さんき
ナイフは3種類に変わる魔法のナイフ。果物ナイフ、パレット(クリームを塗る)ナイフ、ウェーブ(刃が波状になった)ナイフに形を変えるらしい。どれも製菓に使われるので見覚えがありすぎる。
ボウルは、盾代わりなのだろうか?家庭用の卵を3個くらい入れたら丁度よさそうな大きさだ。
なんで泡だて器?何に使うのだ。しかも小さいし。
ナイフ以外は武器に出来なさそうだが、それでもある意味3種の神器のように扱われているのだろう。
「これら3つの武器を以前の作り手さまは常に持っていたそうです。そのため、『作り手の三器』として展示してあるのです」
「以前いた作り手さまはこれらを持って、何をしていたのでしょうか?」
「こちらに記録がありますが、災害にあった街を直したり、苦しむ人々を救い、このお城の一部もその作り手さまが手を加えた場所がある、とも聞いています」
これらを持ってできることと言えば、やはりお菓子作りだろう。先のブローチのこともそうだが、いわゆる『お菓子の国』という認識でよいらしい。お菓子を作ることが人を助けることにつながる。なんともパティシエ冥利につきる国だ。
「もし、ハーヴェストになるならこれよりもすごい武器を探さないといけませんね」
「こちらの三器は魔法の武器らしく、自ら使い手を選ぶそうです。もしかしたら作り手さまにもピッタリの武器がどこかにあるかもしれません」
と、武器を見に来たにしてはなんとも平和なやりとりを続けた。
そして同時に思った。この『お菓子の国』を回ることができたら、パティシエとしてとてもよい経験になるのではないか、と。
王様に相談してみることにしよう。




