ひろば
体調、復活ならず…
「材料は市場にあるものならなにを使ってもよし。場所は・・・・広場ならカマドも鉄板もある。そこにするか」
そうして材料を集めながら広場へ移動した。なにせ50人分の材料。少しずつでも集めなければとんでもない荷物になってしまう。
とはいえ、作るものはもう決まっている。ちなみに材料は小麦粉に砂糖、牛乳と卵。そしてバター。主役となるのはカラフルな果物たち。市場にきてすぐ見つけたバナナイチゴも加えて、中々の量だが、騎士さんと一緒になんとか集めてこれた。
多分、これで10〜20人分くらいだろうか?
なお広場には、カマドに鉄板、包丁やまな板、泡だて器や鍋などひと通りの道具も揃っていた。
これで何を作るか。
クレープである。
出来たてを食べて貰える上にトッピングするフルーツやフルーツのジャム、クリームで組み合わせを一気に増やすことができる。
パンケーキも考えたが、クレープの方が人の顔を間近に見ることが出来るので、反応も聞けるだろうと思った。
というわけで、調理開始である。
果物はさいの目切りにする。果物は、全て、である。切りながら少しずつ味見をする。バナナイチゴはねっとりとした食感にコクをもっていて味はイチゴのような酸味がある。リンゴニンジンはシャキっとした歯ごたえが面白くニンジンの鮮やかなオレンジ色をした質のいいリンゴのようだった。
他にも沢山の果物があるが、その感想は心のメモに留めておく。
そうこうして山と積まれていた果物のカットが終わると、ジャムやピューレに加工していく。
さいの目切りにしたのはこの加工の部分も含めた準備だったのだ。食感の面白いものは一部せん切りや薄切りにもしてある。
焦げ付かないように適宜かき混ぜつつ、クレープの生地を仕込む。混ぜておけば、焼きたてを提供できるので、ここで一度手をとめる。
ジャムのいい香りが漂いはじめると周囲の人たちも少しずつ関心を寄せてくれているのがわかった。
そこで、鉄板にバターを少量溶かしてのばし、クレープを焼きはじめる。
ジャム作りと並行して作っていたクリームも出し、1つ仕上げる。近くにいた子どもらしき小人に手渡すとパクリと食べ始めた。
「おいしー!」




