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【詩集】Shangri-La

さよならクッキー君

作者: 野鶴善明

 かじったクッキーから

 ボロボロとはがれるのは

 はかない思い出?

 それとも

 くずれた愛のかけら?

 さよなら さよなら


 けっこう高かったんだよ

 あちこちの店を探して

 買ったんだけどな

 風の公園でつぶやけば

 独りが胸にしみる

 さみしいよ


 本気じゃないのなら

 はじめから

 そう言ってくれればいいのに

 君はきまぐれ猫

 めっちゃかわいいけど

 どこか冷酷

 やっぱ残酷


 僕をダメにするだけ

 ダメにして

 どこかへ消えちゃうだなんて

 あの笑顔は偽りだったんだな

 今さら気づくけど

 憎めなかったりして


 クッキーに罪はないから

 君のかわりに

 僕が食べてあげる

 なんか湿気てるなと思ったら

 知らないうちに

 涙のスパイスをかけていた


 かじったクッキーに

 ボロボロと落ちるのは

 ちぎれてねじけた恋心

 クッキーも涙も

 みんな平らげて

 君のことなんて

 すっかり忘れてしまいたい


 いつか町ですれ違っても

 君のことなんて

 気づかない

 気づきたくもないもん



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