第17話 私はカナタ?ラビッツ狩りだにゃー
まどろみから覚める様に目が開く。
温かいお湯に両手両足を広げ浮かんでいる、目だけで周囲を見ると、そこは洞窟を改造して作ったような場所、円柱状の部屋である事がわかった。
「私は……」
浮かぶお湯に波紋が広がる、誰かが入ってきたようだ。
「まだお眠りなさいカーナ、もうすぐあなた達をあの方の元へ……」
やわらかい感触が髪をなで再び意識が沈んでいく……
夢の中へ……カナタという人と冒険をする夢へ……それは幸せな事だから。
――∵――∴――∵――∴――∵――
目が覚める、ここはどこかな。ボクは……
意識がはっきりとするにしたがって思い出される痴態、何でボクはあんな恐れていたんだろうか?
大き目の窓が一つにベットが一個、部屋の端には木で出来た宝箱が一個あるだけの部屋に今居る、今思い出すとトンでもない痴態をやらかした。
ベットから立ち上がろうとして服を着ていない事に気が付き探す事にする、と言っても木の宝箱しかないのだからその中に入っているだろうと思い開けてみる。
何故かフリフリのドレスが入っていた。とりあえず閉めて考える。
「むむぅ、漏らしたところまでは覚えている最悪だ、この様子から考えるとシスターか孤児院の子供に介抱されたって事で間違いなさそうだ」
思わず声に出るがかまわない誰も聞いてないしね、この後どうしようか?と考えていると扉がノックされ、思わずベットに入ってシーツをまとう、そういえばこの世界布団が無いのかシーツの上に毛皮が乗っているだけだった。
「あら? 気が付きましたか?」
先ほどのシスター様だった。別に怖くもなんとも無い、おかしいな……
「介抱してくれてありがとうございました」
「いえいえ、礼にはおよびませんよ、体調が優れなかった様でもう大丈夫でしょうか?」
お漏らしの件も気絶した事も体調が優れなかったからと言う事にしてくれるらしい、シスターは良い人だった。
その、後始末をさせてしまったと思うと顔が見れない。
「本日はどの様な御用でこちらに? 見たところ見習い冒険者という格好でしたが」
見習い冒険者とはギルドに登録する前の新人さんの事を言うらしい、用件を先に伝える事にする。
「とある人から教会跡の孤児院で洗礼を受けると良いと言われまして……」
「まぁそれは珍しい、見たところ一三歳くらいかしら? まだ洗礼を終えてないのですか?」
「色々事情がありまして」
「わかりました洗礼の準備は出来ておりますので服を着てどうぞこちらへ」
あれ?何も聞かれなかった。洗礼の準備まで終わっているって事はロズマリーさんが何か手配してくれたのかな?でも服ってフリフリしかないんだけど……
「あの、ボクが着ていた服はどこへ」
「あの服は凄く良い物ですね、今下着と共に乾かしているところです、お古で申し訳ないのですが娘が昔着ていた物があるのでそちらをどうぞ」
木の宝箱から出されたフリフリをやっぱり着る羽目になりました。
洗礼の間という場所へ案内される。洞窟をそのまま利用しているような感じがする円柱状の部屋だ。
くるぶし辺りまで温水が張ってあるプールみたいな部屋の中央には赤い水晶球が置かれていた。
フェイクラビッツの毛皮の靴(巻いただけ)を脱ぎ素足になって中央へ歩いていく、シスターさんも一緒に手を取って歩いてくる。
「水晶に左手で触れて目を閉じてください」
「心を無にするとかしないとだめですか?」
「いいえ? 楽な体勢でいてくださいね」
特に何も考えずにボーっとしていると目蓋越しに赤い光が強くなっていくのを感じる、囁く様な声が聞こえる……?
「今何か言いました?」
「いいえ? もしかするとイデア=イクス様の祝福かもしれませんよ、喜ばしい事です。もう少し時間がかかりますので気を楽にしていてください」
「「見つけた!」」
誰?今はっきりと声が聞こえた。懐かしい感じがする声が?
「今確かに声が聞こえたんですが」
「気のせいかもしれませんよ? 私は何も聞こえませんでした。もうすぐですのでそのまま手を離さないでくださいね」
気のせいか水晶に触る手を上から握るシスターの力が強まる。
そう思った瞬間、左手に激痛が走る!
「ちょ! 待って痛いイタイ、手が裂ける! 絶対これダメなやつだって! お願いします」
「大丈夫です! イデア=イクス様のお導きですよ、ご利益があるのです!」
激痛は止む事無く続いている、手を離そうにも凄まじい力で手を上から握られている。
「アッー! 取れちゃう、指がヌケルー! 手の甲から骨が飛び出るよーアーン」
もうガチ泣きである、生まれて初めての激痛に体ごとシスターにタックルしてはがそうとするも逆に押さえ込まれてしまう。
「さぁもう少しですよ! 左手に集中してください」
もう声も上げる事が出来ず痛みで立っていられない、シスターが押さえていなかったらへたり込んでたはずだ。
左手からビクンビクンと変な反応が来る、何かが体の中へ入ってくる!?
とっさに目を開けようとするとシスターに抱き寄せられ双丘へ顔が、何か懐かしい感じがする……お母さんのような?
「アッ、んくぅ……キャッ」
痛みが引くと同時に温かい何かが左手の甲から出て行く感じがして痛みとのギャップに声が漏れる。
「お疲れ様でしたカナタさん洗礼は無事に終わりましたので先ほどの部屋へ戻りましょうか」
「はい……」
全身に力が入らず歩く事もままならない状態で部屋へと戻る、途中子供達とすれ違う。
子供達は皆白い首輪を付けていた。奴隷の首輪は黒色って聞いたしあれは何だったのかな?
――∵――∴――∵――∴――∵――
ベットに倒れこんでから気を失ったみたいで、気が付くともう夜で窓の外は真っ暗になっている。体の調子が良い、あの痛みが嘘だったようなすがすがしい気分だ。
左手を見ると手の甲にいかにもな魔方陣が書いてある?
こすっても取れないしこれがもしかしたら激痛の原因だったのかもしれない、ロズマリーさんの左手には無かったし見た事無い魔法陣だった。
開いた窓から少し冷たい風が入ってくる、風邪引くといけないし閉めないとね。
窓にはガラスみたいな透明な板張りの引き戸が付いている。
材料を調べるため眼鏡をかけようとして気が付く眼鏡が無い、念じても出てこない?
1m離れたら戻ってくるとの事だったので部屋を探してみるもあるのは木の宝箱に入ったフリフリの服だけ、どうなっているのかな?
窓ガラスを見ながら考えていると簡易鑑定窓が表示される。
『硬虫の羽』
もしかすると吸収が始まったのかもしれない、思いのほか早くてびっくりしたけど眼鏡かけなくても名前見れるのは良いかも知れない。
と窓を見ているとソレが遠くから飛んでくるのが見える、大きい梟だ。窓に映るのは顔だけと言うサイズの。
「ホォー、ホォー」
「何か喋りかけてくる感じがする? もしかしたら良い魔物なのかもしれない」
窓を開けようとするとレイピアが飛んできた!
「カナタ! 離れなさいそれはオウルバロンです、『光よ』」
シスターさんが放った生活魔法が部屋を照らし窓から呻くような声が聞こえてくる。
振り返り窓の外を見ると舌をドリル状に変えた先ほどの梟が忌々しそうにこちらを見て逃げて行った。
「オウルバロンは長い舌をドリル状に変え被害者の目から直接脳ミソを吸う危険な魔物です、カナタの『世界に存在する力』に引かれて町の中まで入ってきたのかもしれません」
声が出ない、あのまま開けてたら一〇〇%死んでたと思うと途端腰が抜けた……今度は漏らさなかったけどね!
シスターに抱え上げられベットに横になる、怖い一人にしないで欲しい。
「窓を開けなければ大丈夫です。普段は開けない窓なのですが子供達が開けてしまっていたんでしょう、安心して眠ってください」
シスターは出て行こうとする、行かないで!手を握って引き止める。
「一人はイヤ、お願い」
自分でもビックリするくらいか弱い声になった。さすがにおかしい事が起こっていると思ったがそれどころではない、一人で眠るのは怖い……誰か一緒じゃないと悪夢を見そうだ。
「しかたないですね。ヨシヨシ」
仕方ないと言いつつ何故か嬉しそうにベットに入ってくるシスター、羽織っていたガウンをベットのふちにかけると頭を撫でてくる、体の力が抜けてだんだんと眠気が襲ってくる。
「明日にでも奴隷を買いに行きましょう、あなたにはパートナーが必要でしょう?」
眠気に負けそうになりながら考える、そんなお金持ってないしロズマリーさんのところに戻らないと……
「大丈夫です、任せなさい……何て言ったってあなたは私の……」
頭を撫でる心地よい感触とかすかに香る薔薇の香水……まるで悠さんが隣にいるような感じがした。
――∵――∴――∵――∴――∵――
「お姉さん起きて!」「朝だよ!」「起きてください」
「ふぁん、あなた達だあれ?」
「シャルだよ!」「ルルだよ!」「マーニェです」
「そう……眠らせて」
私はそう言うと三人を無視して二度寝する事に決める。
「おきないとメーだよ!」「メーメー!」「くすぐります」
「あと……五分だけ、むにゃむにゃ」
「「「ラビッツ狩らないと朝ご飯なくなっちゃうよ!」」」
私は朝ご飯より眠りたいの……ん、んん?
何でボクは私?目が覚めた!
「おはようございます」
「「「ラビッツ狩りに行くの!」」」
渡されるまま天使御用達の服を着て硬皮の盾を持ち黒鉄杉の槍棒を装備する。
さえてきた頭が現状を把握しようとする、シャルとルルとマーニェと名乗った子供は昨日見た白い首輪の子供達だった。猫耳が生えている、猫獣人さんかな?白い首輪は鍵穴が無いし装飾品の類みたいだ。
手を引かれながら歩きつつ昨日の夜と今朝の事を思い出し考えてみると、恐ろしい事がわかってきた。
もしかしてカーナさんと融合しかかってる!?
昨日の夜シスターさんの裸を見ても嬉しいとかより安心する気持ちが大きかった。
思えばメアリーちゃんと一緒に眠った時も一三歳とはいえ異性とすら認識していなかったように思える。
一応ステータス確認しとこうかな?
「ステータスオープン」
名前:彼方=田中(カーナ=ラーズグリーズ)
種族:人間 年齢:13 性別:女 属性:?
職業:? 位:? 称号:無し ギルドランク:無し
レベル:31[1+17+13+?]☆
HP :232/232[100+100+1+31+?]
MP :132/132[100+1+31+?]
攻撃力:1[1+1+?]
魔撃力:1[1+?]
耐久力:6[1+5+?]
抵抗力:?[1+4+?]
筋力 :31[1+17+13+?]
魔力 :31[1+17+13+?]
体力 :31[1+17+13+?]
敏捷 :31[1+17+13+?]
器用 :31[1+17+13+?]
運 :NORMAL[1+?]
カルマ:0[0]
SES
:【生存闘争】【???】
UNS
:【魔力の源泉】【生存戦略】
EXS
:【生存本能】【第六感】
スキル
:【生存の心得F】【生活魔法】【治療E】【解体F】
装備品
武器 :黒鉄杉の槍棒150cm[攻+1]
盾 :硬皮の盾[耐+1]
兜 :無し
仮面 :特殊防弾ガラスの眼鏡[耐+1抵+1]【簡易鑑定】【光量調整】
服 :天使御用達の服[耐+1抵+1]【浄化S】【自己修復S】
鎧 :無し
腕 :スマホ[耐+1抵+1]【簡易アイテムボックス】【発展】
腕 :エアコンのリモコン[耐+1抵+1]【空気調和】
靴 :無し
その他 :夜を背負った様な漆黒色の羽根[?+?]【????】
:全てを覆い尽くすような漆黒色の羽根[?+?]【????】
:スマホ[フェイクラビッツ鞄(アプの実残り3)・ブレードラビッツの肉5kg]
これは、突っ込むところかな?レベル増えてるしステータス上がってる、13が追加されてるって事はやっぱりカーナさんの歳の分が加算されてるみたいだよね。
武器装備してるのに攻撃力が増えてないのは何故?いつの間にかSESとか増えてるし【???】とかどんなやつだよ……
ボクはどうなるのかな、歩きながら考えていたら孤児院の裏庭に出たみたいだ。
塀の内側にあったのは街中には無いはずの地面と緑の草花が咲き乱れている庭だ。ついでに小さい花が頭に咲いたウサギが地面から生えてきている!
『ラビッツ』
本家本元のラビッツだ、生えているラビッツを見た三人は走り出し蹴り上げる、一発では倒せないみたいで起き上がろうとしているラビッツを三人がたこ殴りにしていた。
「数が多い!? 一発目はボクが殴るから止めをお願い!」
生えてくる側から黒鉄杉の槍棒でフルスイングする、打ちあがるラビッツを三人が楽しそうに袋叩きにしていく、負けじとフルスイングしながら生えるラビッツをひたすら相手にする。
一時間くらいたっただろうか、やっと生えなくなり裏庭の一角にはラビッツの山が出来ていた。
「やったにゃー!」「大量にゃー」「解体が大変です」
「解体するから肉とか入れる容器持って来てね」
それから大きな壺を抱えてくる三人を横目にどんどん解体していく。
「ダブルスキル!【解体F】」
解体しながら後ろを振り返ると、口をぽかーんと開けて尻尾を振る三人が居た。
ドヤッ!って顔になったのは仕方ない事だと思う。
「すごいにゃー!」「楽だにゃー!」「効率的です」
調子にのって解体を連打すると二〇分くらいで解体が終わった。解体した数はなんと驚きの一〇〇匹ジャストであった。
【解体F】は規定の消費MPに達しましたので【解体E】にレベルUPします。
一回の解体で1MP消費だから大体100MP消費でレベルがEへ上がるみたいだ。
「戦利品はラビッツの毛皮一〇〇個ラビッツの肉一〇〇個ラビッツ草一〇個魔晶の欠片九五個イデアロジック(脱兎)五個でした」
「呆れた数を狩ったのですね、いつもはある程度狩って後はほっとくんですよ?」
何時の間にかシスターさんが後ろに立って居た。
「ほっとくと生えてきてラビッツがうろうろしたら危なく無いですか?」
「町の中はギルドによる結界があるので頭までしか生えてきません」
「あぁ、だからいっぱい頭が生えてきたのか、なんで順番待ちしてくれるのかと思いました」
ボクが打ち上げる、三人が袋叩き、ボクが打ち上げる三人が……とループしていた。
「カナタさんは面白い人ですね、肉と毛皮の処分はどうしますか? 良ければこちらで買い取ります」
「肉と毛皮は三人が止めさしてくれたし全部そちらで良いですよ?」
「あのね、カナタさんわかってないようだから言いますけど、ラビッツの肉は一個5kgくらいですが一〇〇個もあれば半銀貨2枚にはなります、毛皮にしてもこれほど綺麗に解体されている毛皮なら一枚半銅貨1枚一〇〇枚なので半銀貨2枚ですね」
ちょっと困った顔で説明するシスターさん、解体時間も入れると一時間三〇分くらいかかったけどそれで二〇万+謎の草一〇個に魔晶の欠片九五個にイデアロジック(脱兎)五個ってここの庭だけで生活していけそうなんですが?聞いてみる。
「ここ一ヶ月くらい毎日二匹しか狩って居なかったので溜まっていただけだと思いますよ? 次はまた来月是非お願いしますね」
と言われてしまった。地面の下に魔力みたいな物が溜まって生えてくるみたいだ。
「それに一〇〇匹も解体するのは普通なら二日以上かかります……」
解体スキルもバッチリ見られていたみたいだ。
「でもあちらこちらにここと同じ塀で囲った場所を作ればもっと儲けれるんじゃないですか?」
「あまり地面があると結界が弱くなるので町に1箇所だけ孤児院限定で開けて貰っているのです」
つまり普通の冒険者が今と同じ事をするとそんなに儲かるわけでもないみたい、解体スキルで一〇〇%ドロップする肉と毛皮も普通にばらしたら何個か失敗してダメになる可能性もあるし魔晶の欠片も頭の中にあるらしく普通は上手く取り出せても八割と言うところらしい、そして驚きのイデアロジック五個これについては本人の運だと言われ驚く、前も拾ったけどそんなに出ない物なのかな。
「イデアロジック(脱兎)は五個あるので三人に一個ずつ配っても良いですか?」
「一個の最低価格が金貨1枚なんですよ? 普通は一〇〇匹狩って五個も取れるのはおかしいですし」
そう言うとシスターは呆れた顔で頷いてくれた。
「シャル、ルル、マーニェ今ここでロジックを使いなさい」
「やったにゃー!」「スキルだにゃー!」「脱兎は走るスピードがUPする」
これは決して善意だけであげたわけじゃない、使い方がわからなかったので目の前で使ってもらう為だ。
三人は左手の指につけている冒険者リングにロジックを重ねると脱兎と叫ぶ、するとロジックから光が溢れ普通の魔水晶になってしまう。
『魔水晶』
そうやって使うのなら登録が終わらないと無理だね、諦めて他の分配を決めようとすると三人が魔水晶を手渡ししてくれた。
「魔水晶は魔力が貯まりやすいので魔力を貯めて一時的な魔法の触媒にしたりできるんですよ」
「ありがとう」
「「「ありがとうだにゃー」」」
魔晶の欠片とラビッツ草は全部貰っていいそうだ。草の方はラビッツにあげると稀にレアラビッツになるとか、魔晶の欠片は冒険者ギルドで換金するアイテムらしいので布製のリュックを貰い中に戦利品を詰める。
朝ご飯が出来たとの事なので部屋に戻り生活魔法で体を浄化する、簡単につめたい水と布で体を拭いて天使御用達の服に着替える。下着は予備も持ってないとダメだね、ベヒモス袋ってどこで売ってるのかな?
朝ご飯はオートミールみたいな乾燥させたフレークっぽい何かだった。
三人はおいしそうに食べていたけど正直味が薄くてかけてあるミルクの味しかしない……
見かねてスマホに入れていたアプの実残り三個を出し、切って貰って五人で食べる。
デザートを食べる三人は『アプの実だにゃー』とロジックをもらった時より嬉しそうに騒いでいた。
ご飯を食べ終わって帰る準備をしているとシスターが爆弾発言を落とす。
「カナタさん奴隷を買いに行きましょうか?」
子供三人の前でソレ言っちゃうの?っと思ったら三人とも『遊んでくるにゃー』と言って出て行ってしまう。
「何だやっぱり奴隷じゃなくてファッションだったのかあの首輪」
「あの子達も私の奴隷ですよ?」
なんだってー!奴隷と言う言葉のひびきにもっと不幸な物かと思っていたが全然そうじゃないのかな?
詳しい説明は奴隷商人ギルドに行ってからと言われたが心の準備をさせて欲しい。
その時ボクは左手の魔方陣の事や融合の事などすっかり忘れてしまっていた……
カナタちゃんの靴は毛皮を巻いただけなのでステータスに靴と認識されていません!
別に忘れてたわけじゃないんだからね(すいません)




