そざいとりたいかい2
「それでは〜、順番に〜、持ってきた素材を〜、発表して〜、いただきまーす」
気の抜けた司会進行だが、何をしようとしてるのかとても分かりやすい。周辺には見物に来たらしい魚たちが集まってきていた。
「私たちが〜、とってきたのは〜・・・『マーメイドジュエル』でーす!」
瞬間周囲からおー、と感嘆の声が上がる。それくらいこの世界にいる人たちにとっても素晴らしい物のようだ。
「私たちは〜・・・・・『スイーツコーラル』を〜、持ってきましたー!」
これまたおー、と声が上がる。竜宮城までの道のりでは見たことがないが、珊瑚らしき枝に沢山のお菓子がなっている。クリスマスツリーみたいな感じだ。
「俺たちは〜、なんと〜!『あんころザメ』を〜、5匹捕まえたぞー!!」
おー!!とこれまでで一番の歓声が上がった。どうやら捕まえるのが難しいサメのようだ。見た目はコバンザメくらいの大きさで全体的に黒っぽい。名前からしてあんころ餅みたいなサメなんだろうか?
他にも『マシュマロ貝』とか『コークホエールの潮』、『エールクラゲ』などが並び、それらどれにも周囲からは声が上がった。
ちなみに亀とイルカは『グミクラゲ』と『海底の板』という濡れていない不思議なビスケットをもってきてくれた。
「それでは〜、審議に入ります〜。皆さんも〜、どれが選ばれるか〜、お楽しみにしてくださーい」
「これは、こちらのほうが・・・・」
「こちらのほうが・・・・」
「私はこれを・・・・・」
「私はこれとこれとこれ、はどうかと思うのですが。皆さん優勝ということでは」
「そうですな・・・・」
「なるほど・・・・・」
「はい、審議終わりましたよ」
「どうやら〜、審議が〜、終了したようでーす。それでは〜、発表に〜、うつりまーす」




