りゅうぐうじょう3
思っていたよりも事務的な手続きを終えて先へ進む。まるで役所にでもきたような感じだ。そういえば外観は凄かったけど、中はなんというか、多少の飾りはあっても華美じゃないというか。悪く言えば地味と言えるかもしれない。
枝分れした廊下を進む。行き先は乙姫さまがいるらしい『3』の部屋だ。なお、『2』の部屋にも後ほど作り手として来て欲しいと言われているので行く予定ではある。
『2』『3』『4』の部屋には枝分かれを立て札通りに進めば着くとのことなので、尚の事役所に来た感じを受ける。
『1』は受付みたいだったし。『3』は乙姫さまがいるなら、市長や区長の部屋かな?
決まった道を通って、いざ『3』と描かれた扉へ。ノックをすると「は〜い」と声が聞こえてくる。
「ようこそ、おいでくださいました。私がこちら竜宮城の乙姫です。亀さんイルカさんもお久しぶりです」
「おう、久しぶりじゃのう」
「お久しぶりです、乙姫さま」
「はじめまして、作り手兼ハーヴェストをしています。この度はお時間をいただきありがとうございます」
「あらあら、良いのですよ。私としてもお客様を迎えられることは喜ばしいことですから。どうぞ、近海産のジュースを召し上がりください」
近海産って、つまり海のジュースか。確かに深い場所だけあってジュースはとても芳醇というか、濃厚で美味しい。
「ありがとうございます。あまりお時間をいただいてもご迷惑でしょうし、いただいたら失礼しますね」
「いえいえ、そんな。なんなら1時間くらいゆっくりしてらして」
「え?」
「そうですね、2時間くらい。なんでしたら仮眠でもしていってはいかがですか?」
「いや、あの」
「ね、亀さんイルカさんもそう思いますよね?」
「乙姫さまよ」
「乙姫さま」
「「休憩とれてる?」」
「・・・・・・・あんまり」




