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Rp1、新次元・誕生!

サンシャインシリーズ4となります。

舞台は宇宙空間ですが、次元干渉で様々な現象が起きます。


宇宙から現る、遺伝・・・それ等は全てに何をもたらすのか?


宜しければ是非、見ていって下さい。

※感想・評価等あればどうぞ!

挿絵(By みてみん)

「サクラノトリ・アマテスよ、応答無いか?」

「け・・・ブブー・・・て・・・ツツゥゥ――」

「海馬受信音が乱れています。取り付けた処は間違っていないのですが・・・」

「艦長!命令を・・・」

「小型船、マーズを出せ!これより隊長ダース率いる隊員7名により救助に向かう!」

「はっ、了解しました!サザン、ガイル、ツメート、エクナ、パリセン、ノータス、エクミティ・・・ここへ集まれ!」

「はい、総員7名集合しました!」

「これより、サクラノトリ・アマテスの救助に向かう!総員、着実に敵艦隊を殲滅しつつ、味方艦隊の援護を求めよ!」


 ここはブラックホールの中心部にあたる世界である。コール・ダウンとコール・アウトなる、スタートラインへ発つために、艦隊同士が通信回線を開き合う。それも一度に100隻の艦隊同士が行えるのである。整備は出来ているか、サインは完璧なのか、異空間物体が現れていないか等々、変化に多忙な時間を過ごしている。

 それでも敵艦との接触が在れば一度にサインを流し、艦長へと伝えるのが艦隊の義務である。


「指令、R―4サイン。方向、ターン59へ回船しサクラノトリ・アマテスの救助に向かいます!」

「ダース隊長、指令を!」

「小型船、マーズ。只今から救助へ向かう。発進するぞ!」

≪了解ッ!≫


“コウウ――ゥゥ――ン、キュイ――ィッ、シュパン!”


 宇宙空間内に、小型船の推進力が合わさって、その衝撃により空間を弾いてゆく。そして瞬時にして300キロメートルの距離を移動する。

 艦隊№534、ヒカリノトリはマーズを発進させると、他にも戦闘・救援・帰艦命令などが下っていないか、注意深く観測する。

 直ちに「向かえ」と応答あれば、超光速移動で発進させる。ヒカリノトリ率いる巡洋艦は67隻で、本艦は一度に指示・指令を送ることも出来る。その様にして送受信を行い、連携を図るのが宇宙イラ・ウーズの鉄則であり、その中には艦隊パルマコアも存在していた。万が一の戦闘に陥った場合、控え艦隊として点在するのである。


“ヴォン・・・”

≪ライズ、異常無い?≫

「ああ、ミヘルか・・・特に問題無いよ」

≪そう。マクスエル総督から伝令あるけど、読む?≫

「アギト・マクスエル総督から?・・・ああ、読むよ」


 艦内は重力があり、それをスイッチで切り替えられる部屋ごとに割り当てられていた。通路スペースからサブスペースは、機関室で切り替えられる。もしもの時の事態に合わせての事だが、多くはミッションによって重力の設定をしているふねが多い。

 小型船は通常から無重力だが、身体記憶に併せて、その適合テストに合格していなければ、参加すら、させて貰えないのが一般的だった。


――――

「そうか・・・もう、あの艦は・・・総督も、少し休まれるといいのに・・・」

≪ライズも大変ね。私の艦は中型船だし、そこまで酷くはないんだけど。広域戦闘となると、やっぱり数が無いと、守ってあげられないのね・・・ところで、≫

「うん?」

≪惑星プローメルには、赤い土が混じっていると言うの。まるで古代の力が宿っているというね、伝記にある話が実在すると言うわ?≫

「あ、あぁ・・・まぁ、色々と逸話があるのは知っているけど。ミヘルもしかして?」

≪偶にはいいじゃない。暫く戦闘区域から離れるし、そこの艦にも旅客船が着くというわ。来る?≫

「上官に聞いてみるよ。それでダメなら行ってきてくれ」

≪了解≫

“プゥ―、・・・ン”

「ふぅ、落ち着いた。早くこの戦闘が終わるといいんだけどな・・・次元間戦争・・・」


――――

 その戦争によってそれぞれの艦隊からエネルギーが放出され、宇宙空間に在る網とうねりを突き抜ける様に貫かれた。そして新たなるミリサイズの次元が現れていたのだが、それもこの世界では当然の様に見越されるのである。


「ごめんよ、宇宙空間。お前達の墓標は、ここだから・・・」


 サクラノトリ・アマテスは沈艦していた。その艦の通信クルーからは微細生物が検出され、その遺伝子工学により培養され、様々な型の試験管箱に分解された。すると様々な形状の生物・生命に分類され、この空域にも存在しないモノだったと分かったのは58時間後の事だった。

 それを惑星プローメルに試験試用する事は、研究施設からの指示で行われるとは艦隊の誰もが、知り得なかった。


“皆さん、順に並んでください!”

―ハアァ―スウゥ―・・・―

「流石にスーツ無しじゃ、この空域に潰されるか・・・」

「まァ、何かの保険だけど・・・そういやこの、試験管から解き放てと命令されている」

「おい、ミヘルゥ!お前の仕事だァ。やっといてくれぇ――!」

「もう・・・大声過ぎるんだよぉ・・・分かりましたよ!」


 そこから新次元なる根源が誕生する事は、宇宙にも知る由が無かった。


ライズ=ライズ・インバルス

ミヘル=ミヘル・ブレトーナ

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