ー沢渡宗司の場合その14ー
「どうだった、二日目の部活動は?」
オレと姉ちゃんは下駄箱で他の三人と別れると今日の部活のことを話していた。
三人と別れて早々にそれを聞くって誰かに聞かれてたりとかは気にしないんかい。
「楽しかったんじゃねーの? 三人と話してみてもオレのこと悪く思ってるやつは居なそうだし」
鈴先輩はちょっとオレのことを苦手としていた感じはあるが……
一緒にいるうちに慣れていくしかない。まあ、最後の方は慣れてきてはいたし……
「それなら、宗司を誘って大正解だったわ、やっぱり香澄お姉様の目に狂いはなかったね。後、三人じゃなくて幸人にみなとさん、鈴先輩でしょ?」
「んっ……、今考えるとこっぱずかしいことしてんな、オレ」
「いやいや、青春っぽくて良かったと思うぞ~、お姉ちゃん的にはね」
そんな楽しそうに語られると恥ずかしさが倍増なんだよな……
「でも、宗司は何の部活にも入ってなかったし丁度良かったんじゃないの?」
「オレは好きで一人でいたのであって姉ちゃんが巻き込んできたんだろ! オレには一匹狼が似合ってたんだよ!」
中学では部活にも入らず自分の好きにしているのが好きだったし、高校でもそのつもりだったんだけどな……
「でも、入って良かったでしょ?」
「姉ちゃんはそういうとこをストレートに聞いてくんじゃねえよ!」
「ほらほら、そんなイケずなこと言わないでさ、言っちゃいなよ、入って良かったって」
イケずなんて死語をどこで覚えて来たんだかこの姉は、読んでるものも見てるものも一緒のはずだろ?
「はら、カモン、カモン、香澄お姉ちゃんは待ってるぜ、宗司が私に感謝してむせび泣くのを」
「あ……とな」
「えっ、聞こえなかったんだけど?」
「ありがとうって言ったんだよこの馬鹿姉が!」
流石にこの年になると姉ちゃんに素直に感謝するのは恥ずかしすぎる……
「いいよ」
姉ちゃんはさっきまでのテンションからうって変わり、オレ以外がみたらかわいいであろう笑顔をオレに向けた。
シスコンじゃねーぞ、ただ第三者から見たらってだけだからな!
「あのー、宗司―そんなに見れれるとお姉ちゃん困っちゃうんだけど……」
「……う、うるせーな」
「あー、コンビニ寄って行こうよ、コンビニ!」
「晩飯は部室で食っただろ?」
「デザート食べてないじゃん、デザートー」
「そんぐらいならいいけど、オレは奢んないからな」
「えー、そこは香澄お姉様に感謝を込めて奢るとこでしょ?」
「いや、俺は『言うこと聞く券』の命令に従ったまでだ」
「ブー、宗司のいけずー」
まず初めにお読みいただきありがとうございます。
はい、恒例の瑞樹一です。
本日は何とか閲覧数も回復し、気分がいいです。
あと、明日からの数日は投稿時間が少し不規則になるのでその点はご了承ください。
では、いつもながらここまで読んでいただきありがとうございました。
瑞樹一でした。




