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すれ違いの恋  作者: 瑞樹一
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ー皆川幸人の場合その2ー

 一週間前の部活動は大成功であったと思う。


 それは宗司の別れ際の笑顔が物語っていたし、俺自身も自生部の新メンバーを迎えることが出来て非常に喜ばしく思っている。

 しかし、その大成功の中にも一つだけ問題はあった……


「幼馴染の芒原と恋の噂とかされたらどうなんだよ?」


 この言葉から俺とみなとの間に流れる空気が少し変わってしまった。


 高校に入った当初は俺たちが付き合っていると噂をされていた時もあったのだが、考えてみれば俺とみなとの両者がいる場面でのその質問は初めてであった。

 そしてもちろん、その質問をされた時のみなとの表情を見たのも初めてであった。

 普段、その場の空気に合わせて笑っているみなとは周りから見ても本心で笑っているのか周囲に合わせて笑っているのかを見破れない程、その嘘の笑顔は上手かった。


 しかし、幼い頃からみなとの笑顔を一番の近くで見ていた俺にはその嘘が見破れ、そして宗司の質問の後のみなとのあのあいまいな笑顔は悲しさを含む笑顔であった。


 そして、あの場ではみなとの表情を見た後には宗司の質問に答える力など残されているはずなく、あのようなあいまいな返事しかできなかった。

 香澄先輩が上手いこと場を仕切っていなければきっと俺はあの場から飛び出していた。

 その後の三人と別れた後もそれまでのみなとを好きで好きで堪らないといった悩みはあのみなとの悲しそうな笑顔に消されてしまった。


 その結果一週間前、帰っている時もみなとは宗司の質問など気にも留めていないといった様子で普段通り会話をするのだが俺自身が気にしてしまい、会話が続かず、みなとを困惑させ続けてしまった。

 家に帰って来てからもお互いの両親の帰りが遅いため、俺の家で二人で過ごしていたのだが、会話は続かず二人で黙々と課題をこなしていた。

 普段はお互い何気ないことで笑い、怒り、泣き、悲しんでいただけにあの表情豊かなみなとの顔が今後も俺の知らないところで俺とのことを聞かれたときにみなとが見せると思うと胸が苦しくなってくる。

 でも、これは先日までのみなとを好きで堪らなかった胸の苦しさとは全く別の苦しさだろう。

この苦しさを俺は乗り越えられるのだろうか……

 一週間経っても俺はその答えを出せずにいた。


 まず初めにあけましておめでとうございます、そして、お読みいただきありがとうございます。

 はい、瑞樹一です。

 前の投稿の際に言っておいた通り、更新が遅くなってしまいましたね。

 私の物語を飽きもせず追ってくれている方、大変申し訳ありません。

 そして、物語の方も三人の視点から書きつくし、幸人視点に戻ってまいりました。

 ここからもきっと面白くなっていくのでよろしくお願いします。

 では、本日はこの辺で失礼します。

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