じゅんび
ショコラ山のクッキードラゴン。
そのままずばりのお菓子の名前に笑いがこぼれる。
ショコラ、というのとはチョコレートの別名。山の中にチョコレートの何かがあるのだろうか。それとも、このお菓子のお城のようにチョコレートで出来た木がたくさんあるとか?
クッキードラゴンのうろこ。もしかしなくてもクッキーなのだろう。チョコレートに関する何かを食べているなら上質なチョコレートクッキーになっているかもしれない。
そんな期待をもちつつ、騎士さんに国内の地図を置いてある図書室へ連れてきてもらった。
「作り手さま。こちらが地図、それとクッキードラゴンの生態や特徴について書いてあるものです」
「ありがとうございます」
ショコラ山はお城から少し離れたところにある。歩いていくなら少し大変そうだ。
移動手段については王様は何も言ってなかったが、自力で行くのがよいだろう。
水や携帯食、武器・・・もいるか。
「騎士さん、街にナイフとかを作る人はいないんでしょうか?」
「鍛冶師ですね。恐らく何人かはいると思いますよ」
「いくつか準備をしたいんですが、それらはどうしたらいいでしょうか?」
「お城にあるものならばお貸しすることはできます。ナイフは調理場にあるものしかありませんが」
「欲しいものは水と携帯食、それとナイフのような武器なんです」
するとお城にも兵士たちの備品として置いてある水筒や簡易食を分けてくれることとなった。
「ナイフについては、それほど詳しくありません。直接見に行かれますか?」
「そうですね。お金などの心配はありますが、一度見ておきたいです」
「それでは街に向かいましょう」




