えないぶん、新入部員にしわ寄せがくるこの部どうなってんだよ」
「……すいません、部員がもっといれば良かったんですけどね……」
「オレは姉ちゃんを怒っているだけで鈴先輩には全然怒ってないんで大丈夫ですよ!」
「あー、宗司が鈴ちゃんの事いじめてるー」
「いじめてねーよ、いじめてないですからね、鈴先輩!」
「そうですよ、私は宗司さんにいじめられてません!」
宗司のフォローのおかげか鈴先輩は元気よく香澄先輩の言葉を否定した。
なんだかんだ鈴先輩も宗司に慣れてきたようで良かったな。
「鈴ちゃんが元気なのはいいことだけど、だめなことはだめって言わなきゃなんだから」
なんか香澄先輩が宗司の親に見えて来たぞ。
腰に手を当てて怒っている姿なんかこなれているしな。
「はいはい、オレが悪かったなこれはすいません、鈴先輩」
「はい、大丈夫ですよ」
なんか、本当に宗司が悪いことをした雰囲気だけど元をただせばほとんど香澄さんが悪いんだよな。
「で、話の続きだけど、その去年の失敗を振り返って今年は何をやるのか考えたいと思います!」
まず初めに、ここ最近更新できず大変申し訳ありません。
瑞樹一です
先ず言い訳をさせていただくのですがここ最近大学の課題に追われ朝から夜まで大学にいて、小説用のpcを開けずにいました。ほんとに言い訳ですよね。
貯めていた分があるのにそちらも出さず、ほんとにすいませんでした。
よろしければまた読んでください。
本当にありがとうございます。




