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天啓の雲   作者: 古寂湧水 こじゃく ゆうすい
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茶道家や骨董品に陶芸ファン、それに浮世絵の北斎に広重ファン大注目の展開ですよ

ロスチャイル〇の大財閥は派手に買ってくれます。全世界が注目する展示会ですよ。

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記者[お栄さんは価格が安いのですが他と変わらないレベルです。お栄[ありがとうございます。実力的にはまだまだですが、私の描きたいテーマが思い通りにできて満足しています。]


記者[〇〇新聞の〇〇と申します。私は長年陶芸関係担当のポジションにいますが、こんなに興味のある作品が揃ったのは初めてです。


王様はご自分でどの作品を一番に気に入っていらっしゃいますか。]


[おほめにいただきまして恐縮です。展示するからにはそれなりのものを集めたという自負があります。


その中でも今回の目玉は一番お手頃価格になっている明日香窯印が高台裏に押してある作品ですね。普通窯印のものですと弟子などが作り、品質が落ちるのが一般的です。


今回の明日香窯印のものは私が作陶し分身したものです。したがって印の他は私の作品と同じだと思って結構です。


2,000円の湯飲みでも200万円の使用感が得られるかもしれません。費用対効果は満足のいくものだと思っています。]


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記者[週刊〇〇の〇〇と申します。屏風絵がそれぞれ15億円と海上がりの壺と皿がそれぞれ1億円と6,500万円になっていて、屏風絵は高額ですが作品の内容と相場を考えますと人気になると思います。


海上がりの品は少し安すぎませんか。][なかなか鋭い記者さんですね。海上がり品は優秀なスタッフが適正価格を付けたのですが、私が目玉品としての価格に修正しました。]


つづいて外国人用の記者会見を開き、質問に答えたがなかなかの人気で国際的にも注目されている催しのようである。


展示会場の前にすでに内覧希望客20組が並んでいる、という知らせが入ってきたのですぐに戻った。王様が入り口に来て挨拶をしてから入場が始まった。


みんな熱心に見て頷きあっているが、先日3億円の大皿をはじめたくさん購入をしてくださったロスチャ〇ルドの代理人も来ている。この代理人には事前に展示品の詳細がメールで送られている。


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ロスチャ〇ルドの当主から買い付けの依頼が入っている。

屏風絵  2組   15億円×2点=30億円


伊賀焼大壺      1点    1億5千万円

常滑焼大壺      1点    1億5千万円


伊賀焼甕       1点    1億円

常滑焼甕       1点    1億円


大井戸大皿      2点    2億円

浮世絵       各2枚×50種類


四菱銀行の預金小切手で消費税込みでのお買い上げである。本来は明日からの販売であるが、一般的に内覧会の購入が認められている。


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サスケ[ご見学中にすいません。屏風絵2点と一番大きな壺2種類と甕2種類に大井戸大皿2点の売却が決まりました。屏風絵2点の代替品が3階の会議室に2点用意してございます。


テーマは江戸祭り名所絵図と洛中洛外祭り名所絵図ですが、価格は同じく各15億円です。興味のある方はそちらにご案内いたします。]


屏風絵を目指してきたお客様が多いので、ほとんどが会議室に案内されてきた。みんな一様に”やられた~”という表情をしていたが、代替品も売れたものと遜色ないので一様に安堵している。


用意してある写真を持ち帰って、相談してからの決定というのがほとんどである。みんなこのような催しに慣れている人たちなので、売れたことに対する苦情は一切出てこない。


ただ人気がありすぎる場合はこじれることもあるので、その時はオークションにすればいいだけである。すず[凄いですね。もう37億4千万円ぐらいうれてますし、明日たぶん代替品の2点も売れちゃいますよ]


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[遠州さんの肩衝茶入れや茶壷を熱心に見ていた人も多いのでそちらも売れそうだし、海上がり品も気に入っている人がたくさんいたようだな。]


サスケ[そうですね。そこいら辺を見ている人の目は真剣でした。それとロスチャイ〇ドさんの目は高いですね。2mの壺の良品は世界でもあまりありません。お買い得だと思いますよ。


それにしても王様の代替品の用意はズバリ的中ですね。][まあ、ロスチャイ〇ドさんだったら購入されるかなという山カンだけです。数千円のお客様でもきちっと対応するようにお願いしますね。


それとサスケさんとすずさんには全く心配していませんが、生意気にならずに謙虚な姿勢でいるようにしてください。


それでは代替品を入れ替えて売約済みの名札を、みんなにわかるように張っておきましょうか。それが戦果ですからね。]


いよいよオープン日になった。会場である明日香陶芸店の喫茶店前には開場時間前から8人が並んでいた。


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いずれも昨日の内覧会に来ていた人たちである。トラブルが起きないように整理券を発行し、順番にオーダーを伺うことにした。


10時00分にドアが開き15分間の下見時間の後に、整理券の順番通りに注文を受け付けることにした。


福丸デパートから4人がヘルプに来ているが、キャッシャーに1人梱包に2人それに遠州のヘルプに1人を割り振った。


元々の店の従業員が4人いるので人員は万全である。加えてサスケとすずが遊撃的に全体をみている。



下見時間の15分が過ぎたので整理券1番より注文を聞いた。[北斎の屏風絵と北斎の浮世絵を全種類それに海上がり壺と皿を2点づつお願いします。]


[はい、ありがとうございます。ご購入のお品は展示会終了後に指定の場所にお届けいたします。すみませんがレジで会計をお願いいたします。]


すかさず売約済みのシールを張り付けた。レジでは購入者原本に名前・商品名・商品番号に連絡先と住所を記入した。


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整理券2番のお客様の番になった。[広重の屏風絵と浮世絵を全種類1枚づつお願いします。]

[はい、ありがとうございます。


展示会終了後に全商品をお持ちしますので、レジでお会計をお願いします。]すかさずこちらも売約済みのシールを貼り屏風絵はすべて終了である。



老年の和服を着ていかにも品のある女性が、秘書というか用務員がキャリーバックを引きながらやってきた。


どこかで会ったスタイルだと思ったら”サンリンポチェさんで国王ですね。”と先方から声をかけてきた。[私は京都の〇〇会社の会長の妻です。主人の依頼でこちらに伺いました。]


[会長はよく存じております。大井戸茶碗他をたくさん買っていただいたのを覚えています。]


[まあ、ありがとうございます。今回、クメールと宋胡録の肩衝茶入と茶壷と水指を2種類2点に大井戸茶碗に青井戸茶碗・井戸脇茶碗・古井戸茶碗それに普及品の茶杓8種類を各1本づつお願いできますか。]


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[遠州さんを茶室から呼んでくれるかな。][はい、承知しました。][小堀遠州と申します。よろしくお願いします。]


[こちらの奥様は京都で大井戸茶碗などをたくさん買っていただいた、〇〇会社の会長さんの奥様ですけど会長の方は覚えていますか。]


2・3秒考えてから[はい、よく覚えておぼえていますよ。あの時もこちらの秘書を連れて、キャリーバックを引いてこられました。]


[思い出してくださいまして、ありがとうございます。リンポチェさんに話しましたが、遠州さんサイドではクメールと宋胡録の肩衝茶入と茶壷それに普及品の利休タイプの茶杓を各1点、


それに高麗茶碗の雨漏り手もいただきましょうか。リンポチェさんの作品はさきほども申しましたが大井戸茶碗・青井戸茶碗・井戸脇茶碗・古井戸茶碗を各1椀それに水指を2種類2点お願いします。]


[どうぞ、こちらにお座りください。すぐに揃えます。すずさん私の分を用意してくれますか。][はい、わかりました。]


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[こちらには新幹線で来られたのですか。][かなりの長時間で、いささか疲れました。][帰りはこのサスケが瞬間移動でご自宅に送らせていただきます。]


[露四阿戦で名をはせた甲賀のサスケさんですか。][はい、そうです。よくご存じですね。][有名な方にすいませんね。助かります。]


[それではご注文品が用意できましたので確認ください。決済は以前に振り込みを利用されましたが、同じでよろしいですか。][そうですね。振込口座と金額を教えてください。]


すず[はい、こちらが王様の分です。確認されたらすぐに梱包いたします。福丸さん、こちらの商品のお会計は振り込みになりますので口座が書かれた請求書に明細を入れてください。


私も手伝います。他の福丸さんは奥様が確認されたら梱包をお願いいたします。落ち着いて丁寧にやってください。]遠州分も用意ができて確認をしていただき梱包が始まった。


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すず[ありがとうございます。請求書と振込口座になります。][商品は確認しましたのですぐに振り込みます。この金額を振り込んでください。]秘書に明細を渡した。


[すぐに梱包は終わりますので、お茶でも飲んでお待ちください。]すず[振り込みが確認できました。ありがとうございます。]梱包が終わって全品がキャリーバックに収納された。


[それではサスケさんお願いしますね。どうもありがとうございました。会長によろしくお伝えください。]


[お世話になりましたね。失礼します。]すず[今日だけで39億を超えていますよ。][よく売れたな。食堂にバラ寿司が用意してあるので交代で行ってくれるかな。]


すず[私バラ寿司が大好きなんです。行ってきます。]福丸の1人を誘ってすぐに出かけていった。[遠州さんと福丸のもう1人も食事に行ってください。


私が店番をしています。][私が先に行っちゃっていいんですか。][どうぞ、お客様がいませんので。][それならお先に失礼いたします。]


金額も桁が違います。オークション以外では珍しい展開ですが、やっぱり葛飾北斎に安藤広重が半端ないですよ。

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