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すれ違いの恋  作者: 瑞樹一
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ー沢渡宗司の場合その11ー

「あの、結局中二病とは何なのでしょうか?」


「あー、それはですねー、んー、香澄先輩みたいな方の事ですかね」


「幸人はなんでそんな良い笑顔で鈴ちゃんに変なこと教え込んでんのよ!」


「なるほど、香澄さんみたいな変な言動や行動をとる方を中二病と言うんですね。覚えました!」


 今、天河先輩の中に必要ないであろう知識が身についてしまった。

 オレたちはなんて罪深いことをしてしまったのだろう……

 可憐で清楚そうな天河先輩にはそんな知識は必要なはずがないのに……


「鈴ちゃんは覚えなくていいよ! もう!」


 姉さんは怒りながらも食べる手は止まらず、程なくして姉さんの皿の上から料理が無くなった。


「宗司―、ちょっと頂戴」


 姉さんは日ごろからのオレの物をとる為、今回もくれると思ったのだろう。しかし、そうはいかない。


「あげねーよ、こんなうまいもん」


「宗司は分かってないわね、そのドリアも『宗司に食べられるより香澄様みたいな美少女に食べられたい』って言ってるじゃない!」


 説得力がなさすぎではないのか? 流石に……


「なんでドリアの声聞けるんだよ!」


「それはね、宗司、あのマンガにもあったじゃないこのドリアを食べた王様はドリアの声を聞くことが出来たって表現。私もあれと一緒よ。ドリアが私に語り掛けたのよ!」


「香澄先輩、その言い分はきついんじゃないのでしょうか?」


「なんでみなとちゃんがそんなこと言うのよー、みなとちゃんは私を守ってくれなきゃいけないんだぞ!」


「えっ、何で私が香澄先輩を守らなきゃいけないんですか?」


 芒原は素で何故かわからないようだ、これはオレがこの部に入る前から築いた何かではなく姉ちゃんのアドリブなんだな。


「だってー、幸人は男だし宗司側につくじゃん、鈴ちゃんはきっと私よりも幸人の方が正しいって考えそ

うだし、そうなるともう私を守ってくれるのはみなとちゃんしかいないんだよー、助けてみなとちゃーん」


 この場の姉ちゃん以外の全員を困惑させるなよ。さすがにすべてはフォローできねーぞ。


「別に俺は男尊女卑とかはしないのでいつも宗司側に立つとかは無いですけど……でもこの場合は宗司側ですね」


「私も、幸人君といっつも同じ考えという訳では無いですけど、香澄さんの今の考えは宗司さんが可愛そうではないのかなと思います」


「ほらなんだかんだ言って、私の考え通りじゃんそうやって宗司側にばっかり立って、私を守ってみなとちゃーん」


「すいません、私も宗司君側に付かせていただきますね」


 満面の笑みを浮かべた芒原もオレの側へ付いてくれた。

 形成は三対一、第三者から見るとオレの意見が圧倒的に正しいようだな。


「もう、みんなして私をいじめて、そんな事ならもう、部長は宗司にして私は引退しちゃうんだからね」

 姉ちゃんは軽口を述べるが声のトーンから誰も自分の側に付いてもらえないことを少し悔しかったことを感じる。


「まあ、しょうがないですよ今回は」


 そうなんだよね、今回は第三者から見たら全面的に姉ちゃんが悪く、オレに正義があるように見えるのだろうしオレからしてもそうだと思う。


「先輩は宗司君に甘えすぎなんですよ」


 いつも、姉ちゃんの暴虐武人っぷりに付き合わされてきたオレとしてはやっと同士たちと巡り会えた気さえしてくる。


「香澄さんのはまた今度みんなで作るので今回は諦めましょうよ」


 部のみんなは思い思いの言葉で姉ちゃんを慰めているがオレは姉ちゃんを慰めるのに一番いい方法を知っている。これはきっと部のみんなも想像してないだろう方法だけどな。


 まず初めにメリークリスマース、ではなく、読みいただきありがとうございます。

 はい、瑞樹一です。

 今私がクリスマス用に掲載時間を設定して掲載したのかこの時間に書いているのかhじは読者様のご想像にお任せしますが、とりあえず、クリスマス忙しいですよね。

 この後すぐに年末だし、そう思って築くと三が日終わってるし、そしたら一月なんてあっという間でしょう…… あー、働きたくないですね。

 では、本日はこの辺でここまで読んでいただきありがとうございます。


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