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うでだめし

「これはこれは、作り手さまは体を動かすこともお上手なようす。ぜひとも私ともうでだめしをしていただきたい」


そう兵士たちのリーダーさんから言われて、困惑したままキャンディの剣を持つ。見た目通り軽く、持ち手も細いので握りやすい。


「それでは、しょうぶ!」


そうしてリーダーさんが近付いてくるが、動きが目に見えて遅い。


こちらからも近づいてキャンディを前に突きつける。


「ほっ!てやっ!」


とリーダーさんが必死な様子でこちらの剣を弾くが、体格差のこともあり全く怖くない。そしてこちらの剣には軽い衝撃しか伝わってこない。


そこで強めに剣を振ってみることにした。


ばきん!


と音を立てて剣が折れてしまった。


「うーむ、見事。私の負けです。これでも兵士たちの中では一番の使い手なのですが・・・・」


辺りを見渡すと訓練をしていた兵士たちが私たちを見守っていた。


「あんなにも強い兵士長さまをやっつけたぞ」


「作り手さまはなんて強いのだろう」


そんな声が聞こえてくるが、正直な感想ではあめ細工を折っただけなので、どこが強いのかさっぱりわからない。


「作り手さま、お見事でした。兵士長といえばこの国でも指折りの戦士なのです。そんな戦士を簡単にやっつけるとは、なんとお強いのでしょうか」


「こんなに強いのならば、ハーヴェストになることもできるのではないか?」


「いや、ハーヴェストになるには王様が認めなければならない。そんなに簡単なことではないよ」


訓練場をあとにしながら騎士さんに聞く。


「あの、今聞こえた『ハーヴェスト』とはなんでしょうか?」


「ハーヴェストとは様々な場所へ行ってお菓子の材料を集める方のことです。ですが、美味しいお菓子ほど強い獣や危険な場所にあるので、とても勇気と強さがいるお仕事です」

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