清水次郎長が胸のすくような喧嘩啖呵!!石松に鬼吉それに法印大五郎も腕まくり。
京都の大本山知恩〇の僧侶たちを次郎長の一喝で叩きのめしましたね。やっぱり迫力があります。
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[じゃあちゃんと準備をして、明日いただきにこよう。うちにもいたんだけど、いいものは死んじゃって和金が少しいるだけ。][すみませんおじさん、明日また来ます。]3人と2匹は明るい表情をして帰っていった。
[あなたたち、どう、ちゃんと飼って生きているの。][まだ頑張っているジョー。][お父さんとイトミミズ取ってきて、食べさせたら嬉しがっています。][高い金魚なので子供ができたら、売れるかもしれないよ。]
王宮の会議室に10組の露店要員と辰五郎が来ている。[王様、準備が整い全員が揃いました。][みなさんご苦労様、準備ができているということなのであとは行くだけです。現地のほうも受け入れ態勢ができています。
宗教グッズは初めての試みですが、大変有望な分野です。皆様と喜びを分かち合えることを期待しています。なお申し添えておきますが、
温泉大浴場があり3食のほかに大型冷蔵庫にビニール袋に入ったつまみと、棚に並べてあるお酒はすべて無料です。]
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[毎日を元気で過ごせることを確信しています。それでは頑張ってきてください。]温泉があり酒とつまみが無料と聞いて、それぞれの夫婦は喜びにあふれていた。
露店の組み立てがすべて終わり、各店舗の割り振りと商品の陳列も終了している。どの商品を並べるかは各店舗に任せてあるが最初は薄くほとんどのものを並べ、売れ行きによって売れ筋を多めに揃えるというのがほとんどのようだ。
辰五郎といつもの子供3人の分身がさきほど到着した。1週間ほどの手伝いである。[わぁ~い、こっちにもお父さんお母さんがいるジョー。]
ここは固定給なので子供は大人の日当の半分をもらえるようになっている。3人は各店舗の売り切れの商品の補充をすることになった。倉庫から商品を取ってくるのである。
辰五郎は露店全体の管理である。各マスコミにはすでにオープン日と販売する商品の内容を知らせてあるので、一般の方々にも広く知れ渡っているようである。
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日蓮さんや各宗派の宗祖が復活しているのである。信者は大興奮状態になっている。お線香担当と統合した仏教グッズ担当チームは大変なことになっているのでお線香の販売員4人のうち2人を電話受けに回すことにした。
[親分お小遣い稼げますね。][あなたたち、1週間だけど一生懸命頑張るのよ。][ボクは金魚代稼ぐジョー。]明日のオープン日は元旦初詣での人出より多いと予想されるので、
次郎長も外で石松らとともに交通整理にあたることになっている。
オープン日である、通常10:00からであるが混雑が予想されるので9:30に変更した。9:00なのにすでに露店前が人だかりになっている。
このままでは開店がパニック状態になってしまうので、スタートをすることにした。
予想通りに日蓮さんのグッズが飛ぶように売れている。生のお題目のCDはほとんどのお客様が購入されていく人気商品になっている。
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それと各宗派の宗祖の古衣で作られたお守りも人気である。意外な人気品が写楽画の各宗祖の浮世絵の似顔絵である。
目当てのほかのもの含めて5種類すべても面白がって購入されていくが、これは意外であった。浮世絵で人気の写楽画ということが受けているようだ。
一通り目的のものを購入された後に建物に入ってお線香を買っていくのが基本のパターンになっている。お線香係りには2人しか要員がいないので1階の華器売り場と茶道具売り場より各1名の応援要員を出した。
テレビ中継車3台が混雑の様子を伝えている。対馬の仏像の件以来この建物のオーナーで1億円の大井戸茶碗を売った、サンリンポチェの名前は広く浸透しているようである。
[親分、もうへとへとです。][疲れたジョー。][あなたたちは何を言ってるの、まだ始まったばかりでしょう。]すずがペットボトルのお茶を配っている。
[あなたたちも頑張っているわね。お疲れ様、はいどうぞ王様からです。]
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[お昼ご飯は食堂ですか。][こういう忙しいときはたぶんおにぎりになるわね。][ぼくはシャケのおにぎりが好きだジョー。]
大寺の僧侶5人が肩を怒らせて建物の中に入ろうとしたが気のバリアーのため全員が足をガクガクさせ、頭が痛くてうずくまっている。
石松はいつものようにほっぽっておいているが、入口から動かないので例によって力ずくで脇に追いやったがギャースカ、ギャースカ喚いてうるさいので警備と露店責任者の次郎長がやってきた。[どうなすったんで。]
リーダーと思われる中年の僧侶が、[何で入れないんだ。][さあ、わかりませんね。普通の人はあのように入っていますんで。][責任者と話があるんだが。][私が宗教グッズの責任者ですがなんの要件で。]
[うちの宗門のグッズ販売のことだ。外ではなく中できちっと話をしたいのだが。][へい、さようですか。入りたければどうぞ入ってください、でも建物に嫌われているようですよ。]
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[おちょくってるのか、われわれは大本山の命令できているんだぞ。][そうですかい、私は山本長五郎というものですが、どこのお寺さんで何様ですか。]
[そんなことはどうでもいいだろう、大本山の命令と意向を伝えに来たんだ。]
[こっちがきちっと名乗っているのに、そういう言いかたはねえだろう。どこの糞坊主でぃ、大本山の名前を言ってみろよ。]
[それなら言おう、京都の〇恩院だ。][大本山でも小本山でも私どもには関係ございません。なにか道理に外れたようなことをしてますかい。]
[ならば言おう、大本山の許可なしに何で勝手に販売しているんだ。][何であんたらの許可を取らなければならないんですかい。]
[我々の宗祖様のグッズだろ、許可を取るのはあたり前ではないか。][こんな感じでいろんなところから、リベートを取っているんですかい。申し訳ございませんがビタ一文払いません。]
[そんなでかい態度でいいのか、商売ができないようにしてやるぞ。]
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[あんたらみたいのが来るのを予想して、各宗祖の前に販売しているグッズを並べて写真を撮ったのを、露店に宗祖直筆の販売許可証とともに提示してある。これでも四の五の言うのかい。]
[どっちみちそんなもん偽物だろう。全信者に偽物だとメールして商売できないようにしてやる。]
[勝手にやれるもんならやってみなさいよ、別に裁判で決着しても構わんわ。なんならここにいるマスコミを入れて大々的にやりますかい。
それに商売をできなくするというのは恐喝だわ、あんたが言ったことはすべてここに録音してあるし防犯カメラにも映っている。さ~どうするんで、マスコミを中に入れてガチで勝負するんかど~なんでぃ。
さっさと答えやがれ。]
次郎長は出入りの喧嘩と同じ凄まじい迫力で、相手をにらみつけた。子分の石松、鬼吉、法印大五郎も腕まくりをしている。
[リーダーの後ろから指で小突きながら、ここはいったん帰って態勢を立て直しましょう。][おぼえておけ、このままではすまないぞ。]
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[さ、さ、さっさと帰りやがれ~、このボケナスが~。]面白がって見ていた新聞記者と雑誌記者がやってきた。
[いや~ぁ、すさまじい迫力でしたね。お名前は山本長五郎さんと言われましたが、清水次郎長さんと関係がおありですか。]
[はい、私が次郎長で、石松、鬼吉に法印大五郎です。][それではあの有名な清水一家のお歴々ですか。][そういうことになります。小堀遠州さんも復活しましたし、私どももこのように復活しました。]
[ふ~む、奥に秘めたものがこの建物には充満しているようですね。][は、は、は、そんなことはありませんよ、たまたまこうなっただけです。]
露店脇の大きな黒松の下で、子供3人は弁当を広げている。三角おにぎりの包みであるが、それぞれにシャケ、梅干しに昆布が入っている。
焼肉もパックに入っていて、たくあんも3切れある。[親分、仕事の後のご飯はおいしいですね。][シャケはうまいジョー。]
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[ター坊やよっちゃんとこのお父さんやお母さんも食べているのかな。][要領いいから大丈夫ですよ。][さっきお母さんが食べながら仕事してたジョー。][忙しいから大変よね。]
ゴン太にユリがやってきた。隣地の野菜畑に行く途中のようだ。[ゴンちゃん遊びに行くの。]焼肉の近くをクンクンと嗅いでいる。[あなたたち、焼肉とご飯を少し分けて出しなさい。]
[え~、焼肉はおいしいジョー。]ワンワンワン。
[早く出しなさい、よっちゃん。]しぶしぶ2人は出して、タエも少し多め盛った。[はい、ゴンちゃんにユリの分よ。]ワンワンワン。尾っぽを振りながら、あっという間に食べてしまった。
2匹の頭を撫でたら元気に遊びに行った。
[親分、犬はいいですね、楽しそうで。仕事はつらいな。][仕事は厳しいジョー。]
[お金を貯めていっぱい金魚を買うんでしょ。][ボクはオランダシシガシラに丹頂を飼いたいな。][出目金より高級な頂点眼もいいジョー。]
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[弁当はおいしかったかな。][あっ王様、美味かったですよ。][3時にタイ焼きを2匹ずつ出すからもう少し頑張りなさい。]
[タイ焼きはうまいジョー。][親分やる気が出ますね。]子供達は元気を出して仕事に戻っていった。
老僧が弟子を一人伴ってやってきた。1Fフロア長の小政が丁重に挨拶をして応接の場所に案内をした。何も言ってなくても雰囲気でそうなってしまったので、なかなかの貫目がある人物である。
ゴンちゃんにユリも出てきたが歓迎の様子である。
[ほう、この犬が評判になっている犬かな。さすがだわな。]と言いながらお題目を唱えている。[いらっしゃいませ、私が責任者のサン リンポチェです。]
[いろいろな友人からあなたのことは聞いているが私らの宗門の祖である栄西禅師のグッズがないのは寂しい。それに最澄のもな。]
[栄西に最澄の両宗祖様は復活して小さな寺にいらっしゃいます。ただ今回は初めてですので5人の宗祖に絞らせていただきました。]
新門の子供たちも金魚の購入代を稼ぐために頑張っていますね。それにしても宗教グッズは売れていますよ。




