じゅえる
「噂には聞きましたが、すごく綺麗ですね」
「そうなのよ〜。それに食べるととってもおいしいのよ〜」
それなら、と一口かじらせてもらうことにする。キラキラと光る表面はあめ細工のようだが・・・・・弾力や歯ざわりはグミキャンディに近いかもしれない。音もなくかじりとると、果汁のような爽やかな旨味が口の中に広がる。
その旨味はシュワシュワとした炭酸のような刺激も加わって溢れていく。元の世界では例えようのないお菓子だ。これは、確かに絶品と表現するしかない。
「おいしい・・・・です。すごく。どうやって作ってるんでしょう?」
「さぁ〜?私たちも自然になっているのを見つけてくるだけなのよ〜」
「自然に、なるんですか?」
「そうよ〜。でも私たちじゃないと中々見つけられないし、採るのも難しいのよ〜」
「でもなっている所は綺麗なんでしょうね」
「いろんな色のジュエルがなっているのは、とっても綺麗なのよ〜」
他の色もある、と。
「いつか、行ってみたいです。ありがとうございます」
「こちらこそなのよ〜」
じゃあね〜、とマーメイドと別れるとまた歩き出す。時折マーメイドジュエルをかじりながら。マーメイドジュエル、もし作るならば琥珀糖を洋風にするか、グミキャンディをもっとアレンジするべきか・・・。と悩むのはとても楽しい。
まだ見ぬ景色とお菓子はきっと世界に溢れている。それらを見つけたり食べるのが、今は目標だ。




