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うみぞい

海沿いに歩き始めて、しばらく。カラフルな岩があった。近くで作業していた人に聞いたところ、カラフルな岩はシュガーロックという名で、国ではやや高級な砂糖として扱われているそうだ。


海塩ならぬ海砂糖というわけだ。砂糖というのがこの世界らしい。


あ、この世界にきて約3ヶ月経っている。そのため、元の世界に戻る手段については半ば諦めている。寝て起きてあらゆることをして、それでもこの世界にいるのだから、もうそういうことなのだろうと思っている。


ひとかけら削らせてもらい、口に入れながら更に歩く。なお、削るための道具はカードのセンがピッケルに変わってくれた。大きめのひとかけらを簡単に採取できたので、ポンポンとセンを叩き感謝を示す。


シュガーロックはそのままでもベッコウ飴のような深い味わいがあった。ベッコウ飴は砂糖をキャラメリゼして作られる手軽なスイーツだ。これをさらにキャラメリゼしたらどうなるのだろうか。興味は尽きない。


更に歩くと漁村?が見えてきた。丁度先ほど漁を終えたとのことで、少し見せてもらう。パイ生地でできた魚はそのまま生地魚(きじうお)と呼ばれ、様々な物に使われているそうだ。


この日はこの漁村に泊まらせてもらいながら、生地魚でパイを作って振る舞った。材料は国の畑で収穫されて手持ちにあった、マシュマロカボチャという一口サイズのカボチャを使った。ふわふわの実の中にカボチャの甘みがあり、それをサクサクとしたパイ生地で包んで焼き上げたものは好評だった。


更に海沿いに進んでいくと洞窟なども発見した。洞窟の中は暗いが、センがランタンに変わってくれたので不便はなかった。


そこで見つけたのは人魚のような人たちだった。

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