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ボクが異世界?で魔王?の嫁?で!  作者: らず&らず
第1章 チェンジリング
24/224

第21話 強敵と書いて友と呼ぶ! 見えない妖精さん?イイエ天使です!

 ロズマリーさんはやたら警戒して見るからに不審な動きをしていたけど、何事も無くロッズ&マリアン亭に着いた。

 途中、ビックWARビーの発見報酬を半分渡すと言うと強制依頼で半金貨貰ったし『始めに見つけたのはカナタだ』と言って受け取ってくれなかった。



 何事も無くご飯を食べて体を清めルナを明るい場所で見ると、ルナは黒っぽい光りを放つ銀髪である事がわかった。ベットに座りルナの治療を始めようかと思っていたらメアリーちゃんが帰ってきた。

 ずっとロズマリーさんの部屋に居るのも悪いし、ルナも増えたので部屋を取ろうと思ったら満室で、現在まだロズマリーさんの部屋にいる。


「……!?」

「おかえりメアリーちゃん」「ワンッ」


 メアリーちゃんは口を半開きにして牙を見せており無言で部屋へ入ってくる。

 ルナは治療の為ベットに横になっている。ワンピースはシワになるといけないので脱がせてベットの縁にかけてある。

 ボクは喉と目を治療する為にルナに膝枕している、無論服は着ているよ?


「フシャャー!」「ワンッ!?」


 メアリーちゃんがルナを威嚇し始めた!ルナも困惑している様子だ。


「まずは落ち着いて! これは治療行為だからね、この酷い怪我見えるよね?」

「フゥゥー」


 メアリーちゃんは間合いをつめながら唸っている、ルナが身を起こしボクの方を向いた瞬間!


「シッャー」「キャン」


 メアリーちゃんの猫パンチがルナの右頬に炸裂する!ロズマリーさん譲りのバネの効いた良い右だった。

 ルナはボクにくっついて尻尾を丸めてしまっている、右頬にくっきりと猫パンチの跡が残っていて痛そうだ。


「お座り!!」

「はい!」


 大声で叫ぶとメアリーちゃんは床に正座して反省している、とっさに言葉に出たけどお座りって有りなのか。


「メアリーちゃん今自分が何したかわかってる?」

「はい……」

「自分より小さな、それも怪我をして介抱されている子供を殴ったんだよ? 言う事は!」

「ごめんなさいでした……」


 同い年のはずだけど栄養事情が諸に出ているのでルナの方が細い、一見するとメアリーちゃんがお姉さんみたいに見える。


「【治療E】ルナ、メアリーちゃんも興奮していたみたいで悪気は無かったみたいだから許してあげてね?」「クゥン」

「ルナちゃんごめんなさい」


 メアリーちゃんも落ち着いたみたいなのでルナの紹介をする、ついでに治療しながら緊急依頼について準備の事を聞いてみる事にする。


「この子はボクの相棒で名前はルナ、猫・狼獣人だから半分はメアリーちゃんと同じだね」「ワンッ」

「私はメアリー、ロズマリー母さんとマリアン母さんとロッズお父さんの娘です、よろしくねルナちゃん」「ワンッ」


「治療しながら聞きたい事があるんだけど今から良い?」

「はい! 晩御飯の用意までは時間があるよ~、おねえちゃんは何を聞きたいの?」

「緊急依頼:ビックWARビー討伐に参加するんだけど何か必要そうな物とかわかる?」

「簡易テントと食料に水、予備の武器と携帯用コンロに下着、余裕があれば予備の服。他は……」


 さすがメアリーちゃんは冒険者の先輩だ!一式必要そうな物を言ってもらいスマホにメモする、あとあの木製の宝箱はどこで売ってるのか聞いてみたら驚くべき事がわかった。

 宝箱は基本ダンジョンに生えるらしい、中身を回収してもそのまま空宝箱は残るので始めて拾った宝箱は持ち帰って道具入れにするそうだ。確かに規格が驚くほど統一されていると思ったけどまさかダンジョンに生える物だとは思わなかった。貴金属で出来ている宝箱も有り運が良いと中身より宝箱の方が良い時もあるとか。

 スマホに入れる物は包み込めるなら中の物まで一緒にして一個とカウントされる様子なので、あの木箱を一個用意して要る物全部詰め込んでしまう計画が……ベヒモス袋までの繋ぎに是非とも欲しい。

 ロッズさんが貯め込んでいるとの事なのでメアリーちゃんが一個貰ってきてくれた。


「あと絶対忘れちゃいけないのが瓶! ふたはコルクが良いよ~」

「瓶? 何に使うの?」

「討伐後は一人一瓶ビックWARビーの蜜を収集して良いんだよ! 荷物持ちに参加した人も良いんだよ!」


 大興奮のメアリーちゃんが言うには甘味は非常に高額で一般の人には滅多に味わえない物で、ビックWARビーは討伐難易度が高いけどそれに見合うだけ見返りが大きいので大人気だそうだ。


「グゥ、ガァウ」


 話ながらずっと治療を続けて一時間くらいが経とうとした時、急にルナが瞳を押さえて唸りだす。

 咄嗟にシーツを被せ窓から遠ざける、急に光が目に入ると混乱するって何かで読んだ気がした。

 頭を撫でながら治療を続けるとシーツの隙間からこちらを覗くルビー色の目が見える。


「大丈夫? 見える?」「クゥーン」

「ペロペロペロ」


 ルナが顔中舐めまわして来る、いつの傷かわからないけど大分古そうだったから、久しぶりに目で見て嬉しいのかな?


「んぶっ! んーんー?」

「ずるい私もー」


 ルナがキスと言うには強引過ぎる吸い付きをしてくる!触発されてメアリーちゃんも一緒になり顔中舐め回される、その時!


「カナター必要な物は大体あたいが用意したって……あ、悪い。ごゆっくり~」


 扉を開けて入ってきたロズマリーさん、三人がじゃれあう光景を盛大に勘違いして去っていく。


「んーんーんー」


 ロズマリーさんを追いかけようにも吸い付いたままのルナと舐めるメアリーちゃんが息ピッタリなディフェンスを見せ阻んでくる。

 五分後ベットの上であられもない姿になり息絶え絶えの状態でやっと開放された。

 ずれた服を直してるとルナとメアリーちゃんがガッチリ握手をしている光景が目に入る、仲が良くなったのならいい事だよ。




 それからメアリーちゃんは自分の用意と晩御飯の準備に行ってしまい、ルナと二人ステータスを確認していた時にその声が聞こえてきた。


「ワシの事を忘れたのかしら……天使の衣を身にまとい……ビックWARビーの巣の周りで語り合った……」

「アーっとガイアさんお久しぶりです!」「ワンッ」

「ワシ寂しい……ワシ考えた!」


 急に目の前の空間に白い穴が開く、中から筋肉ムキムキの手が出てくる……上半身が、翼が……


「ワシ降臨! 他人には見えんようしてあるから安心せい! これで時間なぞに気にせずふべらっ」


 ガイアっぽい手乗りサイズ天使はルナの猫パンチで地面に叩きつけられる。


「ワンワンー」


 ルナが取ったよーと言う顔でこちらを見てくる、うん見えてるみたいだガイアお爺ちゃん戻って戻って。

 ふらりふらりとガイアおじいちゃんは再び白い穴へと戻って行く……


「今日はしばらく顔を見せれんようなるので挨拶に来たんじゃ……」

「いえいえお忙しそうなのにわざわざこちらまで来てくださって大変でしょう! 本業を優先してください」

「旧知の者に合いに行く事になってのう、しばらくはここを離れるがいつでもカナタを見守っておるぞい!」


 ガイアお爺ちゃんは凄く嬉しそうだ。声が生き生きとしている、よっぽどその人と中が良いのかな?


「出かける前にカナタの持っておるスマホとやらの【発展】スキルの使い方を教えようと思ってのう」

「これ使う条件とかあるんですか? 勝手にスキルが増えていくものかと思ってました」

「魔晶の欠片か魔力が補充された魔水晶を直接吸い込ませると性能が上がるぞい!」


 思い立ったが吉日、布のリュックの中にある魔晶の欠片を全部とベストのポケットに入れておいた魔水晶を全部吸収させてみる、あれ?魔水晶が二個出てきた。



 スマホが【発展】します、魔晶の欠片九五個吸収。魔水晶一個吸収。二個は魔力が不足しているので吸収できませんでした。

 スマホに【解析】スキルが追加されました。スマホの【簡易アイテムボックス】が+1に拡張されました。


 来た……チート系の定番!鑑定系スキル出たよ!簡易アイテムボックスも+1されたみたいだ。

 これは魔晶の欠片は冒険者ギルドに売らずに強化に使った方が良いね、あとで+1分の検証と解析を試してみないと。


「ガイアお爺ちゃんありがとうございましたー、これで冒険がより安全になりました!」「ワンッ」

「あまり褒められると照れるぞい! それじゃあ次合う時はあの……も一緒じゃと思うぞい!」


 何か言いかけたけどスルーしてあげるのが大人ってものだよね。

 白い穴が消え静かな部屋へと戻る、早速本が無い本棚へとスマホを向けて解析を使う。


『黒鉄檜の本棚』

 黒鉄檜で作った本棚

 製作者:ロズマリー


 ピロリロリン♪と音が鳴り本棚のステータスが見えた。フラッシュも焚いてあったみたいでまるっきりカメラだった。

 次はルナを一枚撮ろうとしたところ逃げられる、スマホを隠してコイコイしても警戒している。

 フラッシュにビックリしたようだ……一緒ならいけるかな?ルナを抱き寄せ一緒に写るように撮る。

 ピロリロリン♪




 名前:ルナ=フェンリル(彼方=田中の眷属)

 種族:猫・狼獣人 年齢:13 性別:女 属性:無

 職業:? 位:無し 称号:? ギルドランク:F


 レベル:19[6+13]

 HP :128/128[100+9+19]

 MP :22/22[3+19]


 攻撃力:9[9]

 魔撃力:3[3]

 耐久力:11[9+2]

 抵抗力:0[0]

 筋力 :22[9+13]

 魔力 :16[3+13]

 体力 :22[9+13]

 敏捷 :22[9+13]

 器用 :16[3+13]

 運  :NORMAL[0]

 カルマ:0[365]


 UNS

 :無し

 EXS

 :【眷属化】【生存本能】【第六感】

 スキル

 :【血脈S】【生存の心得S】【鋭敏聴覚S】【鋭敏嗅覚S】

 :【気配感知S】【危機感知S】【視線感知S】【隠蔽S】

 :【再生F】【耐毒F】【耐病F】【生活魔法】


 装備品

 武器  :無し

 盾   :無し

 兜   :無し

 仮面  :無し

 服   :白いワンピース

 鎧   :トロール皮のベスト[耐+2]【自己修復F】

 腕   :無し

 腕   :無し

 靴   :無し

 その他 :冒険者リング




 ルナめっちゃ強かった。スキル多いしSばっかりでEXSはボクと同じ!

 さすがダンジョン中層に住んでただけある、でもスキルの傾向を見る限り大変なんて言葉で表せない過ごし方をしていたみたいだ……

 フラッシュと音は消せるみたいなので止めた方が良さそう、え?盗撮なんてしないよ?

 一緒に写したボクの分も確認しとこうかな?




 名前:彼方=田中(カーナ=ラーズグリーズ)

 種族:人間 年齢:13 性別:女 属性:無・勇

 職業:? 位:? 称号:無し ギルドランク:F


 レベル:31[1+17+13+?]☆

 HP :232/232[100+100+1+31+?]

 MP :132/132[100+1+31+?]


 攻撃力:1[1+1+?]

 魔撃力:1[1+?]

 耐久力:8[1+7+?]

 抵抗力:?[1+4+?]

 筋力 :31[1+17+13+?]

 魔力 :31[1+17+13+?]

 体力 :31[1+17+13+?]

 敏捷 :31[1+17+13+?]

 器用 :31[1+17+13+?]

 運  :NORMAL[1+?]

 カルマ:0[0]


 SES

 :【生存闘争】【神の呪】

 UNS

 :【魔力の源泉】【生存戦略】

 EXS

 :【生存本能】【第六感】【眷属化】

 スキル

 :【生存の心得F】【生活魔法】【治療E】【解体E】


 装備品

 武器  :黒鉄杉の槍棒150cm[攻+1]

 盾   :硬皮の盾[耐+1]

 兜   :無し

 仮面  :特殊防弾ガラスの眼鏡[耐+1抵+1]【簡易鑑定】【光量調整】

 服   :天使御用達の服[耐+1抵+1]【浄化S】【自己修復S】

 鎧   :トロール皮のベスト[耐+2]【自己修復F】

 腕   :スマホ[耐+1抵+1]【簡易アイテムボックス+1】【発展】【解析】

 腕2  :円卓の腕輪[耐+1]【部隊作成】

 腕   :エアコンのリモコン[耐+1抵+1]【空気調和】

 靴   :無し

 その他 :夜を背負った様な漆黒色の羽根[?+?]【追跡者】

 :全てを覆い尽くすような漆黒色の羽根[?+?]【????】

 :スマホ[フェイクラビッツ鞄・ブレードラビッツの肉5kg]

 :魔王の花嫁[?+?]【永遠の誓い】

 :魔王の首輪[?+?]【意思疎通】

 :布製のリュック[ラビッツ草10・魔水晶(空2)・イデアロジック(脱兎2)(スピアスタブ2)]




 属性が二個に増えた?無と勇者かな、ギルドランクはFから開始だ。

 布製のリュックのところわかりやすくならないかな?っと思ったら少し表示が変わる、カスタム可能なようだ。

 やっぱりベストは良い物みたいでトロール皮のベストは【自己修復F】付きで耐久が+2されている。

 どうやら解析はステータスオープンより性能が上らしい、クエスチョンだった箇所が何箇所が見えるようになった。見えたからと言って良い方向へ向かうとは限らないけどね……

 魔王の花嫁についているスキル【永遠の誓い】はまだ名前から推測できるけど、あの天使から貰った羽根にトンでもないスキルが付いている!【追跡者】ってストーカーの類じゃなかったっけ?

 カバーの裏を見ると天使の羽根が二枚、ロゴのように吸収されてもう剥がせなくなっていた……今は忘れよう。

 解析でもまだクエスチョンが多数有ると言う事は時間が経つのを待つかもっと上位の鑑定系スキルが必要になりそうだ。スマホを発展させないといけないし魔晶の欠片を集めよう。


 あの神様なんだかんだ言ってちゃんと祝福をくれたみたいだ。気が付かなかったのはSESになってたからみたいだ。

 あ、タップ出来る、説明でも見れるのかな?




『【神の呪】』

 まだ生きているとはしぶといね!僕特製の呪の味はどうかな?

 強敵エンカウント率UPと物理・魔法攻撃力1固定の能力を付与させてもらったよ。

 ついでだから異世界共通語の付与は止めておいてあげたよ?

 ねぇ、いまどんな気持ち?

 信じていた神に裏切られて言葉も通じない異世界で血反吐を吐くってどんな気持ち?

 あ、これで終わりだと思っちゃダメだよ?生きている限り呪は成長するから楽しみにしててね!




 祝じゃなくて呪でした……おかしいと思ったよ、開始地点から危ない場所だったしロズマリーさんがレアラビッツはなかなか出会えないからレアなんだって言ってたのに、三匹も遭遇するとかおかしいと思ってた。

 物理・魔法攻撃力が1固定の方は仲間を増やしてたこ殴りにすれば良いんだよね、前ラビッツ畑で確認した事だけど止めをささないと経験値が入らないみたいだからレベル上げるのが大変そうだ。

 お約束の言葉が何故か通じるチートが無いと思ってたらあの神が悪さをしていたみたいだし今は克服?出来たので問題無い。

 呪が成長するらしい事だけが気がかりだけど、逆に考えるとソレ以外はプラスの要素になる可能性すらあるんだから。強敵エンカウント率UPとか程度にもよるけど効率の良い稼ぎが期待できて神グッジョブとすら言えそうだ。


 しかし何故か前より心が落ち着いている、もう神は信じられないと言うより、ガイアお爺ちゃんがボクの身内を守ってくれるって言ってたからかな?

 人間は頼れる何かがあると強くなれる!宗教にはまる人の気持ちが理解出来る気がしてきた。



【簡易アイテムボックス+1】の方は入る数が四個になっていました。入れる物があまり無かったのでフェイクラビッツの鞄を出して解き、足に巻いてた方の毛皮も入るか試したところ肉と追加で三枚入る様になっていた。

 +1で性能が倍に!元が少なかったから倍でも二個増えただけだけど、次のレベルUPでどれだけ増えるか楽しみだ。


 毛皮はルナの足にも巻く事にしてフェイクラビッツの鞄は短い生涯を終える。

 明日冒険者ギルドに顔を出した後にでもルナの装備と靴くらいは買いに行こう、案外丈夫な毛皮で足が全然痛くならないけど、所詮は毛皮だしね。お金はラビッツブレードを売って足りなかったら肉とイデアロジックも売れば良いかな?

 いや、イデアロジックはスキル覚えて良し、空の魔水晶にして魔力の受け皿にして良しの二粒美味しいアイテムだから売るのは無しか。

 後はロズマリーさんが用意してくれた物意外に足りない物もついでに買わないといけないし、今日はご飯を食べたら早めに眠ろうかな?まぁ、夜にする事も特に無いしこの世界の人は早寝早起きだからね。


 今日の晩御飯はラビッツの香草焼きとメロンのように見えるけど全然甘くない野菜に塩を振ってあるサラダと定番なのか硬パンが出てきました。汁物が無いと硬パンが食べれないんですが誰か助けて!

 明らかにルナの分の肉が小さかったりメアリーちゃんの肉が大きかったりしたけどマリアンさん大人気ないよ……メアリーちゃんは自分の肉を切ってルナに分けてあげて良いお姉さんしてました。


 そろそろ宿をどうにかしないと自分的にアウトな気がしてくる、三食寝床付きでお金は要らないと受け取ってもらえません。

 ロッズ&マリアン亭の広い庭に物置小屋が二個あり、片方は使ってないそうなので何とか借りれないか明日交渉してみようかな?

 軽く一五畳はある小屋が一個丸まる空で放置されているのを今日発見していて、冒険者時代のドロップ品倉庫にしていたらしく頑丈で防犯も完璧なやつだった。



 元々大きかったロズマリーさんのベットだけどルナとメアリーちゃんの三人で眠るとちょっと狭い気がしなくもない、まだ春先だと言う事だけど少し寒い気がしたのでエアコンのリモコン【空気調和】を使ってみる事にする。

 まず二つのモードで起動を選ぶ。

 リモコンを中心に範囲が常に移動する便宜上バリアタイプと名付けよう、もう一つは場所を固定して範囲が常に固定される結界タイプだ。

 次に温度・湿度を選ぶ、リモコン画面に現在の温度・湿度が表示される、温度はわかるとして湿度ってどれくらいが良いのかがわからない、〇%から一〇〇%まで選べるようだし無難に現状維持で良いかな?〇%の湿度って凶器になりそうなんだけど……

 最後に時間設定が出てくる、問題が一つ発生した。1MP消費で一日、2MPで二日、時間設定なのに最小が一日、二四時間と考えれば時間だけど大雑把すぎるよね……

 とりあえず現状に2℃ほど室温を上げて一日設定でスイッチを入れてみる、温度表示を見ていると少しずつ上がっていく。きっちり一二〇秒で2℃上がる事が確認できた。

 追加で2℃ほど上げると丁度良い温度になったので今後は+-5℃を目安としよう、一度起動した範囲の設定を変えるのにはMPを使わないみたいだった。



 急に暖かくなりルナとメアリーちゃんはキョロキョロ部屋を見回し驚いていたけど、ボクの手の中の物が魔法道具の類だと思ったのか気にしない方向で行くみたいだ。


 あっと、忘れる所だった。天使御用達の服を丁度真っ二つになるようにラビッツブレードで切って別々にしておく、考えが正しければほっといたら両方自己修復して二着になるはずだ。

 もし二着にならなかったら……切り口を合わせて置いとけば自己修復されるはず、多分大丈夫なはず?


 ベットで仲良く川の字になって眠る、明日は冒険者ギルドへ行って帰りに装備を買い、出来たら試しに町の外で狩りをしてみたいね。

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