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第二十四話

 とりあえず、話をまとめて、その宦官に攫われたことにした延妃は、月涼にわざと縄で縛ってもらい猿ぐつわをして、少量の眠り薬で眠ることにした。後は、誰も来ないここに誘導して、どうやって見つけてもらうかだった。

 

 「小梅ならここが分かるかもしれないわ。ここで、脅されたと言っていたから。」

 「だが、宮中で連絡を取る手段がないな。黄黄は、藍についていかせたし輪も捕まっている。私もそこまで自由に動けないしな。秘密の通路が見つかっていなければ…そこから延妃の部屋に入り小梅と会えるかもしれないが…。そうなると一か八かの話になるし、貴方の身をいつ探してもらえるか分からない。」

 「今は、これしか方法がないんだから…。私が悪いんだし…。行って来て。」


 月涼も手段がない為、仕方なく秘密の通路に向かうことを決め手はず通りの状態を作った。


 「薬は、すぐ効いてきます。行きますね。延妃。」


 こくりと頷くと延妃の瞳が朦朧とし始めているのが分かった。心配になりながらも通路に向かった月涼だったが、通路の中ほどまで来たときに前から人が来るのに気づいた。『しまった!!やはり、通路は見つかっていたのか…。万事休すだ。』ここまでかと思っていたら前から来たのは、まさかの小梅だった。小梅もまさか前から人が来るなんて思わず、出会い頭で腰を抜かしそうになった。


 「だだだだ誰なの?ここを知っているなんて?宕氏?うううんそんなことないだって…。」

 「小梅?」

 「え?」


 驚いた小梅は、明かりを照らして月涼を確認する。月涼もその明かりで小梅だと確認出来てホッとするのだった。『ついてる…。運はこちらの味方のようだ。』月涼は、そう思い気を取り直して、小梅に話しかけた。


 「身体は?大丈夫なのか?厨屋で倒れていたと聞いていたが?」

 「はい。大丈夫です。目が覚めてから、宮中が大騒ぎになっていて、小主様は、行方不明だし…。それより…。小主様は?どこにおられるのですか?」


 小梅は、目が覚めてからの事を細かく月涼に話した。明典の拘束されている場所や、西蘭国の者たちも監禁されていることなどだ。とにかく延妃を探さなくてはと思い護衛の方たちに、部屋の片づけをすると言って、ここまでやってきていた。

 月涼は、心配で疲労困憊の小梅に、延妃が無事であることを伝えた。そして、これまでのいきさつをかいつまんで説明し、延妃をわざと見つけてもらえるように指示した。但し、この秘密の道だけは、誰にも教えないように念押しをした。

 小梅は、月涼の指示に従って早速行動に出ると来た道をいそいそと戻って行った。とりあえず、後は、自分の身の置きどころである。今頃、西蘭国からやってきている人数と誰が足らないか?の確認されていると予想できたからだ。藍を逃がした以上、仁軌の身があまりいい状態で無いのは分かり切っていた。まず、どこに捕らえられているかの確認が急務に思えた。『とにかく、仲達さんたちは、安全だろうが…。』後は、西蘭国が早めに動いて人質解放に努めてもらうしかない。『その為にも何かいい切り札が欲しい』どこから手を付けるべきか。『とにかく正面突破してみるか』 月涼は、わざと外から何も知らない振りをして、門前に姿を現した。


 「入宮許可書です。ご確認ください。」


 門番は、顔を見合わせてその許可書を確認した後、「今は、入宮できない。」と言って門前払いをした。『なぜ入宮できないのか?自分の身分も証明できる』と食い下がると『国王の崩御で式典の準備が始まるから他国の者は、誰一人入れてはならないとのお達しだ。』と言われていると言って、意に介さなかった。それならと『西蘭国の人々がどうしているかだけ教えてくれ』と頼んだがそれも無理だと突っぱねられた。

 月涼がそんなやり取りをしていたその頃、小梅は延妃を救い出すことに成功していた。


 


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