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ふわふわとしたゆめ

はーい、見切り発車の出番です

夢を見る。

ふわふわとした、現実感のない夢を。

だがもしも、そこに現実感があったら?


味覚が。触覚が。嗅覚が。視覚が。聴覚が。


それら全てが本物だと訴えて、いつの間にかそれは現実だと思うのかもしれない。



これは夢だと思う感覚。白昼夢。

でも夢ならばいいや、と思考を放棄する。

思考を放棄しても体は勝手に動く。


では、はじめから『動こうと思わなければ動けない夢』ならばどうか。


だがしかし、それは余りにも現実離れした光景。

そして匂い。


甘い、香り。

そして見た目にも甘そうなチョコレート壁。


壮大なるお菓子のお城。



パティシエとしてお菓子で何かを作ることはあるが、お城なんてそうそう見たこともない。ましてや実物大のお城とはどういうことか。


そんな建築技術と物理法則というものに全力でケンカを売った存在が目の前にある。


なんたって外壁はチョコレート。柱はビスケットとクッキー。床はスポンジで、屋根に至ってはクリームである。


私は今そんな存在を目の前にして、呆然と立ち尽くしている。

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