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すれ違いの恋  作者: 瑞樹一
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ー天河鈴の場合その9ー

 香澄さんが決めたことには逆らうことが出来ないのですよね……

強情な人なので。


「じゃあ幸人から呼んでみなさい、香澄先輩って」


「はー、呼べばいいんですね、呼べば……香澄先輩」


 幸人君は入部当初からの呼び方を守ってたわけで女性が苦手というわけでは無いんですよね……

 それに比べて私の場合は……


「そうよ、それよ幸人、これからはそう呼びなさいね、もちろん弟のことは宗司でお願いね。じゃあ、次は鈴ちゃんの番よー」


 はー、私の番がきてしまいましたか……


「えーっと……香澄さん?」


「……そんなかわいい笑顔したって駄目よ! 私のことはいつもそう呼んでるじゃないのよ! 宗司の方よ! そ・う・じ!」


 そうですよねー、やっぱり駄目でしたか。


「ちょっ、そこまでしてオレの名前読んでもらう必要ないだろ。オレは別に沢渡でいいし」


「新入部員が調子乗ってんじゃないわよ! そんな態度ですでにできている私たちのコミュニティに入れると思っているの? 否、入れないわ、私がね!」


 今日はちょっと香澄節が炸裂しすぎではないでしょうか?

 きっと弟さんが入部してくれてうれしいんですね……


「すいません、姉ってこうなったら話聞かないんで許して下さい」


 弟さんは香澄さんと違って話の通じそうな方で良かったです。


「頑張ってください、鈴先輩!」


「ファイトですよ! 鈴先輩」


 後輩の二人も私にエールを送ってくれていますし、ここは何とか呼びたいです。

 幸人君に良い所も見せたいですし……


「……、そ・う・じさん?」


「ほら、言えるじゃない! 聞いた? 鈴ちゃんが呼んだわよ!」


 そこまで言われると照れて赤くなっているはずの顔がもっと照れてしまいそうなんでやめてほしいです……


「じゃあ、みんな無事呼べそうだし、これからは私のことは香澄、この弟のことは宗司って呼んでね」


 決まってしまいましたか……

 香澄さんが決めたからにはもう変更できないですね……




 その後は宗司さんに私たちが自己紹介してこの部活動のことを説明していると終了時間が近づいてきました。

 香澄さんが前もって自生部のことを説明しているのかと思ったのですが、聞いてみるととなにも伝えられておらず、入れとだけ言われたみたいなので宗司さんは何も知らなかったのです。

 香澄さんの事ですしそんな事だろうと思っていたのですが弟さんが香澄さんに従っているのはなぜなのでしょうね?


「じゃあ、もう時間だし今日の活動はこんな感じでいいかしら?」


 香澄さんの言葉で今日の部活動は終了すると思っていたのですが……


「ごめん、あと明日は宗司に活動紹介がてら例の料理するから準備よろしくねー」


 最後にそんな言葉が付け加えられました。

 あっ、そういえば明日は料理の日でしたね。楽しみです。


 まず初めにお読みいただきありがとうございます。

 はい、瑞樹一です。

 昨日はアクセス数が全然いかずショックな中このあとがきを書いてます……

 あー、どうしたら伸びるんだよー

 では、本日はこの辺でここまでお読みいただきありがとうございます。

 かくしかねーよな、もう

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