あれるぎー
絶☆賛☆体☆調☆不☆良!
おいしー!と笑顔を見せてくれた子どもから少しずつ興味を持ってもらえたらしく、その後も食べに来てくれる人やのぞきに来てくれる人が増えた。
ライブクッキングに近い状況だが、食べてくれる人の笑顔がすぐに見られるのは喜びである。
騎士さんには継続して材料を集めてもらっている。力仕事で申し訳ない。
と思いながら作業をしていると騎士さんが帰ってきた。
「作り手さま!追加の材料です!それから、オレンジマンゴーがあったので少しですが買ってきました」
「ありがとうございます。少し休んでください」
「では、そうさせていただきます。あぁ、ならば、オレンジマンゴーを少しだけいただいてもよろしいですか?」
「ええ、私も味見をしますので、一緒に食べましょう」
オレンジマンゴーという果物。見た目はマンゴーである。香りはあまさのある柑橘というとってもいい香り。皮まで何かに使えそうだ。
とりあえずマンゴーと同じものと仮定して皮を剥いてみることにする。
「おお!」
瑞々しい断面。皮からもかおっていた香りは更に強く。手応えは柑橘類のような、分厚い房があるかのよう。
房のなかにいくつもの袋があるのは柑橘と一緒。そのうちの2つを取り出し騎士さんと分けることにする。
味わいは爽やかな酸味とあとにジューシーな甘みが広がる。オレンジジュースとマンゴーを一緒に口に入れたかのような贅沢感。しかしそこに混ざらない、不快感などはなく。
後味は少しだけのぞく酸味。それが甘みをフッと吹き消してくれる。
これは、すごい!と改めて思えるものだった。
「お〜い、こいつの注文も受けてやれよ」
「あ、はいはい。どれにしますか?」
「あのね、わたしアレルギーがあって小麦粉が食べられないの。それでも食べれるもの、あるかなぁ・・・・?」
不安そうに女の子が聞いてくる。これに応えられなきゃパティシエとは言えない。
「騎士さん、あれはありましたよね?」
「はい、もちろん。言われたとおりに」
そう言われて持ってきてもらった食材を確認する。うん、これならOKなはず。
「小麦粉以外にアレルギーはあるかな?」
「ううん、大丈夫。でも、そのオレンジマンゴーが食べたいな」
「それでは、少々お待ちください」
小麦粉に牛乳、卵。他にもいろんな食材にアレルギーがある人がいる。そんな人に美味しく食べてもらうにはどうするか。
その答えの1つが、代替食である。アレルギーのあるものをないものに置き換える。
例えば小麦粉は米粉に。牛乳は豆乳に。もちろん、これが全ての完全な答えではないが、より安全なものにしていくのは良い選択ではないだろうか。
今回、この子には小麦粉を変えるだけでいい。騎士さんに追加で持ってきてもらう中には米粉を指定して優先的に入手してもらうようにお願いしておいたのだ。
「どうぞ。米粉のクレープ、リーズクレープのオレンジマンゴーソースです」
先日より童話部門でランクインしております!お読みいただいてる皆様、感謝申し上げます!




