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堕ちた英雄騎士  作者: CSS
第3章魔族の暗躍
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27話謎の魔術

次の日、魔族が付けていた首飾りを

調べてもらうために朝早くに塔に登る。

「邪魔するぞ。」

扉を開けるとレイはベットで寝ておらず

床で本をまくらにして寝ていた。

「起きろ。」

床に落ちていた本を拾って本の角で頭を

少し強めに叩く。

「グギャ!!」

とても、女性が出すべきではない声を

出しながら飛び起きる。

「ちょっと!!グレン!いくら何でも

酷すぎない!?私も乙女なんだからもっと

優しく耳元で囁くとかそういう起こし方でも

いいじゃない!!」

「耳元で囁く程度ではまったく、起きない

だろうが。それに、300は余裕に超えている

女性を乙女とは言えんだろう。」

「女は、永遠に乙女なのよ!!」

訳のわからないことを叫ぶレイを無視して

本題に入る。

「そんなことは、どうでもいい。

・・・昨日、スラムで魔族がいた。」

それを聞くとレイが真剣な表情に

切り替わる。

「スラムに魔族が?」

「あぁ。亜人に変装していたところを

殺した。だが、本題はここからだ。

殺した後も魔族の変装が解けなかった。」

「何ですって?」

アゴに指を置きながら考え込む。

「そんな魔術、存在するのか?」

「少なくとも、私の知る限りじゃ無いわね。

もしかしたら、本当に新しく作られた魔術

かもしれない。」

さらに、考え込むレイ。おれは、首飾りの

ことを思い出して影から、首飾りを

取り出す。

「その変装してした魔族が、付けていた

物だ。何かの手がかりになるか?」

「ちょっと、貸して。」

手を差し出すレイに、首飾りを渡す。

レイは、手に取った首飾りをあらゆる

角度から見る。

「・・・本の少しだけど、宝石に魔力が

残ってる。時間は少しかかるけど多分これで

大体のことは、判明出来るわ。」

ある程度見終わった後、ひと息ついて言う。

「では、おれも別の方から調べよう。」

「えぇ。こっちも、何かわかったらすぐに

知らせるわ。」

「あぁ。わかった。」

そう言って部屋を後にする。扉を開くと

エリアが、 装置で最上階に登っている

ところだった。

「グレンさん。おはようございます。」

騎士としては、礼儀正しく挨拶してくる。

(あいつにも、これくらいの礼儀があれば

幾分か楽だろうに。)

「おはよう。エリア。いつも大変だな。」

「いえ。もう慣れましたから。」

何かを、悟ったように語るエリアを見て

思わず同情してしまった。

「そういえば、魔族のこと何か

わかりました?」

「いや、まだよくわかっていないが1つだけ

言えるのは、この国に魔族が

入り込んでいるのは確かなようだ。」

「そうですか・・・私もこの国を守る騎士。

騎士としての勤めを果たすために魔族ども

から守りましょう。」

胸に手を当てて宣言するかのように言う。

「・・・頼りにしている。」

「では、失礼します。」

お辞儀をしてレイの部屋に入っていった。

エリアと別れた後、街をひと通り歩いて

宿に帰った。

「グレンさん。最近、私たちに何か隠して

いませんか?」

夕食の時間にリーザがおれに聞いてくる。

「あ。それ、私も思った。」

今日は、何故か一緒に食べているハナも

同意してくる。

「いや、何も隠していないが?」

「そうですか?」

「怪しいな〜」

「本当に、隠してない?」

3人が、さらに追随してくる。まさか

この国に、魔族が潜んでいるとは言えない。

「隠していない。ほら、さっさと食べないと

料理が冷めるぞ。」

3人とも、納得いかない顔で夕食を食べる。

その後も、何かと聞いてくる3人を適当に

いなしていった。

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