りゅうぐうじょう
案内板?に従って進むことしばし。綺麗なお城が見えてきた。
「おお、着いたのう。ここが竜宮城じゃよ」
「まさに絵にも描けない美しさですね」
朱色に金の装飾をベースにところどころに入る黒いライン。その存在感はまさに圧巻である。なんとなく神社なんかに通じる雰囲気があるが、何かが違っているように思う。
「海中絶景の1つに数えられる場所ですからね。ほら、真っすぐ前から見据えてごらんなさい」
左右対称の美。これほどの規模のものはどうやって造ったのか想像もできない。
竜宮城は正面に建物があり、そこから左右に通路が伸びている形だ。その先の建物も全てが対称に配置されているようだ。
「あの、まさかとは思うんですけど・・・・・食べられます?」
「もちろん食べられるぞ」
「以前屋根の修理のときにお手伝いしたことがありましてね。壊れた所を報酬にもらったんですが、これがまた美味しくて」
食べてみたい!
「ついでじゃ。乙姫やらに挨拶でもしておこうかの」
「あ、そうですね。なかなか近くまで来ないですし」
「そんな友だちの家みたいな感覚なんですか」
「お前さん、作り手でもあるんじゃろ?なんぞ困ってることがあるやもしれんではないか」
「それは、確かに」
「ついでに少しお城を味見させてもらえればいいじゃないですか」
「ほれ、はじまりの社じゃ。扉を開け」
「はいはい、と」
社は扉を開けてすぐに階段になっていた。そのまま上へと上がっていくと不思議な空間に出た。
まず空気がある。ジュースの海から出ることができた。そして大小無数のシャボン玉がとんでいる。
「よっこらせ、と。儂らはこのシャボン玉に乗って移動するんじゃよ。お主は歩いていけるな?そら、鈴を鳴らして右回りにいくぞい」
こうして竜宮城探索が始まった。




