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堕ちた英雄騎士  作者: CSS
第4章タイナノド平原の戦い
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35話タイナノド平原の戦い

日が真上に昇るころ両軍の陣形が完成

されていた。

リターナー軍の陣形は、前衛に大盾を

構えた騎士が並びその後ろに、槍を持った

歩兵と騎士。その次に騎馬隊が最後尾に

魔術師と弓兵の混同部隊といった

リターナー軍伝統の陣形を構えていた。

一方、パナウェイ軍は前衛を腕力と素早さに秀でた虎獣人。中衛を破壊力がある象獣人に

コマワリが効く猫獣人、犬獣人。

後衛を、こちらも魔術師と弓兵の部隊という

攻防ともに優れた陣形となっている。

互いに相手の出方を窺い両軍か緊張状態に

陥る。

「突撃ー!!」

『ウォォォォォォ!!』

パナウェイ軍の司令官が号令をかけ

軍が、一斉に動きだす。

その速さは雷の如く素早くまたたく間に

距離が詰まる。

「死ねえ!!」

前衛の虎獣人の部隊が真っ向から突撃

していく。虎獣人の攻撃を大盾を持った

騎士が、全て受け止め動きが止まる。

その隙をついて、大盾の隙間から槍を持った

歩兵たちが、次々に突き刺していく。

虎獣人たちは、腕力を使い突破しようと

するが、騎士たちも必死に抵抗するその

僅かな時間を突かれ次々に死体になって

いく。

「バカが!!さっさとくたばれ!!」

「ぐは!」

「ははは!マヌケな奴らだ、自分から

死に来てやがる!」

虎獣人の部隊が多大な被害を受けている最中

ようやく、象獣人が到着する。

「オラァァァァァ!!!」

象獣人が大鎚を思いっきり振り上げる。

象獣人の巨体からでる破壊力にヒトが

敵うわけなく大盾はひしゃげてヒトは

数人、空に舞い上がりそのまま落下して

絶命する。大盾というのはとても堅固たが

その分とても重い。大盾を持つと必然的に

動きが鈍くなるのは当然の結果になる。

「大盾部隊は早く盾を捨てろ!!」

隊長が、指示を出すがその間に次々と

空に舞い上がる。

「道は、開いた!!進めー!!」

大盾を持った騎士が少なくなったために

隙間が、大きくなる。その隙間に獣人たちが

攻めこみ混線状態になる。攻めに転じていた

リターナー軍も大盾部隊が壊滅したことに

より後手に徹していた。

「くたばれ!!リターナー軍!!」

「ギャア!!」

「頼む!助けて!助けて!!たしゅ・・・」

パナウェイ軍の士気がどんどん上がって

いく。

虎獣人が、斬り伏せ。

象獣人が、ヒトを空に上げる。

象獣人の振り上げた隙をつこうとする兵を

猫獣人と犬獣人が喉を斬る。

パナウェイ軍の見事な連携にリターナー軍は

太刀打ち出来ず徐々に数を減らしていく。

「無理だ!勝ってこねぇ!」

「逃げろ!逃げなきゃ殺される!!」

迫り来る脅威に怯え兵が1人逃げる。

「きさまら!逃げるな!!戦わんか!!」

隊長が、命令するもまた1人また1人と

逃げ出していく。もはや、パナウェイ軍が

勝ったと思った時。

「逃げるな!!」

一瞬のうちに数人の亜人が倒れる。

「戦え!!誇り高きリターナー軍よ!!

我らの母国を汚した罪を償わせろ!!」

そこにいたのは1人の女騎士だった。


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