じゃんぷ
ホットケーキのベッドで休んだあと、騎士さんにお城の中を案内してもらっている。
「あちらには図書室があり、歴代の作り手さまが作ってきた宝飾細工のスケッチなども置かれています」
「こちらは練兵場。騎士や兵士たちが訓練をしています」
「こちらからは城の庭が見えます。今の時期は北の庭の木が果物でいっぱいになっております」
そういえばお城に入る前に色んな果物をつけた木があったような・・・・。
「その木にはどんな果物がなるのでしょう?」
「りんごやバナナ、桃にくり。なんでもなります。見に行かれますか?」
夢のある木のようだ。夢か。
そうして北の庭の果物がなる木へ移動した。すると木でできたアーチがあり、そこをくぐると小さな森のようないでたちだった。
小さな湧き水から小川がながれ、その小川に沿って果物がたくさんなった木々がある。木には確かに色んな種類の果物がなっていた。1種類の果物の木をいくつもあるんじゃない。文字通り様々な種類の果物がなる木が列をなしている。
騎士さんに許可をもらい、手近なバナナをとる。ちなみにバナナは一本ずつ木からぶら下がっている。本来はずらりと並んでなるはずなのだが・・・・。
そのバナナの甘いこと!香りも味も舌触りも。全てが理想的と言えるほど、素晴らしいものだった。もしこのバナナでお菓子を作るなら、シンプルにバナナケーキにするか・・・いや、素材を活かしてチョコバナナもいいかもしれない。
そうして他の果物も少しずつ食べさせてもらうと全てが素晴らしかった。
続いて騎士さんたちの訓練風景を見させてもらいたいと願うと、こころよく受け入れてくれた。
訓練場ではあめ細工の剣を振ったり、チョコレートのボールやクレープクッキーを的に当てようとれんしゅうしている風景があった。
もちろん、全員が小人である。小人がお菓子をもって動いている様子はとても可愛らしかった。
そこへ、少し大きな小人がやってきた。
「失礼する。そなたが作り手さまであろうか?」
「この国の兵士たちのリーダーです」
「えっと、はい。パティシエをしております」
「なんとなんと、大きな人ですな。力もきっと強いのでしょう。どうでしょう、一緒に訓練をしてみては?」
「私は戦うのはちょっと・・・・」
「では、兵士たちと一緒に軽く体を動かしてはいかがかな?」
「そうですね、それくらいならば」
そうして夢の中とはいえ運動をすることになった。まぁ、夢だし疲れないのだけれど。
まずはじめは準備体操。なのだが、小人たちはジャンプするだけ。私も思い切りジャンプをすると、とてもとても高く舞い上がることができた。
これはどういったことだろうか?




